Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

42年のサーガの終幕にふさわしい『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

2019年12月20日 12時59分39秒 | 映画


2019年公開映画213本中9位。

1977年に公開された第1作目から実に42年。
ついに、スカイウォーカー家の物語が幕を閉じました。
ああ、これですべて終わってしまったのかという寂しさだけが残ります。

が、そのラストを飾るにふさわしい内容でした。
レイの出生の秘密やカイロ・レンとの戦いの行く末など、
これまで誰もが気になっていたところがすべて明かされてます。

さらに、今回はランド・カルリジアンも、
オリジナルのビリー・ディー・ウィリアムズが演じることで復活してます。
これですべてのレジェンドたちが再びスクリーンに登場したわけですね。

運よく前夜祭に行けたので、
まさに世界最速で観てきてことになるわけだけど、
まだ楽しみにしている人もたくさんいると思うので、
細かい内容はまた後日書こうと思います。

いい映画ではあったけれど、
正直、ツッコミどころはあるので(笑)

でも、J・J・エイブラムス監督は、
よくここまでちゃんとまとめたなと。

ジョージ・ルーカスがここまで考えていたかどうかはわからないけれど、
見事にスカイウォーカー家の話に区切りをつけました。

ありがとう、本当にありがとう。


しかし、今回の前夜祭、なぜTOHOシネマズ六本木でやったのか。
聖地である日劇の流れを汲んだTOHOシネマズ日比谷でやって欲しかった。
あっちの方が広いし、コスプレイヤーも写真撮りやすいと思うから、
もっと盛り上がったと思うんだよなー。

今回、コスプレしてる人がそんなにいなくて。
しかも、クオリティもあんまり、、、な感じだった。
ただライトセーバー持ってるだけとか、
ただストームトルーパーのマスクだけしてるとか、
そんな感じで。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のときは、
もっとたくさんのコスプレイヤーがいて、
クオリティが高くていっしょに写真を撮りたいと思えるような人もいて、
僕たちも『めざましテレビ』のインタビューを受けるぐらいだったので、
すごく盛り上がったんだけど、
それと比べると、ちょっと物足りなさがあった。

まあ、そのときは10年ぶりの新作
っていうのが大きかったと思うんだけど。

でも、それが最高潮で、以降、コスプレっていう意味では
だんだん盛り下がってきたような気がする。

まあ、スピンオフ含めたら毎年公開していたわけだから、
みんなやや食傷気味だったっていうのもあるだろうし、
ハロウィン文化が定着して、コスプレに目新しさがなくなってきたから、
そこまでやらなくても、、、っていう心理が働いてしまったのかもしれない。

あとね、本編上映開始の「LUCAS FILM」のロゴが出たとき、
いつもなら、みんなでライトセーバー光らせて歓声を上げる流れがあって、
すごく風流だなって思ってたんだけど、
事前にスタッフに止められて静かに始まってしまったのも、
個人的には残念かなー。
(あれを嫌がる人がいるのもわかるっちゃわかるけど)

でも、せっかくの前夜祭だからねぇ、
それぐらいは、、、大目に見て欲しかった(笑)

全サラリーマンに観てもらいたい『同期のサクラ』

2019年12月19日 01時03分50秒 | ドラマ
公式サイト

いい。
ひじょーーーにいいドラマでした。

毎週泣いてた。
全エピソード泣いたのは、
1996年にフジテレビで放映されていた
岸谷五朗が教師役の『みにくいアヒルの子』以来かな。。。

これは、北野サクラ(高畑充希)と
その同期4人による社会人生活11年に及ぶ物語。
2009年4月入社組の設定なので、
ほぼ自分と同期みたいなもん。

サクラは憧れの花村建設に入社するものの、
空気は読まずに正論をズケズケ言うマイペースな性格だから、
とにかくまわりから煙たがれる。

そのせいで、異動や出向を繰り返すハメになるんだけれど、
それだけにとどまらず、
幼い頃に両親を亡くした彼女にとって親代わりだった最愛の祖父も亡くし、
夢だった故郷の島に橋をかける事業もなくなり、
事故で寝たきりになり、
その間に会社も解雇され、
こんなに踏んだり蹴ったりな主人公久しぶりってぐらい苦境に陥ってた。

でも、このドラマはそんな彼女が逆境を乗り越えるスポ根的な話ではないんだよね。
自分の身に起こったことは粛々と受け入れる反面、
人の心を読む優しさや、思ったことをそのまま言う素直さがあり、
それがまわりの人たちを変えるきっかけとなっていたんだ。

