Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

いまいち見どころがつかめない『G線上のあなたと私』:第1話

2019年10月16日 00時04分00秒 | ドラマ


んー、ちょいと微妙なドラマ。。。

ヴァイオリンの体験教室でたまたまいっしょになった、
婚約破棄されたアラサー女子(波留)と、
訳アリなイケメン青年(中川大志)と、
夫に不倫された40代主婦(松下由樹)の話。

性格がバラバラがゆえにバランス取れてる感はあるんだけど、
第1話の時点では、波留と松下由樹がキャイキャイしてるだけで、
うっせーなとしか思わなかった(笑)

そのヴァイオリン教室の先生(桜井ユキ)と
中川大志は何やらありそうだけど、
そこしか見どころがなくて、他は何がいいのかなと。。。
恋愛ドラマ、、、なのかも不明(笑)

鈴木伸之出てるし、波留とまた不倫しなよとか思っちゃったけど(笑)

まさかの『3年A組』とリンクしている『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』:第1話

2019年10月14日 00時17分31秒 | ドラマ


おおおお。。。
これ、面白いな!

まさかの、まさかの『3年A組』の半年後という設定で、
一部の刑事役がそのまま続投。
最初の“ベルムズ”って言葉にピンと来て、
「ついに、日本のドラマにもユニバース来たか?!」
と興奮してしまった(笑)

刑事である賀来賢人が朝目覚めたら、
隣には班長である広末涼子の死体が。。。
しかし、彼には記憶がなく、自分がやったのかどうかも謎。

事件の真相を追うも、
今度は過去の未解決事件である10億円強奪事件の疑いもかけられ、
一体誰が何の目的で賀来賢人をハメようとしているのか、、、
というドラマ。

ジャンルとしては刑事モノにはなるのだろうけど、
主人公の刑事にあらゆる疑惑がかかり、
さらに誰が黒幕かわからないという
『あなたの番です』チックなサスペンス感もあって、
従来の1話完結型が多かった刑事ドラマと比べると、かなり新鮮。
むしろ、『あな番』の再来な気もしてる。

さらに、これまでお笑い役で目立つことが多かった賀来賢人が、
暗い過去を背負うかなりシリアスな役で、
粗暴な性格に暴力的なシーンも多く、
これもまた過去の彼の役と比べると新鮮である。

はっきり言って、これは毎週観る価値アリだ!

純愛に葛藤に、最高の人間ドラマがそこにはあった『空の青さを知る人よ』

2019年10月13日 21時05分43秒 | 映画


2019年公開映画166本中29位。

感動して涙出まくりなメチャクチャ面白いアニメ映画でした。

音楽漬けの日々を送ってる高校生の相生あおいの前に、
ある日突然13年前の世界から“しんの“がやって来るという話。

まーた時空超えちゃう系かと。
日本のアニメはすぐ時空超えたがるなと。
まあ、確かにそうなんだけど、ところがどっこい。

これがよう、トレンディっぽい純愛と、
夢と現実の間で葛藤する姿を描いた、
ものすごく心に響く人間ドラマだったんだよう。

あおいは13年前のしんのに心惹かれるも、
元々彼はあおいの姉であるあかねの恋人で、
ずっと彼女を想い続けてるのが切ない。

あかねは13年前、高校卒業と同時にしんのと上京しようとするも、
あおいの世話もあって断念するが、
彼女もまたしんのを待ち続けているのが健気。

しんのは13年前の世界から来た方と、
現代に生きている方が同時に存在していて、
現代の方は上京してミュージシャンになるも鳴かず飛ばずで、
やや擦れてしまっているのが悲しい。
(雰囲気が『サマー・ウォーズ』の侘助っぽいw)

そんな状況で進んでいく人間ドラマは見ごたえあるんよねー。

一番面白かったのは、
13年前のしんのと現代のしんののやり取りのところかなあ。

13年前のしんのは、
ミュージシャンになった未来の自分を最初は誇らしく思うも、
鳴かず飛ばずの状況や、
あかねのピンチに動こうとしない未来の自分を見て、
つまらない大人になったと腹立たしく思うんだよね。

