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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

メインキャスト3人の歌唱力がハンパなかった『シカゴ』

2022年01月08日 17時49分16秒 | 映画

【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:12/22
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★☆

【ジャンル】
ミュージカル

【元になった出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
1920年代のシカゴ。
スターを夢見るロキシー(レニー・ゼルウィガー)は、
浮気相手を射殺して刑務所に送られる。
そこで殺人罪で服役していた憧れのスター、
ヴェルマ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)と出会うことに。

ヴェルマは敏腕弁護士ビリー(リチャード・ギア)に
自らを被害者として演出させ、
獄中でもスターの名声を高めていた。
ロキシーもビリーを雇い、
シカゴ史上最もキュートな殺人犯として、
ヴェルマを凌ぐ人気を手に入れるのだが―。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
2002年のアメリカ映画。
偶然にも『スパイダーマン』と同じ年の公開。
年始の『おもしろ荘』のせいで、
『シカゴ』というタイトルを見ると、
あの光景が目に浮かんでしまうけど。。。(笑)

◆ミュージカルというよりショー

ジャンルとしてはミュージカルに分類されるけど、
内容的にはショーに近かったかな。
今登場人物たちがいる場所で、
歌って踊るという形ではないのよ。
歌と踊りのシーンだけ、
現実世界と切り離されて、
ステージの上で行っているってのが特徴。
個人的には、ミュージカルの方が好きなので、
ここはちょっと好みが分かれるところかも。

◆メインキャスト3人の歌唱力に脱帽

この映画では歌声に圧倒されるよ。
レニー・ゼルウィガーは、
最近だと『ジュディ 虹の彼方に』(2019)で
その歌唱力の高さに驚いたけど、
このときからすでにすごかった。
もちろん、彼女だけじゃない。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズも、
リチャード・ギアも、
歌はすべて本人によるもの。
みんななんて上手いんだろう。
煌びやかなステージ演出と相まって、
あの力強い歌声はものすごく心に響くわ。

てか気づいたら、
このときのレニー・ゼルウィガーおよび
キャサリン・ゼタ=ジョーンズよりも
歳を取ってしまったよ、自分。

◆弁護士ビリーの手腕が欲しい(笑)

この映画は、
殺人の容疑で捕まったロキシーが、
弁護士ビリーの協力を得て、
無罪放免されることが目的。
とはいえ、彼女も含めて捕まった人たちは、
みんな自業自得。
真実を語れば、
有無を言わさず全員有罪だろう。

それを、悲劇のヒロインをでっち上げ、
民衆やマスコミ、
裁判員たちの同情を買い、
無罪とさせるのがビリーの役目。
もはや"ビリー劇場"と言ってもいいぐらい(笑)
このスキル、すごいよ。
現代なら、
弁護士だけでなく、
企業の宣伝やマーケティング、
著名人のセルフプロデュースにも使えるほどじゃないか。

まあ、『99.9』のように、
事実を積み重ねて真実に近づいていくタイプの話だったら、
こうはいかないかもしれないけど(笑)
この映画は事件の真実性よりも、
無罪に持っていくまでを面白おかしく描いているから、
そこは重要じゃない。

しかし、そうやって民衆の人気を得ても、
新しい事件が起きたら、
すぐにみんなの関心がそっちに行ってしまうのも、
この映画の面白いところ。
最初は人気だったヴェルマも、
いつしかロキシーにその座を奪われ、
そのロキシーも、
最後には別の事件に注目を持っていかれてしまったから。
実際のシカゴってそいういうもんなのかな(笑)

◆そんなわけで

ショーがメインの内容なので、
普段観ている作品よりは"映画"っていう感じが薄いんだけど、
歌唱力がハンパないので、
そこだけは一見の価値アリかなと思う!