会社の方針や自分のキャリアに悩む同期はもちろんのこと、
シングルマザーで大変な想いをする先輩にも、
彼女らの短所を諭し、長所を伸ばす接し方が彼女の最大の魅力だったように思う。

それもこれも、彼女のじーちゃんが毎週FAXで
人間の本質を突いた格言のようなものを送ってくるのがヒントになってたから、
サクラの中におけるじーちゃんの存在はものすごく大きかったんだよね。
彼女が同期と仲良くなれたのも、まさにじーちゃんのおかげ。

そういった背景があるから、
じーちゃんが死んだときのサクラの燃え尽きた感は半端なかったし、
それこそ『ワンピース』でエースを失ったルフィ、
『るろうに剣心』で薫を失った剣心とまったく同じ状態に陥ってた。

このドラマは、多くの会社務めしているサラリーマンが抱えるであろう悩み、
ぶつかるであろう壁の最大公約数的なところを
うまく抽出して綺麗に物語にできていたと思うんだけど、
それを実現した脚本家の遊川和彦さんの手腕はすごいと思う。

なので、どのエピソードも共感できるところが多く、
毎週涙がボロボロ出てきて、泣くことが習慣化しちゃいました(笑)

もうね、森山直太朗が「ぼ~」って歌った瞬間に
パブロフの犬のように涙が出てくる。。。

ただ、物語としては9話でほとんど終わっている気がしたから、
最終回はこれまでのエピソードと比べるとちょっと弱いと感じたかなー。
「私の力は仲間です」ってルフィかよってwww

ちょいちょい『過保護のカホコ』のキャストも出ていたし、いいドラマだった。
ひじょーーーにいいドラマだった。

主人公がタイトルの人ではない『ジョン・デロリアン』

2019年12月19日 00時11分48秒 | 映画


2019年公開映画212本中152位。

あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てきたタイムマシン、
「デロリアン」を作ったジョン・デロリアンの伝記的映画。

なんだけど、彼は主人公じゃないっていう(笑)
おい、邦題!

本当の主人公はその隣人であるジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)です。
元々彼は麻薬の密売をしていたところをFBIに取り押さえられ、
逮捕しない代わりにもっと大物の密売人を捕まえるための情報提供者になれと。

そして、引っ越した先に
たまたまジョン・デロリアンが住んでいて仲良くなったのだけど、
彼の会社は資金繰りがうまくいっておらず、
麻薬取引に手を出そうとしていたから、
先の密売人逮捕と合わせてそれをFBIに密告するって話。

正直、なんだかなあという映画でした。
そもそもデロリアンって架空の車じゃなくて、
実際に売られてたのねっての初めて知って(笑)
全然売れなかったみたいだけど。。。

で、ジョン・デロリアンの生涯というよりは、
この麻薬密売に関してのみ扱った内容だからすごく限定的で、
ジョン・デロリアン自身にあんまり感情移入できなかったってのと、
ジム・ホフマンがね、せっかくの友人をなんでFBIに売り飛ばしたのか
よくわからなかったんだよね。

友達なら普通かばったりしそうだけど。
別にケンカしたり恨みがあったわけでもないのに。
まあ、報酬に目がくらんだのかな。
あんまり、金に困ってそうな描写はなかったけど。。。

そこらへんの腹落ちがあんまりなかったので、
微妙な印象になっちゃいました。。。

ちなみに、ジョン・デロリアンはこの件で逮捕され、裁判になるものの、
ジム・ホフマンの最後の証言により無罪になります。

その後、彼は新しい車のデザインをするものの、
ひとつも形になることなくこの世を去るという、
知名度の割にはアメリカン・ドリームまで行き着かなかったそうで、
なんかかわいそう。

回を追うごとに面白さを増していった『G線上のあなたと私』

2019年12月19日 00時03分55秒 | ドラマ
公式サイト

後半に行くほど面白くなっていくドラマで、
始まりと終わりで印象がガラリと変わった。

ヴァイオリン教室でたまたま同じクラスになった
波留、中川大志、松下由樹の3人が、
それぞれ抱える悩みと向き合っていくヒューマンラブストーリー。

実は第1話の時点ではすごくつまらないと感じていたんだよね。
波留と松下由樹がキャイキャイしてるだけのうるせードラマだなと。

ところがどっこい、今期観たドラマの中で
一番“人を好きになること”にちゃんと向き合っているドラマだったと思う。

アラサーで婚約破棄された波留は恋愛に消極的だし、
ヴァイオリン教室の先生に想いを寄せている
大学生の中川大志は叶わぬ恋に盲目的。
受験を控える子供がいる松下由樹は
そんな2人を微笑ましく見ているものの、
自身は家庭で旦那と姑とうまくいかずにストレスが溜まる日々。