で、現代のしんのは現実にはミュージシャンになったとはいえ、
技術だけでは売れない世界であるのも事実だから、
夢物語ばっか言ってる過去の自分にもイラついたりして。

そんな姿を見ていると、
ふと自分に置き換えたとき、
昔の自分は今の自分を見てどう思うかなって考えちゃうよね。

まあ、僕の場合は昔から先のことはほとんど考えないタイプだから、
「ふーん」ぐらいにしか思わないだろうけど(笑)

何にせよ、面白い映画でした。
アニメってだけで毛嫌いする人もいるとは思うけど、
日本のアニメって面白いし、あんまりハズレがないと思うので、
これはオススメしたい。

そして、やっぱりこういうとき、
川村元気さんの名前があるよなあ、と(笑)

オリジナル版の方が断然面白い『最高の人生の見つけ方』

2019年10月13日 20時58分24秒 | 映画


2019年公開映画165本中113位。
(この時点で2018年年間映画鑑賞本数タイ)

2007年にアメリカで公開された
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの
同名映画のリメイクです。

んー、オリジナルの方が圧倒的によかったな。
おばさん2人の珍道中みたいで、感動的ではあったけど、
おばさんウケしかしなそうで(笑)

設定はオリジナルと同じで、
末期がんを宣告された2人が、
人生でやりたいことを達成していく話だけど、
今回は女社長と主婦のペア。

そして、1番の違いは「死ぬまでにやりたいことリスト」が、
本人のやりたいことではなく、
病院で出会った女の子のリストってところ。
「いや、自分のやりたいことじゃないのかよ!」ってんで、
まったく感情移入できなかったわ(笑)

あとは、オリジナルの方はメイン2人のみに焦点が当たっているけど、
今作の方はその家族も巻き込んでいるところも違いとして挙げられるかな。

もう一度言うけど、
個人的にはオリジナルの方が断然面白いと思う!!

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの
キャラがよかったってのもあるんだけど、
いっしょにいるうちに2人の人間性が
マージされていくような変化が面白かったなあ、と。

どちらにも言えるけど、
タイトルは最高の人生の「見つけ方」ってよりは、
最高の人生の「条件」の方が、しっくり来る気がする(笑)
(ハウツーを追い求めているわけではないし)

その点で、オリジナル版は物語冒頭に
その問いに対しての結論を提示していたから、
すごくわかりやすくてよかった。

でも、モーガン・フリーマンにしろ、吉永小百合にしろ、
他人の金で豪遊できて羨ましく思ったわww

自分で出さないならやってみたいことってけっこうあるよね(笑)

生田斗真がウザさ全開の『俺の話は長い』:第1話

2019年10月12日 23時18分09秒 | ドラマ


いやー、生田斗真がイチイチうるせーのなんのって(笑)

タイトル通り、話がなっがい。。。
相手の言うことに対して変な例え持ってきたり、屁理屈並べたりして、
自分の主張だけを押し通そうとする図々しさ(笑)
実際にいたらマジでめんどくさすぎて、
僕だったらコミュニケーション取るのやめますwww

そんな生田斗真は無職で実家暮らし。
そこに小池栄子演じる姉家族3人がやって来て、
家を建て替える3ヶ月の間だけ同居することに。

とにかく、姉弟の口喧嘩が絶えない家庭で、
ある意味セリフ劇になりそうなドラマ。

そして、その生田斗真をさらに言いくるめる
姪役の清原果耶との関係性も面白い。
この2人のやり取りが毎週楽しみになりそう。

30分を2本立てという構成とのことだけど、
話は続いているし、
別に60分1本と何も変わらないと感じたのだけど、
意味あったのかな。

ビートルズの歌が心を打つ『イエスタデイ』

2019年10月12日 00時08分30秒 | 映画


2019年公開映画164本中61位。

この映画を作った人は
本当にビートルズが好きなんだろうなと思った映画でした。

売れないミュージシャンのジャック(ヒメーシュ・パテル)は、
ある日の事故を境に
自分以外の誰もビートルズを知らないという状況に陥ってしまう。

しかし、たまたま歌った“Yesterday"が
「すげーいい歌じゃん!」と仲間内でウケたことから、
トントン拍子で大スターに。

何もかもがうまくいくように思えたが、、、っていう話。

『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』など、
最近は音楽系映画のヒットが目立つけど、
ミュージシャン本人の生い立ちを綴ったそれらとは異なり、
あくまでもビートルズの歌をモチーフにした、
ちょっと不可思議な世界観のヒューマンドラマって感じ。

