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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ダークな世界観ととびきりのアクションが際立つ『アバランチ』(第1話)

2021年10月18日 23時52分34秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):6/9
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【要素】
アクション
サスペンス
刑事ドラマ

【元になった作品出来事や原作・過去作など】
なし

【あらすじ】
「東京の新たな大規模都市開発プロジェクトのリーダーが謎の失踪」。
そんなニュースが報じられる中、
警視庁捜査一課から左遷された西城英輔(福士蒼汰)は、
誰も寄り付かない地下室に設けられた新たな配属先を訪れる。

「特別犯罪対策企画室」と記された扉の先にいたのは、
室長・山守美智代(木村佳乃)ただ一人。
ここで自分は何の仕事をするのか?
状況が飲み込めない西城は山守に命じられるまま、
とある雑居ビルまで山守を車で送り届ける。

山守から車での待機を命じられたものの、
興味本位でビルのエントランスまで出てきた西城は、
郵便ボックスに記された見慣れないマークを見つけた矢先、
羽生誠一(綾野剛)から声をかけられる。
初対面のはずなのに、
西城の素性や経歴を知り尽くした羽生は、
薄気味悪さを感じる西城を尻目にビルの階段を上っていった。

その後、ビルの一室に集結した
山守、羽生、牧原大志(千葉雄大)、
明石リナ(高橋メアリージュン)、打本鉄治(田中要次)の5人。
「みんなそろったわね。では始めましょうか」。
モニターに映し出されたのは、
例の失踪事件のニュース。
山守の一声で始動したアバランチが起こす行動とは——?

【感想】
火曜日21時枠のドラマが月曜日の22時枠に移動。
その第一弾がこの『アバランチ』。
FF好きで有名な綾野剛もきっと反応していると信じたいけど、
片腕が銃の大男や金髪のツンツン頭はいません(笑)

ジャンル的には刑事ドラマに近いけど、
アバランチという組織は警察ではなさそう。
影で暗躍し、
悪事を働くやつら(黒幕は政府の人間っぽいけど)を裁いていく
1話完結型の展開。
全体的に暗めの世界観と、
メンバーに得意分野がある設定、
そしてアクションの豊富さ。
さらに、映画っぽい映像(フレームレートが24fpsなのかな?)。
うん、この構成は小栗旬と西島秀俊が出ていた
『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017)に非常によく似ている(笑)
あのドラマも、
もともと火曜日21時枠だったけど。

正直、第1話の時点では、
過去のドラマとの違いがあまりわからず、
ちょっと面白さをつかみきれていない部分があるけども。
ただ、『新聞記者』(2019)の藤井道人監督ということもあり、
今後の面白さは期待できそう。

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映画の『ドラえもん』が泣けるように、これもテレビドラマ版から一転、感動エピソードに涙腺がやられた『劇場版 ルパンの娘』

2021年10月17日 15時41分52秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:21/218
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【要素】
コメディ
アクション
ファミリー
怪盗
ミュージカル
全集中の呼吸(鬼滅の刃)
タイムトラベル

【元になった作品出来事や原作・過去作など】
・小説
横関大『ルパンの娘』シリーズ(2015~)

・テレビドラマ
フジテレビ系『ルパンの娘』シリーズ(2019~)

【あらすじ】
代々泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華(深田恭子)は、
家業を継ぐことを拒み、
普通の人生を求め、
図書館司書として働いていた。
運命的な出会いから、
代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)と
許されざる恋に落ちた華は、
いくつもの障害を乗り越えて、和馬と結ばれる。

全国に指名手配されていたLの一族を
表向きには死んだことにしているため、
2人の結婚は事実婚。
和馬は職場では独身としてふるまい、
華の存在はないことにされていた。
それでも2人は、
最愛の娘・杏(小畑乃々)を授かり、
幸せな毎日を送っていた。

そんなある日、華の父・尊(渡部篤郎)が泥棒引退を宣言。
これまで迷惑をかけたお詫びにと、
華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントする。
親子水入らずでディーベンブルク王国観光を満喫していると、
そこにはLの一族が!?
実は尊はこの国で、
Lの一族最後の大仕事を計画していたのだった。

しかしその夜、
杏が謎の集団にさらわれ、
引き換えにこの国に眠る伝説の王冠を要求される。
二度と着ないつもりだった泥棒スーツに再び身を包んだ華は、
尊、母・悦子(小沢真珠)、祖母・マツ(どんぐり)ら一族と共に、
王冠が眠る難航不落の城に忍び込むが、
そこに謎の敵“JOKER”が立ちはだかる。
すべてはLの一族絶滅のための罠だったのだ…!