年齢も立場もバラバラの3人がそれぞれの悩みを持つ中で、
ヴァイオリン教室のクラスメイトという
ゆるーい関係を続けていくうちにゆるーい絆ができ、
そのゆるさゆえに言いたいことを言える
“程よい距離感”の関係性が生まれ、
現代には心地よいドラマだと感じた。

昔みたいに変に暑苦しい関係ではなく、
かといって孤独にも耐えられない、
しかしオンラインで繋がるだけのドライさでもない、
本当に程よい関係だったというのが、
このドラマの魅力だろうなー。

でも、『モトカレマニア』と同じで、
恋愛においてはかつてのトレンディほど
パッションだけで突き進めるものではない
というのが世相を反映しているのかと思った。

まあ、結論から言うとね、最後はうまくいくんだけど、
途中波留は中川大志のこと好きなのに、
歳も離れてるし、また捨てられたら怖いということで、
2人の関係を深めることを一旦諦めようとするんだよね。
この先、捨てられて嫌な想いをするぐらいなら、
付き合えなくてもこのゆるい関係性を続けたいと。

その気持ちはすごくわかるんだけど、
先々のことを考えすぎて「今」を動かせないでいるのが、
昔のドラマのように後先考えずに「好きだからいっしょにいよう」
というノリとは180度違うなと感じたわ。

あと、このドラマのいいところは恋愛だけではなく、
人生の豊かさというか、生き方についても言及していたところかな。

もう大人だから、今さら何者になるわけでもない
私たちのヴァイオリンは大してうまくはない。
でも、大人になってから何かができるようになるってのは素敵なことだし、
実際はできるようにならなくても、ただ想ってるだけでいい。
私たちはいつでもいくつでも前に進める。
っていう波留のセリフがよかった。

いろんな人がズタボロになりながら、紆余曲折を経て、
何気ない日常の中にそれぞれの生き方を見つけている流れが素敵なドラマでした。

最後ががっかりすぎた『シャーロック:アントールドストーリーズ』

2019年12月16日 23時41分29秒 | ドラマ
公式サイト

えええ。。。
この終わりマジかよ。。。
ひでえ。。。
(以下、ネタバレあり)

『シャーロック・ホームズ』を題材としたドラマで、
おディーン様とおガン様が事件を解決していく探偵モノ。

1話完結かと思いつつ、
3話あたりから微妙に「守谷」という人物を追う話になってきて、
第8話から最終回まではけっこう繋がってる流れでした。

なお、守谷とはこのドラマの中で起こるあらゆる事件を引き起こした黒幕、、、
とかではなく、単に第3話に出てきた地面師グループのボス的な存在で、
あまり他の事件と関わりはないです。

相変わらず表情が一切変わらないディーン・フジオカだけど、
逆に探偵という役はハマっていたし、
ドラマの流れもオーソドックスで悪くないかなと思ったものの、、、
最後がかなり残念でした。。。

ずーっと存在が隠されていた守谷さん。
最終回にしてようやく出てきたけど、本物かどうかはわからず。
しかも、初めましてなので、
3ヶ月観てきた身からすると「誰だおまえ」感(笑)

それでいて概念的なことばかりのたまう意味プー野郎なので、
なんというか、ここまで彼を追ってきた割にかなり拍子抜けなのだ。。。

さらに残念なのは、そもそもディーン・フジオカが彼にこだわった理由も、
作中では明示されず、本人も「わからない」と言い出す始末。
伊藤歩に「ただ刺激が欲しいだけでしょう?」と言われて、
「そうかもね」と。
動機弱すぎ。

ラストは守谷に引っ張られて海に落ちてそのまま行方不明に。。。
モンテクリスト伯になるつもりなのだろうか。。。

はっきり言おう。
あんなところから落ちて死ぬことはまずないし、
普通すぐ見つかるわ!