やや期待しすぎてしまったところはあるので、
思った以上の面白さは感じられなかったけど、
音楽系映画にしてはめずらしいストーリー設定に、
笑いあり涙ありの構成、
テンポのよい物語進行はとても観やすかった。

念願のスターになって有名になったものの、
歌が自分のものじゃないことへの罪悪感や
大切な人との関係性が変わってしまうことによって生まれる
主人公の葛藤も見どころ。

でも、やっぱり一番よかったのはビートルズの歌だよなあ。
普段洋楽をまったく聴かない自分でも知ってる曲が多いし、
最初に“Yesterday”を聴いたときにちょっと涙出ちゃうぐらいは、
ビートルズの歌って心を打つ。
この映画がよかったと思う要素の半分ぐらいは
歌と言っても過言ではない(笑)

あと、エド・シーラン本人が出ているのもウケる(笑)
まあ、洋楽聴かないから、彼の名前ぐらいしか知らなくて、
どれだけ有名なのかはわからないのだけど。。。(笑)

ビートルズの歌が好きならなおさらオススメできる映画です。

コン・ゲームが面白い『スティング』

2019年10月12日 00時04分54秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1973年のアメリカ映画『スティング』。

詐欺師のロバート・レッドフォードが
相棒をギャングに殺され、復讐するという話。

でも、その復讐が単にドンパチやるっていうのではなく、
信用詐欺(コン・ゲーム)の手法を使って、
相手を騙しながら徐々に追い詰めて行くのがこの映画の特徴。

その巧妙な手口が痛快で、
流れ的には日本のドラマでもあった
『コンフィデンスマンJP』みたいなものなんだけど、
それとは比にならないぐらいこの映画の方が面白い。

キャストの演技がうまいのもあるんだけど、
話のテンポがよくてわかりやすいのがその要因かな。
『コンフィデンスマンJP』は最後に一気にタネ明かしするけど、
この映画はきちんと時系列に沿って進むから、
個人的にはこっちの方が好き。

中身はシリアスなのに、
BGMがコメディタッチというギャップもよかった♪

てか、若い頃(とはいえ、47歳なんだけどw)の
ポール・ニューマンがかっこよすぎてヤバかった。。。

あのハンサムさ、若い頃のクリント・イーストウッドを見たとき並みの衝撃。
外人の中でもさらに整った鼻筋と彫りの深さで
端正な顔立ちに加えて、あの綺麗な水色の目!
ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンって彼のためにあるような言葉だと思う。

すでに今期一番面白いと思える『同期のサクラ』:第1話

2019年10月10日 01時28分35秒 | ドラマ


ああああ。。。
第1話から号泣だよちくしょう。。。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。

今期のドラマこれが一番でいいよう。。。
もうこれ以上面白いのないよう。。。

建設会社に入社し、
研修で同じ班になった5人の若者を描いたドラマ。

社会人になって、10年ちょい経つ人は必見。
なぜなら、彼らの入社年次は2009年。
そこから1話につき1年経過し、10年間の出来事を描く。
まさに自分と1つ違いでタイムリーすぎる。

高畑充希が主人公なんだけど、
純粋で素直な反面、とにかくマイペースすぎるし、
空気は読まないし、言動はおかしいし、
かなり特殊な性格(笑)

研修における模型作りでも、
まわりへの迷惑を顧みずに、
自分の求めるクオリティのために、
みんなを無理矢理巻き込み、
早速仲違いする始末。

でも、彼女には故郷の島に橋をかけること、
一生信じ合える仲間を作ること、
その仲間とたくさんの人を幸せにする建物をつくること、
という譲れない想いがあるため、
それを実現すべく、
自分にしかできないことをしようと決意するのだ。

忘れていた何かを思い出させてくれそうなドラマ。
毎週泣きそうな予感のドラマ。

脚本家の遊川和彦と高畑充希と言えば、
『過保護のカホコ』が本当に面白かったのだけど、
まさにそれの再来。
(しかも会社の社長役は西岡徳馬w)

主題歌である森山直太郎の
『さくら(二〇一九)』もすげーマッチしてるんだよなあ。。。

今期はこのドラマ一番だよ。
第1話でこの破壊力だもん。
まだ3つしか見てないけど、もはや揺るぎないわ。

てか、他のドラマや映画のエキストラ現場でいっしょだった人が
ちょいちょい映ってて吹いた(笑)
みんなけっこう行ってるんだな(笑)

すべての独身男性に捧ぐ『まだ結婚できない男』:第1話

2019年10月08日 23時24分18秒 | 映画


いや、これ面白いな!

