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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

結果を残せていないことに焦りを感じるジョナサン・ラーソンに共感しつつ、演じたアンドリュー・ガーフィールドのマルチっぷりに驚く『tick, tick... BOOM! : チック、チック...ブーン!』

2021年12月16日 00時18分20秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:18/265
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】
ミュージカル
自伝映画
ジョナサン・ラーソン

【元になった出来事や原作・過去作など】
・ミュージカル
 "tick, tick... BOOM!"(1990)

【あらすじ】
舞台は1990年のニューヨーク。
ウェイターをしながら、
アメリカのミュージカル界での大ブレイクを狙い、
作品を創作中の若きミュージカル作曲家、
ジョナサン・ラーソン(アンドリュー・ガーフィールド)。
ブレイクのチャンスとなる公演を目前に控えたある日、
ジョンはさまざまな要因によるプレッシャーで焦りを感じていた。

ニューヨークを出て、
芸術活動を広げることを夢見る恋人のスーザン(アレクサンドラ・シップ)、
夢をあきらめて経済的な安定を追い求める友人のマイケル(ロビン・デ・ヘスス)、
さらにはエイズのまん延で破滅的な影響を受ける芸術界。

残された時間で一体何をすべきなのか?
刻一刻と期限を迫られる思いのジョンは、
人生の岐路に立たされ、
誰もが避けられない問いにぶつかる。

【感想】
『レント』(1996)で有名なジョナサン・ラーソン。
本作は、彼の自伝的ミュージカルを映画化したもの。
ネトフリでも配信してるけど、
これは映画館で観て欲しいわ(今日で都内は上映終了だけどw)。

これがすごく面白かった!
30歳を目前に控え、
変に焦り出すジョン。
なぜなら、様々なミュージカルの楽曲を手掛けた
スティーヴン・ソンドハイムやビートルズのメンバーは、
その年頃にはもう成功を収めていたから。
彼らと比較して、
まだ何もできていないことに焦りと苛立ちを感じる
ジョンの気持ちはよくわかる。
決して競争するものではないけれど、
仕事でもスポーツでも、
やっぱり他人の成功を見てしまうと、
「自分は何をやっているんだろう」って思うことはあるから。
特に、30歳前後の人なら共感しやすいかもしれない。

ジョン自身もあれだけのミュージカルを生み出せるクリエイターだからね、
なかなかのアスペというか没頭っぷりだった(笑)
曲がどうしても書けなくて、
他のことに手がつかず、
電気代も払わなければ、
恋人のスーザンの進路についてもほぼスルー。
それにしびれを切らして口論になるのだけど、
それすらも「歌にできないか」と考えてしまい、
余計に彼女を怒らせる始末(笑)

劇中で使われる歌のほぼすべては
ジョナサン・ラーソンが作ったもの。
ミュージカル映画というだけあって、
ソロからデュエット、大合唱まで、
様々な歌が聴けるのは映画の『レント』と同様で面白い。
ただ、今回は映画館の音響設備がよかったこともあってか、
より歌のクオリティが高く感じられたかな。
特に、カレッサを演じた
ヴァネッサ・ハジェンズのパフォーマンスは圧巻!
声量がとんでもないんだけど、
ずっと笑顔で歌い続けられるところが尋常じゃない。

でも、今回一番驚いたのは、
ジョンを演じたアンドリュー・ガーフィールド。
『アメイジング・スパイダーマン』(2012)でスーパーヒーローもやりつつ、
『ハクソー・リッジ』(2016)で戦争モノも出て、
『沈黙 -サイレンス-』(2016)で神父も演じる。
かなり幅広い役を演じてきてるなって思ってたところに、
こんなにも歌って踊れちゃうのかよって。
もともと舞台がキャリアのスタートだからこそ成せる業なんだろうなー。

ミュージカル映画好きな人は観て欲しい。
伝記的な映画って淡々としていることが多いんだけど、
歌と踊りがあるおかげで、
メチャクチャ面白いエンターテインメントに仕上がってるので。

Watch tick, tick...BOOM! | Netflix Official Site

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