そんなわけで、まったくもって締まらない最終回でした。。。
脚本、井上由美子さんの回もあったのに、総じてハマれなかった(泣)

ちなみに、来週『特別編』があるようだよ。
もう普通に来週が最終回でいいじゃないか。。。
でも、そこですべて回収されたらどうしよう(笑)

最近の月9はテレ朝感出し過ぎだけど、
キャストばかり豪華でどれも面白くない。
トレンディやめちゃったけど、
木曜10時からは恋愛モノやってるし、
それを月9に持ってきてもいいんじゃなかろうか。

いろいろがっかりだった『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』

2019年12月16日 00時40分57秒 | ドラマ
公式サイト

中二感あるドラマだったな。
最初はすごく期待できたんだけど、、、
途中からなんだかなあという感じでした。

主人公の賀来賢人が記憶を失った状態からスタートし、
記憶を取り戻す過程で、
この世界には「ニッポンノワール」と呼ばれる
極秘地下組織が存在していることがわかり、
彼らの暗躍を阻止するというものであったけど、
全体的にちょっとがっかりな印象。

まず、ニッポンノワールの目的がわかりづらいところ。
国家にとって都合のいい人間を作り出す意味合いで
人格矯正プログラムとかの人体実験はしていたようだけど、、、
例えば「来たるべき戦争に備えて」とか
「高まる犯罪率を抑止するために」とか
前提となる情報をもっと前面に出した方が腹落ちしやすかったかな。
セリフだけでサラッと終わらせていたから。。。

次に、『3年A組』と世界観を共有していたので、
ついに日本のドラマでもユニバース化するか?!
と期待したものの、話はまったく別物だし、
そのキャストがちょこちょこ出てくるぐらいなので、
ただのにぎやかしでしかなかったところ。
どうせなら菅田将暉が実は、、、みたいな設定が欲しかった。

そして、『あなたの番です』を意識したような作りが微妙だったところ。
これも最後まで誰がガスマスク野郎なのかわからないようにしていたけど、
話がどんどん中二感増していってややチープになってきてたから、
『あな番』ほど犯人に興味持てなかった。
しかも、いざ顔を見てみたら、、、
想定の範囲内というか、第1話の時点からすでに怪しかったよっていう(笑)
からの、ラストは強化人間同士のバトルっていうアニメや漫画のような展開。

あと、最終回は実際の時間とリンクしているという設定だったけど、
それが何か話に影響するかというとそうでもないし、
意味あったのかなっていう。

『ラストコップ』みたいに、
最終回は視聴者投票で展開が変わり生放送します
っていう方がよっぽど楽しかった。

しかし、いつもおちゃらけている役の多い賀来賢人が
メッチャシリアスな役だったのは新鮮でした。

毎週繰り広げられるセリフバトルが圧巻だった『俺の話は長い』

2019年12月15日 20時47分34秒 | ドラマ
公式サイト

このドラマ好きだったなー!

30歳過ぎて無職で実家暮らしの生田斗真が
本当にうるせーのなんのって!

そこに、姉である小池栄子家族が家を建て替えるために
3ヶ月だけ実家に戻ってきたもんだから、毎週セリフバトルだよね。

実際にいたらマジでめんどくさいと思うけど、
ちょっとうらやましくもあった。

日常の些細なことにおける
自らの主義・主張を細かく言語化でき、
重箱の隅をつつくように、
ピーチクパーチク言い続けられる
頭の回転の速さ、口のうまさ、そして度胸、
それらはうらやましいスキルである(笑)

普通あんなに言語化できないし、
できても口に出せないから、
『同期のサクラ』の高畑充希や
『まだ結婚できない男』の阿部寛のように、
言いたいことをズバズバ言えるってのは素晴らしいね(笑)

てか、このドラマにおける生田斗真含めて、
その3人はそこが共通してるな。

映画の歴史にロマンを感じる『カツベン!』

2019年12月15日 17時41分12秒 | 映画


2019年公開映画211本中94位。

まだ映画が活動写真と呼ばれ、音がなかった頃。
映画の内容を解説する専任の解説者として、
「活動弁士」なる人たちがいたのです。
本作は、そんな“活弁(かつべん)”を扱った映画。

舞台は今から100年前、大正時代の日本で、
幼い頃から活動弁士になることを夢見ていた
染谷俊太郎(成田凌)が主人公。

成長した俊太郎は、ニセ弁士として泥棒一味に加担していたんだけど、
嫌気がさしてそこを抜け出し、
とある小さな映画館に流れ着き、
住み込みで働くことに。

そこで、ようやく本物の活動弁士になれると夢と希望に満ち溢れていたものの、
かつての泥棒一味や警察に追われたり、
ライバルの映画館に嫌がらせされたり、
幼い頃に恋をしていた女性と再会したりと、
てんやわんやな日々が待ち受ける、、、!!