ステータス的に女性が寄ってこないはずがない阿部寛だけど、
性格が偏屈すぎて53歳にして独身(笑)

とにかく一言多いし、
実際にいたら腹立ちそうだけど、
なんかかわいげがあって笑ってしまうwww

もはや自分のペースや世界観が確立されてる感じが共感できるし、
『家族ノカタチ』に出てきた香取慎吾に似ていると思った。

前作は2006年だけど、
当時の僕はドラマから完全に離れていたので、
まったく見てなかったんだよなー。
パートナーが夏川結衣ではなくなってしまったらしいけど、
前作見てた人たちはどう感じるんだろうか。

この独身を謳歌している阿部寛が、
結婚するのかしないのかってところが気になるので、
これは毎週楽しめそう!

ゲストの怪演に見入ってしまった『シャーロック』:第1話

2019年10月08日 01時39分53秒 | ドラマ


今期一発目のドラマ。
おディーン様とおガン様、お蔵様の推理ドラマです、タイトル通り(笑)

面白い!
刑事ではなく、犯罪捜査専門コンサルタント
(とはいえ、ほぼ刑事だけどw)のディーン・フジオカと、
元医者(第1話で医者じゃなくなるw)
の岩田剛典という顔面最強バディ。

これだけでかなり映えはするんだけど、
ゆーても1話完結型の推理モノだからね、
すごく斬新なドラマかって言ったらそんなことはないし、
犯人のトリックや殺人の動機も、
今さら驚くようなことはない。

だけど、第1話を面白いと感じさせたのは、
松本まりかの怪演だった。
あの鬼気迫る表情と口調を合わせたクズっぷりはマジで見ごたえある。
(彼女、最近そんな役多いけどw)

そして、第2話では菅野美穂と岸井ゆきのという
これまた演技派な女優が出るってんだから、
次回も期待できそうだわ。

これはあくまでも予想だけど、
もしかしたらこのドラマ、
各話のゲストをかなり厚くするのではなかろうか。
その豪華さや演技のうまさが面白さの鍵を握る気がしてきた。

ストーリーも第1話の時点で、
すでに終盤への布石っぽいのがあったし、
とりあえず毎週観るに値するのではと期待してる!

でも、『シャーロック』でいうと、
どうしても海外の方が豪華に見えてしまうな(笑)
映画はロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウ、
ドラマはベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマン。

って、みんなマーベルやないかい!

ロバート・ダウニーJr.は『アイアンマン』、
ジュード・ロウは『キャプテン・マーベル』。
ベネディクト・カンバーバッチは『ドクター・ストレンジ』、
マーティン・フリーマンは『ブラック・パンサー』。

これほどまで人物を深堀りしたヴィランはいないだろうと思った『ジョーカー』

2019年10月06日 01時43分52秒 | 映画


2019年公開映画163本中24位。

これは、個人的にすごくよかったと思う。
ジョーカー誕生の秘密。

僕にとって、ジョーカーはずっとジョーカーでしかなかった。
気づいたときにはバットマンの宿敵で、それ以上でも以下でもなかった。
どうせ倒される人だし、彼の人間性を掘り下げることもなかった。

だからこそ、この映画を新鮮に感じることができたのだ。
昨今のスーパーヒーローに関する映画で、
ヒーローやヴィランの人間性を深く掘り下げた作品があっただろうか。

いや、ない。
思えば、それらの映画は戦いのシーンにも時間を割くから、
深い人物描写まで到達できなかったように思う。

それこそが、本作『ジョーカー』の最も特徴的なところなのだ。
戦闘シーンが皆無で、ひたすらジョーカー、
いや、アーサー・フレックの人物描写に時間を割いている。

財政難で暴動が絶えないゴッサムシティ。
母親の介護をしつつ、派遣会社で働きながらコメディアンを目指すアーサー。
とあるミスで会社をクビになり、その帰りに犯してしまう殺人。
やがて明かされていく出生の秘密。
それらが連なって、彼を狂気のピエロへと変貌させたのだ。

僕が思うに、彼には圧倒的に愛や安息が足りなかったように思う。
元々精神的に不安定なところはあったけど、
それを踏まえてもきちんと彼を認めてあげられる人がいなかったからこそ、
あんなことになるんだろうなと思った。

まるで、非行少年がなぜ非行少年になってしまったのか、
というのと似ている気がする。

DCの映画、バットマン、ジョーカーの
どれかが好きな人は観ないと損だと思います!
ここまで人物背景がわかると、今後のシリーズを観る上でも、
絶対にストーリーの理解が深まるから!!

