「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1971年のイタリア・フランス合作映画『ベニスに死す』。
設定としてはまさかの『おっさんずラブ』に近いものがあった。
ベニスを訪れた年老いた作曲家アッシェンバッハが、
たまたまホテルで見かけた美少年タジオに
“理想の美”を見出し、心酔していく話。
『おっさんずラブ』とは違い、
ラブコメではなく、かなりアート寄りなヒューマンドラマ。
さらに、アッシェンバッハは、同性愛者でもないし、
人としてタジオを好きになるというよりは、
自身も芸術家なので、
「美」に対する想いには並々ならぬものがあり、
「美しいもの」としてタジオを追い求めていくうちに、
それが愛へと変わっていく流れです。
でも、アッシェンバッハもずーっと遠くから見ているだけで
特にアクションは起こさず、
全体的にセリフも少ないし、
ワンシーンも長いしで、
映画としてはやや退屈な部類には入るけど、
同性愛とか恋愛とか、
そういうのは一切関係なく、
単に「美しいものが好き」という人には
ぜひ見てもらいたい映画です。
しかし、この映画、何がヤバイって、
タジオを演じた当時16歳のビョルン・アンドレセンの美しさ!!
いや、もうね、吉沢亮とか平野紫耀とか言ってる場合じゃないよ。
美形を超えた美形をさらにもうひとつ超えた
スーパー美形3と言わんばかりの、
まさに美の象徴のような美しさだった。。。
『テニプリ』に出てきそうな、
いや、むしろ『FF7リメイク』に出てるよね?というぐらい、
空想の人物を具現化したようなお顔。
(ややエアリスに似ている気もするw)
若き日のアラン・ドロン、
幼き日のエドワード・ファーロングと並ぶ
世界三大美形だと思った。
日本人では絶対出せないミステリアスさと尊さを持つあの顔は、
同じ男でも見とれてしまうほど。
アラン・ドロンは男性的な顔だけど、
エドワード・ファーロングしかり、
ビョルン・アンドレセンしかり、
美少年というのは中性的な顔立ちかつ、
10代の短い間にだけ表出する花火のようなものだと思いました。
今はもう64歳のおじさんだけど、
あれを超える人はそうそういない気がする(笑)
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