夢に向かって突き進んだり、
夢と現実の間で葛藤したりという内容ではなく、
あくまでも活弁をテーマとしたコメディ映画って感じだけど、
常に何かしら事件が起こるノンストップな展開で
テンポよく進むから全然飽きないし面白い。

さらに、活動弁士という映画の歴史を垣間見ることができるのも、
映画好きにとっては有意義な時間でした。

感慨深いのは、実在した2人の監督が出ているところ。

山本耕史が演じた牧野省三は「日本映画の父」と呼ばれた人で、
津川雅彦のおじいちゃん。

そして、池松壮亮が演じた二川文太郎は日本映画の黎明期を支えた人で、
エンドクレジットでは彼が監督した無声映画史上傑作と言われている
『雄呂血』が流れてました。
(なお、その映画の主演である阪東妻三郎は田村正和のお父さん)

無声映画まで含めたら、
本当に大昔から映画作りに命を賭けた人たちがいて、
それを観て感動する人々もいたんだなあと思うと、
その歴史の長さにロマンを感じます。

まさかのゾンビ×推理モノのジャンルミックスだった『屍人荘の殺人』

2019年12月14日 17時29分00秒 | 映画


2019年公開映画210本中126位。

まさかのゾンビ映画!
ゾンビ✖️推理モノ。

フェス研というサークルの合宿に訪れた
2人のホームズと1人のワトソンが、
ウィルスによってゾンビに変貌したフェスの客たちに抵抗しながら、
寝泊りするペンションで起きた殺人事件を解決していくというもの。

殺人事件については、
勘のいい人なら犯人は割とすぐわかりそうだし、
ゾンビについては、
この前観た『ゾンビランド:ダブルタップ』と比べるとかなりチープ。
チープというか、キレイ、、、?

洋画好きからしたら、
もっとゾンビがんばって欲しいところだけど、
グロさが抑えられているという点では観やすいとも言えそう。

銃社会ではないので、洋画のように無駄に撃つといったこともなく、
基本的に槍や剣で頭をぶち抜くのみ。
さらに、ヒットする瞬間にレントゲン写真のようになるので、
血も肉も出ず、そういうのが苦手な人でも安心かと。
(個人的には物足りないけどw)

ただ、この映画、コメディタッチな部分とゾンビの部分が
うまく混じり合っていないと感じた。
そこらへんは『ゾンビランド』シリーズの方がしっくりくるんだけど、
それは笑える部分が下ネタやブラックジョークだからかなと思うんだよね。

ゾンビって汚いから、邦画のかわいいギャグよりは、
洋画の汚いギャグの方が相性いいんだろう。

なので、パニックとミステリーのジャンルミックスとしては斬新だったけど、
そこまでうまく合わさっていない印象でした(笑)

結局、この映画だけではゾンビ事件の首謀者はわからないままだけど、
続編あるのだろうか。

カレン・ギランのアクションが凄まじくカッコいい『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

2019年12月14日 17時24分09秒 | 映画


2019年公開映画209本中43位。

『ジュマンジ』シリーズ最新作。
ゲームの中に入った4人の若者、1人の中年、
2人のおじいちゃんが現実世界に戻るために
奮闘するアクションコメディ。

大学に進学して新しい生活に馴染めないスペンサー(アレックス・ウルフ)は、
かつて吸い込まれたゲーム『ジュマンジ』の中での生活を懐かしみ、
前作のラストで壊したはずのそれを密かに修理し、再びゲームの中へ。

彼を助けるべく、前作の4人もゲームの中に入るものの、
なぜかスペンサーのおじいちゃんとその友達もいっしょに吸い込まれて、
てんやわんやしていくポップで笑える展開が魅力的。

ゲームの中にいるということがイマイチ理解できない
おじいちゃんたちのおとぼけに笑いつつも、
冒険を通じて彼ら2人の間にあったわだかまりが消え、
友情を噛みしめ合う流れが、
笑える中にも涙を誘ってきて、
とても面白い仕上がりになってた。

さらに、ドウェイン・ジョンソンとカレン・ギランの
アクションもメッチャかっこいいし、
CGで表現された世界も圧巻のクオリティだし、
ザ・ハリウッド的な作りが個人的には大好物。

特に、カレン・ギランは身長180cmもあってスタイルがクッソいいから、
あらゆるアクションが様になるんだよね。
敵を殴り飛ばし蹴り飛ばし、
ヌンチャクを華麗に操るシーンがツボだった!

