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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

元カレとヨリを戻す最も効果的な方法を提示してくれた『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』

2021年08月11日 22時19分53秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:122/163
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
パニック
アクシデント
未練タラタラの元カレ
ラム酒

【あらすじ】
友人の結婚式のため小型機でインド洋に浮かぶ
南の孤島へ向かうことになったサラ(アリソン・ウィリアムズ)。
タイミング悪く、
偶然乗り合わせたのはかつての元カレで
今は気まずい関係のジャクソン(アレクサンダー・ドレイマン)。

内心穏やかでないものの、
大人の余裕を演出しながら、
目の前に広がる真っ青で美しい海と一面の快晴に心弾ませ、
空の旅は始まった。

ところが、離陸直後に突如パイロットが心臓発作で急死。
この設定、映画ならジャクソンが元空軍とか、
元CIAとかで、
奇跡的になんとか着陸させるんだろうけど、
元カレ、生憎ただの人。
ってことは、
「まさかのバッドエンド」!?

完全に「詰んだ」2人が取った、
まさかの行動とは一体――。

【感想】
あおーいそら。
しろーいくも。
ひろーいうみ。

いいね、夏。
青く輝く海を前に白い砂浜でコロナビール飲みたいよ。

だ が し か し!
この映画は、もう飛行機にも乗りたくないし、
海にも行きたくないなと思わせるパニックムービー(笑)
B級感満載だけど、
夏にヒヤッとしたいときにはちょうどいいかも(笑)

元カレとワンナイトした後の気まずい雰囲気の中、
海のど真ん中でまさかのパイロットの突然死!
「前にちょっと操縦の仕方を教えてもらったことがある」
レベルのヒロインがなんとか操縦するも、
嵐は突っ切らなきゃいけないし、
燃料は漏れるし、
救助は呼べないしの絶体絶命の連続!

ブレイク・ライブリーがサメから逃げる
『ロスト・バケーション』(2016)のスタッフが作ってるだけあって、
アクシデントのフルコースかってぐらいのスリルは確かにある。

あるんだけど、
とにかくパニクってるカップルが映ってるだけなのと、
そもそも気まずくなる動機が弱いから、
キャラクターへの感情移入はできない。
前夜にヤッてるならむしろ仲良しじゃない、
アナタたち!って。

これは邦題が悪い気も(笑)
コメディに寄せたタイトルにして、
ワンチャンバズりを狙ったと思われるけど、
中身はコメディゼロのガチパニックだから、
ギャップが悪い方に働いてる。
せめて『元カレとヨリを戻す唯一の方法』とかの方が、
まだ内容的にも合ってる気がした(笑)

でも、ハリウッドのこういうパニックムービーは好き。

映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』 公式サイト

2人が生き残るためにした究極の決断とは――『ロスト・バケーション』制作陣が放つ驚異の“落下G”体験!- 8.6 FRI TOHOシネマズ 日...

映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』 公式サイト

 

日本で原爆研究に勤しんだ若き研究者たちの葛藤を描いた『映画 太陽の子』

2021年08月11日 15時19分11秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:113/162
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
第二次世界大戦
原爆

【あらすじ】
1945年の夏。
軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の
若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、
原子核爆弾の研究開発を進めていた。
研究に没頭する日々の中、
建物疎開で家を失った幼馴染の朝倉世津(有村架純)が
修の家に居候することに。

時を同じくして、
修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、
久しぶりの再会を喜ぶ3人。
ひとときの幸せな時間の中で、
戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、
一方で物理学に魅了されていた修も、
その裏にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。
そんな2人を力強く包み込む世津はただひとり、
戦争が終わった後の世界を見据えていた。

それぞれの想いを受け止め、
自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、
運命の8月6日が訪れてしまう。
日本中が絶望に打ちひしがれる中、
それでも前を向く修が見出した新たな光とは―?

【感想】
三浦春馬さんの最後の作品ですね。。。
76年前のちょうど今頃が舞台。
日本人として知っておいて損はない事実。
元々はNHKでやっていたドラマの視点を変えたものがこの映画版。

日本に原爆が落とされたということは
多くの人が知っていることだろうけど、
日本でも原爆研究が進められていたというのは、
知らない人もいるかもしれない。

本作は、海軍主導で進められていた
「F研究」を題材としたフィクション。
アメリカに追いつけ追いこせで原爆研究を進めていたものの、
結局は先を越された挙句、広島・長崎に原爆が落とされてしまい、
自分たちが研究していたことの行き着く先をまざまざと見せられるという話。

この手の映画らしく淡々と進んで行くので、
映画としてドラスティックさやロマンチックさがあるわけではないけれど、
当時の日本の状況を知るにはとても有意義。

前線では多くの仲間が毎日のように死んでいるのに、
自分たちは実験ばかりで何の成果も挙げられておらず、
成功する兆しも見えない悶々とした想いを抱えて
葛藤する研究員たちの姿が印象的だったなー。

日本が先に原爆の実用化に成功していたら、
あの戦争の未来は変わっただろうか。。。

ちなみに、当時の日本ではそのF研究よりも前に、
陸軍主導の「二号研究」というのが始まっていたそう。
「二号研究」が始まったのは、
アメリカの原爆開発であった
「マンハッタン計画」の翌年ぐらいだったそうだけど、
結果としてアメリカがこの競争に勝ったことになる。

ネットでざっと調べると、
二号研究の費用は当時2,000万円ほどだったのに対し、
マンハッタン計画は103億円だったとのこと。
金がないなら頭を使えとはよく言うけど、
ちょっとそんなこと言ってられないスケールの差だな。。。

『映画 太陽の子』公式サイト

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『映画 太陽の子』公式サイト