これを機にDCエクステンデット・ユニバース立て直してもいい気がする。
その最初の作品としてふさわしいよ。

でも、この後本当にどうなるんだろうか。
2021年に新生バットマン公開だけど。
ジョーカー出てくるのかな。
出てきたとして、ホアキン・フェニックスなのかな。

愛とパワーとノリと勢いな『宮本から君へ』

2019年10月06日 01時35分37秒 | 映画


2019年公開映画162本中40位。

これは笑える(笑)
宮本、好きだわ。

簡単に言ってしまえば、
恋人を犯された男の復讐映画。

なんだけど、池松壮亮のノリと勢いがすごすぎて、
復讐映画よりも、どちらかと言えば青春映画に近い雰囲気がある。

とにかく想いの丈を叫びまくって、
やかましさ全開なのに、
まったく嫌な感じがせず、
むしろ微笑ましく感じるのは、
宮本のまっすぐで純粋なキャラと、
池松壮亮の演技のよさがあるからだろうなあ。

彼自身はどこにでもいそうな普通のサラリーマンで、
「元気だけが取り柄です!」キャラだから、
ケンカとはほぼ無縁っぽいんだよね。

なのに、敵と体格が違いすぎて、
何度も返り討ちに遭う中、
諦めずに何度も立ち向かっていく姿はかっこいいというより、
なんかかわいくて、とても応援したくなる。

そんな宮本だからこそ、ラストのセリフが感動的なんだよなあ。
あそこまで体を張れるから、ものすごく説得力あるんだ。

蒼井優の演技も相変わらずうまくて、
それだけで見入ってしまう。

ラガーマンの描かれ方が『ノーサイド・ゲーム 』のような好印象さはまったくなく、
むしろマイナスでしかないので、
あのドラマとのギャップがありすぎてビビる(笑)
あんなラガーマンいたら、まず近づきたくないな。。。
まあ、僕もラガーマンといえば、
『ノーサイド・ゲーム』よりもこの映画の方がイメージ近かったけど。

話としては少し重い設定はありつつも、
宮本の持つ愛とパワーで
プラスに転換できてる清々しい映画でオススメです。

演奏シーンがメインなので睡魔に襲われそうになる『蜜蜂と遠雷』

2019年10月06日 01時31分22秒 | 映画


2019年公開映画161本中127位。

ピアノコンクールに参加する4人の若者の映画。
でも、これはピアノ好きか
ピアノやってきた人向けじゃないかなあと思った(笑)

メインは松岡茉優で、
かつて天才少女と呼ばれたものの、
母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなり、
今回7年ぶりにコンクールに出るという役どころ。

なんだけど、彼女に限らず、
今作はキャラクターの人物背景にはほとんど触れられていなくて、
半分近くがクラシックの演奏シーンだったから、
やや睡魔が、、、(笑)
曲名も全然知らなかったし、
正直面白い映画とは言いづらい。。。

ただ、演奏しているときの演技は鬼気迫るものがあったし、
あんなに指が速く動くとか本当に信じられないぐらいなので、
そこだけは見ものではあるかなー。

隣の人がちょいちょい曲名に反応したり、
泣いたりしてたから、
クラシック関係者なのかなと勝手に思ってたけど。

クラシックコンサートとかで寝ちゃう人は寝ちゃうと思う(笑)

相変わらずのぶっ殺し映画『ジョン・ウィック:パラベラム』

2019年10月05日 00時46分56秒 | 映画


2019年公開映画160本中64位。

2時間殺し合うだけの映画でした。
シリーズを経るごとにどんどん方向性が
独自路線になってる気がする。
むしろ、よく三作目を作ったなという印象。

殺し屋を引退したキアヌ ・リーヴスが、
『1』で亡くした妻の形見である犬を殺され、
その復讐のために再び殺し屋に戻り、
『2』で闇社会のルールを破ったことで
世界中から狙われるハメになり、
『3』でその追手たちとガチバトルするという
“エビバディキリングエンターテインメント”。