ラストにおける本シリーズ第1作目を彷彿とさせる
終わり方も個人的にはポイント高い!

ただ、予告では「ゲームがバグってる」ってのを推してたものの、
実際ほとんど影響なかったから、ある意味予告詐欺感あるけど(笑)

あとね、オークワフィナっていう
『クレイジー・リッチ!』や『オーシャンズ8』に出てる
中国人の女優さんがいるのだけど、
彼女がメッチャムーランに似てて、
むしろ実写版『ムーラン』
彼女でいいんじゃないかと思うぐらいなので、
ぜひ確認してみて欲しいです。

IMAXレーザーで観たら、字幕がオレンジ色だったけど、
仕様なのか、僕の目が変なのか。。。

謎ばかりが残る『4分間のマリーゴールド』

2019年12月14日 01時00分47秒 | ドラマ
公式サイト

トッキュウジャーとルパンレンジャーと
仮面ライダーフォーゼが出てたヒーロー感満載のドラマでした(笑)
が、、、結局謎ばかり残る終わり方だったな。。。
(以下、ネタバレあり)

福士蒼汰が手を合わせた相手の死がわかるという能力の持ち主で、
救命救急士という仕事柄、何人もの死を予見したものの、
それを回避する術は持たず。。。

人の死が事前にわかるのにただそれを待つのみという苦行。。。
それでもよくその仕事を続けられるよなっていうのがちょっと違和感だった。

で、第1話で自分が愛する血の繋がらない姉である菜々緒の死を予見するものの、
ずーっと回避策が見つからず、
しかも何がきっかけで死ぬかもわからない状態で9話まできて、
まさかの交通事故である。

9話のラスト5分で、
福士蒼汰と菜々緒が乗っている車にトラックが正面衝突。
あの展開はいきなりすぎてマジでびっくりした。。。

予定よりもだいぶ早く菜々緒が意識不明に陥り、
このまま静かに死ぬのかと思いきや、
本来死ぬはずの日になぜか目覚めるという。。。

しかも、9話で福士蒼汰は死を予見する能力が失われたんだよね。
そこから運命が変わって来たんだ。

まあ、ハッピーエンドでよかったねっていうことではあるんだけど、
なぜ能力が失われたのか、なぜ菜々緒の運命は変わったのか、
わからずじまいでした。

奇跡といえばそうなんだけど、、、
もともと全体を通じて何かが解決される話ではなかったから、
ふわっとした3ヶ月間で、
正直釈然としないドラマだったな(笑)

そして、このドラマのキービジュアルに写る菜々緒は、
まさに戸愚呂(兄)のような感じで吹いたwww

前作よりも戦争感がほとんど感じられない『ぼくらの7日間戦争』

2019年12月14日 00時27分48秒 | 映画


2019年公開映画208本中114位。

1988年に宮沢りえが女優デビューした
同名映画のアニメーション作品。
続編ということで、
宮沢りえ本人も32年後の中山ひとみ役で声やってました。

んー、なんか戦争感薄かったな。。。
全体的に『天気の子』の劣化版のような。。。
もはや別物なので、単純に比較はできないけど、
個人的にはオリジナル版の方が好きです。

オリジナル版は、
学校に嫌気がさした男子中学生8人が
廃工場に立てこもって好きなことをして過ごすうちに、
やがて宮沢りえ含む女子3人も加わり、
学校の先生や両親たちに徹底抗戦するという話。

“子供たちだけで”自分たちの世界を構築していく過程に、
『スタンド・バイ・ミー』や『ホーム・アローン』
みたいな雰囲気を感じてワクワクするんだよね。

特に、学校の先生たちが横柄で体罰も当たり前の時代だし、
今なら間違いなく大炎上モノなので、
生徒たちが反抗したくなる気持ちもすごくわかる。

一方、今回のアニメーションは現代風にアレンジされているのはいいんだけど、
子供たちの年齢も高校生に引き上げられてしまい、
かつアニメになることで、
見た目的な意味で大人との線引きがわかりづらくなったので、
「大人 vs 子供」といった構図が少し弱くなってる気がした。

しかも、オリジナル版は「大人への反抗」ということで
“敵”がわかりやすいのだけど、
今回は主人公が片想いの女の子が引っ越すのを阻止するために、
「逃げよう」と誘い出すのが事の始まりなので、
そこに誰かへの敵意はないし、
「戦争」という感じもしなかった。