和馬も人質に捕られ、
事態はどんどん予測不可能な展開に。
そして、ついに姿を現したもう一人のLの一族・三雲玲(観月ありさ)。
一族を離れ、
普通の生活を送っていたが、
ある出来事で死んだとされていた玲が
再び華たちの前に現れた目的とは!?

すべての真相には、
決して盗み出せない家族の絆があった――。

【感想】
これは面白い!
もともとテレビドラマはずっと観ていたんだけど、
映画がこうも面白くなるなんて!

正直、ドラマのシーズン1はそこまでハマらなかったんだよね。
それが、シーズン2で円城寺さん(大貫勇輔)が振り切ってから、
妙に中毒性が出てきて(笑)
視聴率的にもシーズン1はずば抜けてよかったわけではなかったそう。
でも、子供たちに人気ってことで、
シーズン2の制作に踏み切ったらしい。
そのせいか、映画館にも小さい女の子がチラホラいた。

怪盗×アクション×ミュージカル×全集中の呼吸(鬼滅の刃)って、
とにかく要素が多い作品。
なんだけど、今回はさらに驚きの要素も加わって。
原作の小説は読んでいないけれど、
ドラマ版はゆるい茶番劇がメインで、
割と何でもありな世界観。
それがよかったのか、
もはや後付けのような設定であっても、
まったく不自然にならないのが
このシリーズのいいところ。

今回の劇場版も茶番劇をメインに、
円城寺さんの謎のミュージカルありーの、
アクションありーので、
笑いと興奮を味わえるのが楽しい。

ところが、それだけじゃなかったのが、
この映画のポイント!
先にも書いた驚きの要素に驚きつつ、
その裏に隠されたLの一族の秘密が明らかになる展開。
そこが家族の絆を前面に出してきた感動エピソードでね、、、
泣いたわ。。。

『ドラえもん』もさ、
テレビアニメの牧歌的な感じとは打って変わって、
劇場版は感動的だったりするじゃない。
ジャイアンがいいやつだったりして。
そんな感じで、
この映画もドラマ以上のスケールで感動させてくるから、
もうメッチャ好きだわ。

笑いと涙と興奮とスリル、
2時間の中でこれだけ感情を刺激してくるから、
うまい作りだなって思う。
とはいえ、ドラマ版を観てないとわからないかも(笑)
話もつながってるし、
キャラクターへの愛着もあるから。
ドラマ版が好きだった人は間違いなく楽しめるでしょう!

それにしても、円城寺さんの歌、
よく聴くと歌詞が全然大したこと言ってないのが余計に笑える。
「炎は~あったかい~」とか、
当たり前のことをさもすごそうに歌うのがツボる要因(笑)

『劇場版 ルパンの娘』公式サイト

『劇場版 ルパンの娘』公式サイト

 

「凡人こそ中学受験するべき」が「バカとブスは東大に行け!」感あった『二月の勝者―絶対合格の教室―』(第1話)

2021年10月16日 23時29分55秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):5/8
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
中学受験

【あらすじ】
新学期を迎えた桜花ゼミナール吉祥寺校。
そこに、最強で最悪のスーパー塾講師、
黒木蔵人(柳楽優弥)が新校長としてやってくる。

入塾説明会に集まった親たちの前で、
「中学受験は甘くない。覚悟のできない者は、この場を去れ」
と強い口調で語る黒木。
周囲がショックを受ける中、
彼は続けて断言する。

「絶対に全員志望校に合格させる」と。

その見事な演説によって、
説明会の参加者全員を入塾希望者に変えてしまった。

「中学受験は課金ゲーム」
「親はスポンサー」
「子供を合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」

強い言葉で常に周囲を圧倒する黒木。
果たして、彼は受験の神様か?
それとも……。

【感想】
久しぶりに中学受験ドラマ。
直近だと深田恭子と阿部サダヲの
『下剋上受験』(2017)だっただろうか。
でも、"塾"という舞台で言えば、
かつて中居クンが出ていた『勝利の女神』(1996)が記憶に新しい。
記憶に新しいと言っても25年前か。。。
覚えている人は僕と握手(笑)

さて、原作の漫画は読んでいないけれど、
いわゆる"規格外講師"モノってことで、
それなりに楽しめそうな気はする。
黒木がけっこう数字を使って理詰めで攻めてくるので、
言っていることに納得感はあるかな(笑)
まだ彼の本心がつかめないけど。
彼が全体を引っ張りつつ、
新人講師の佐倉麻衣(井上真央)の成長譚でもありそう。

これまでの人生で中学か高校、
大学のどれかで受験勉強したことある人とか、
子を持つ親とかは、
共感できる部分もあるかと。
僕は中学受験だけしていないけど。。。
いまだに水溶液の問題わからないわ。
別に濃度とか興味ないけどさ(笑)