シリーズの最初からそうだけど、
とにかくストーリー性は薄くて、映画の7割が殺し合いなんだ。

撃って、撃って、殴って、斬って、刺して、
撃って、撃って、蹴って、撃って、撃って。

もうね、長い。
映画におけるバトルシーンは大好物だけど、
そんな僕でも食傷気味になるほど長い(笑)

バイクに乗ったハイウェイバトルもあるんだけど、
『FF7』かよって(笑)

しかもなんだ、追手の一人が
カタコトな日本語を話す日本人役?で、
「ジョン・ウィック、あなたのファンでした」と。
さっきまで殺そうとしてたやんけ!!
ってツッコミたくたくなったわwww

そんな彼との戦闘が一番長いんだけど、
子供のケンカかってぐらい、
お互いポカポカ殴り合って、
ザシュザシュ斬り合ってて、
「なんだこの時間、戦いを通じてイチャついてるのか?」
って思うほど(笑)

その独特な感じが、
ややクエンティン・タランティーノ感あるんだよなあ。
(戦いのシーンだけね)

でも、この映画で特徴的なのが、
その殺しのシーンでもあるんだよね。
必ず頭を狙うんだわ。
殴るのも、刺すのも、斬るのも、撃つのも。
だから、けっこう映像はエグい。
目ん玉にナイフ刺してるし、
斧で頭カチ割ってるし。

頭狙うのはゾンビ映画の十八番みたいなもんだけど、
「殺さなきゃ殺される」状況だから、
確実に仕留めるためなんだろうな。。。

終わり方が「え?」ってぐらい唐突で、
続きがありそうな臭いぷんぷんするんだけど、
とにかくキアヌ様が人をぶっ殺しまくる姿を見たい人はどうぞ映画館へ(笑)

ヒンディー流受験戦争『ヒンディー・ミディアム』

2019年10月03日 23時59分25秒 | Weblog


2019年公開映画159本中45位。

これは面白い。
ヒンディー流受験戦争を描いた教育エンターテインメント。
前にやってた深田恭子と阿部サダヲの『下克上受験』みたい!

娘を私立小学校に入れたいバトラ夫妻が、
受験コンサル指導の下、いくつか受験するもすべて不合格。

そこで目をつけたのが、“RTE”と呼ばれる法律。
どの学校も25%は低所得者用の枠を持つことが義務付けられているのだ。

元々、下町で衣料品店を営んでいたこともあってバトラ家は裕福なので、
自分たちは低所得であると嘘の願書を出すことに。

しかし、インドでは富裕層によるそういった詐欺が横行しており、
入学希望先の学校では家庭訪問をして真偽を確かめる、と。

「こりゃえーらいこっちゃ!」ということで、
急遽貧困街へ引っ越し、貧乏生活を始めるも、
そこで大切なことに気づかされる、、、というストーリー。

この映画の面白いところは、
やはり嘘を嘘と思わせないために、
わざわざ貧困街へ引っ越すという親の行動力だろう。

インドの小学校受験は、私立だと両親も面接があり、
さらに両親の学歴も重視されるという徹底ぶり。

子供には少しでもいい人生を歩ませたいと
母親はヒステリックなぐらい娘の身を案じるのに、
父親は割と適当という温度差もウケるポイント(笑)

ここまでだと日本にも当てはまるところがあってすごく共感できるのだけど、
その先がインドならではなのかなと思った。

階級社会かつ貧富の差も激しい。
だから、子供をいい学校に入れたいと思う親の想いは
日本のそれとは比較にならないほど強いと想像できる。
そうじゃなかったら、わざわざ貧乏のフリをすることもないだろうし。

でも、貧困街に暮らす人たちはお金がないなりに、
お互いに助け合い、たくましく生きていく姿が描かれており、
最初は距離を置いていたバトラ夫妻も、
隣人の優しさに触れていくうちに、
人として大切なことは何なのかに気づいていく過程がとても感動的でした。

ラスト、あれだけ私立の小学校に入れたがっていた
バトラ夫妻の心境の変化を表すシーンに号泣必至です。