まあ、逃げ込んだ工場に不法入国らしいタイ人の子供がいて、
彼を巡る大人との戦いはあるんだけど、
巻き込まれ事故みたいなもんだったからな(笑)

ただ、オリジナル版がただワチャワチャしてたのと比べると、
ストーリーはしっかりしていたし、
立てこもった主人公たちの顔写真がSNSにアップされるや否や、
彼らの黒歴史がどんどん暴露されて、
仲間同士が人間不信に陥るという流れは、
現代の闇感あって面白かった。

でも、そこからの巻き返しが、
みんな想っていることをぶっちゃけて
自分をさらけ出すのみというのが、、、
なんか、、、若いなあと感じてしまった(笑)
それでみんなオールOKになってたけど、
そんなんで信頼回復する、、、?
僕だったら一生根に持つよ、、、?( ^ω^ )

大人は「本音を言わずに体裁だけを気にする生き物」で、
子供は「やりたいことを素直にやる生き物」という括りにしているのは
典型的な大人との子供の違いだと思うけど、
全体的な雰囲気とか歌の挿れ方とか、
正直『天気の子』の劣化版みたいな印象でした(笑)

ラストの宮沢りえのセリフやTM NETWORKの曲を流すのは、
前作を観た人なら感慨深く感じるだろう。

そういえば、フリーザみたいな話し方のおっさんがいたんだけど、
やっぱり中尾隆聖でした。
隠しても隠しきれないフリーザ感(笑)

あと、エンドクレジットのSPECIAL THANKSのところに
母校の高校の名前が。

パッションが全然伝わってこなかった『モトカレマニア』

2019年12月13日 09時12分30秒 | ドラマ
公式サイト

締まらねえなあ、締まらねえよ。。。
なんだろう、ラストにまったく気持ちが乗らなかった。。。

今期の中では一番キャピキャピしたラブコメだったと思うけど、
前半と後半でかなり印象変わったよね。

前半はとにかく新木優子が「まこちまこち」うるさかったし、
演出も観ているこっちが恥ずかしくなるぐらいで、
まずい、ひじょーにまずいドラマだと感じてた(笑)

特に、第5話で新木優子と田中みな実が卓球勝負始めたときは
完全に終了感あったんだけど、
第6話で風向き変わったんだよね。

今度は高良健吾が新木優子を追い求めるようになるという立場逆転になって、
他のメンバーもお互いのパートナーといろいろ問題が出てきて、
けっこうトレンディドラマ感出してきたんだわ。

中でも、第7話のホームパーティーは完全に修羅場と化していて、
非常に見ごたえのあるエピソードだった。

そこから各カップルの関係がおかしくなっていき、
第8話で矢田亜希子と高良健吾の関係も怪しい方向に行くもんだから、
「おお、90年代の復活や!」と歓喜したのも束の間、
どこもすぐに収束し、
矢田亜希子の件も勘違いで、
正直ちょっとがっかり。。。

最終回は、あれだけ「まこちまこち」言ってた新木優子が
「んー、やっぱり好きだけでこのまま進むのはよくないから距離を置こう」
とか言ってきて、
「いや、わかる、わかるけど、、、どの口が言うんだ!」って思ったわ。

そりゃあんた、『愛していると言ってくれ』で、
常盤貴子が自分から豊川悦司のこと好きになっといて、
自分の思い通りにならないから振るみたいな流れを思い出してね、
ちょっと憤慨したよね。

それでも、
「好きなものは好きと言える気持ち抱きしめてたい」
って槇原敬之みたいなこと言い出して、ちゃんちゃん♪と。

まあ、人の気持ちは移ろいゆくものだからさ、
わからないでもないけど、
90年代のトレンディドラマと比べると
圧倒的にパッションが足りないように感じました。。。

そういえば、最終回はオープニングもタイトルコールもなかったな。。。
しかも、普通10話あるドラマが9話で終わってた。

でもね、田中みな実の演技はよかったし、
関口メンディーがマジでいいキャラすぎて、
このドラマの中で一番好きでした(笑)

とてつもなく海に行きたくなる『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』

2019年12月13日 08時52分59秒 | 映画


2019年公開映画207本中78位。

フリーダイバーであるジャック・マイヨールのドキュメンタリー。

最近、ドキュメンタリー映画もちょこちょこ観てるけど、
自然に立ち向かいながら、
己の限界を常に超え続けている人間はとても興味深い。

しかも、この作品は9月に観た『フリーソロ』と対を成す存在と言えそう。
あちらは身ひとつで岩山を登る映画。
そして、こちらは身ひとつで深海へ潜る映画。
進む方向が真逆。

この映画はジャック・マイヨールがこの世に生まれ、
自ら命を絶つまでを78分という短い時間にまとめたものです。

幼少期から海と関わりはあったものの、
30歳のときにマイアミ水族館でイルカの調教を行ったことで、
本格的にフリーダイビングを始めることに。

そこから禅やヨガなど東洋の技術も取り入れたトレーニングを行い、
49歳にして人類史上初の水深100mに達したことはまさに驚異。

そんな輝かしい経歴があるにも関わらず、
リュック・ベッソン監督の
『グラン・ブルー』(僕は観てないけど)が大ヒットしたあたりから、
うつ病みたいになってしまい、
74歳にしてその生涯を閉じてしまった。。。

海でダイビングしたことある人ならわかると思うけれど、
ちょっと深く潜ると耳痛くなるし、
そもそも肺に空気がたまってると浮いちゃって
なかなか下に行けないんだよね。。。

体力とか気力とかの前に、
生物学的に体の構造上深く潜るというのは
そうそうできることじゃないだろう。
そんな状態で、100mまで潜るって尋常じゃないよ。
(浮上したら失神してたとかは普通にあるらしい)

ちなみに、今の世界記録は332.35mだそうで。。。
ほぼ東京タワーじゃねぇかって。。。
てか、水圧。。。
ぺちゃんこになるんじゃないの。。。

でも、深海に行くと、
時間的・空間的制約が一切なくなる感覚を味わえるんだとか。
日の光も届かない場所で、
ふわふわ浮いている状態っていうのは、
ちょっと体験してみたい(笑)

でも、海って不思議な力があるよねー。
あの広く深い神がかった存在は、
その強大さゆえに畏怖してしまう反面、
見ると心が落ち着いたりする。
それこそ生命は海から始まったし、
今だってお母さんのお腹の中にいるときは
ずっと羊水に浸かっているから、
海には神秘性みたいなものを感じるんだと思う。

人間社会だけに目を向ければ、
様々なしがらみや軋轢があるけれど、
あんなに広く深い海を目の当りにしたら、
そんなの些細なことなんだとスクリーン越しに感じることができた。
僕はダイビングはやらないけど、
ずっと水泳をやっているからか、
この映画には親近感みたいなのもわいてけっこう楽しめました。

海、行きたい。

相変わらずジェラルド・バトラーが撃って刺して殴りまくるのが心地いい『エンド・オブ・ステイツ』

2019年12月12日 20時45分03秒 | 映画


2019年公開映画206本中84位。

アメリカ大統領のシークレットサービスであるジェラルド・バトラーが
撃って刺して殴りまくる映画の3作目です。

この映画、3作とも開始後20分ちょいで
突如として敵の攻撃が始まるのが共通してるんだよね(笑)

1作目はホワイトハウスが、2作目はセント・ポール大聖堂が戦場となり、
もう本当にいきなり、びっくりするぐらいいきなりテロ攻撃が始まるのが特徴。

前2作が国家を揺るがすテロだったのに対し、
今回はジェラルド・バトラーおよびアメリカ大統領個人を狙った、
敵の私的感情が強い内容だったんだけど、
相変わらずのジェラルド・バトラーの
体を張ったアクションは見ものでした。

とにかく、撃って、撃って、刺して、殴って、投げて、
っていうジョン・ウィックに勝るとも劣らない
メチャクチャ派手なアクションと、
「何がなんでも大統領だけは絶対に守り通す」
という強い意志がザ・ハリウッド感あって、
アメリカ人ならより好きそうだなと思える映画です(笑)

日本で、天皇や首相を命がけで守る映画なんて観たことないし、
まあ作られないだろうけど(笑)

さらに、今回はジェラルド・バトラーが敵にハメられて、
自分が大統領暗殺の容疑者になってしまったもんだから、
FBIや警察から逃げつつ真犯人を追いかけるという
サスペンス的な雰囲気もあって、
前2作との差別化が図られていてよかったと思う。

モーガン・フリーマンがね、
1作目で下院議員、2作目で副大統領、
そして今回は大統領という、
作品を追うごとに出世していってるのが感慨深い。