言い方は多少キツくても、
ああやって圧倒的な自信を持って
接してくれる講師の方が信頼できるよね。
受験って不安になるから。
こういうのってスピリチュアルもいっしょな気がするけど、
見えない不安があるからこそ、
それっぽいことを強く言ってくれる人に
ついていきやすくなるんだろうなー。

そういえば、ボーリング場の中に飲み屋あるのいいな。
定食も出るし、
最高じゃないか。

https://www.ntv.co.jp/2gatsu/

女性が圧倒的に不利な時代において、強姦された事実を隠すことなく主張し続けた妻の姿が印象に残る『最後の決闘裁判』

2021年10月16日 19時04分37秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:35/217
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
歴史
中世フランス
貴族社会
強姦事件
決闘
裁判

【あらすじ】
中世フランス。
騎士の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、
夫であるカルージュ(マット・デイモン)の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えるが、
彼は無実を主張し、
目撃者もいない。
​真実の行方は、
夫と被告による生死を賭けた
“決闘裁判”に委ねられる。

それは、当事者2人よる一騎打ち。
勝者は正義と栄光を手に入れ、
敗者は命拾いをしても罪人として死罪になる。
そして、もしも夫が負ければ、
マルグリットまでもが偽証の罪で火あぶりの刑を受けるのだ。

果たして、裁かれるべきは誰なのか?

【感想】
これは女性の方が思うところがありそうな映画かなと思った。
強姦被害にあった妻を取り巻く環境が、
いろいろ衝撃的なので。

この映画の面白いところは、
3章立てにして、
同じ事象を3人の視点で描いているところ。
第1章はカルージュの視点。
第2章はル・グリの視点。
第3章はマルグリットの視点。
同じ出来事でも、
誰の視点かによって全然見え方が違ってて。

例えば、カルージュが領主であるピエール2世(ベン・アフレック)に物申すシーンでは、
本人は「怒ることなく冷静に言った」と言うけど、
ル・グリの視点で観るとメチャクチャブチ切れてたり。
強姦シーンでは、
ル・グリの視点だと、
マルグリットは少し抵抗するぐらいなのに、
マルグリットの視点だと泣き叫ぶぐらいになってたり。
「人間の主観ってこうも違うだな」
っていうのがよくわかる。

当時のフランスって
現代とは比べ物にならないほどの男社会。
特に、騎士だの貴族だのっていうコミュニティだと、
女性の発言権なんてほぼなさそうな雰囲気。

その中で、実際に起こったことを
勇気を振り絞って語るマルグリット。
ただ、当時は科学的捜査なんてできなければ、
もちろん防犯カメラもない。
あくまでも、「本人たちの証言」しか
事件を裏付けるものがない状況。

しかも、昔は女性は子供を産んで当たり前、
それが妻の義務ぐらいの考え。
かつ、オーガズムに達しないと妊娠しない
っていうのが常識の世界だったみたいで。
だから、マルグリットに対する審問のシーンがえげつないのよ。

カルージュと結婚して5年、
子供ができる気配がなかった彼女。
それが、強姦されて半年後に、
妊娠6ヶ月ということが判明。
「あなたはル・グリと交わることで頂点に達したのではないですか?」
などという信じられない質問が、
多くの人が見守る中、
おっさん共から浴びせられるんだよ。
これは観ている方もいたたまれない気持ちになる。

それでも、マルグリットは強姦されたと主張し続け、
ル・グリは否定。
肯定なんて絶対しないと思うけど。

そこで出てきたのが、
カルージュから提案された"決闘裁判"。
これはカルージュとル・グリが一騎打ちをして、
勝った方の言い分が認められるというもの。
負けた方の言い分は偽証となり、
当然命を落とすことになる。
さらに、その妻は服を脱がされ、
丸裸にされた挙句、
柱にくくりつけられ、
焼き殺されてしまうんだよ。

勝負の行方は映画を観ていただくとして、
このクソシステム何なんだよなって。
見方によっては、
正しい主張が認められない側の
最後の切り札にはなりえる。
逆に言えば、
腕っぷしの強い人なら、
事実と反することでも
正解にできるってことにもなりかねないのでは。。。

何にせよ、圧倒的に不利な女性という立場でありながら、
臆することなく事実を主張し続けた
マルグリットの姿が印象的だった。
きっと、マルグリットと同じように、
強姦されながらも泣き寝入りした人は、
当時もたくさんいたんだろうな。

もうひとつ、この映画を観て思ったのが、
「長いものには巻かれろ」ってこと。
ル・グリはピエール2世と仲がよかったがゆえに、
出世もするし、
裁判でも有利になるしで、
カルージュとの差が大きく開いていったから。
人間社会って700年以上経っても
大して変わってないんだなって思った。

最後の決闘裁判

大ヒット上映中!リドリー・スコット監督 最新作。ジョディ・カマー×マット・デイモン×アダム・ドライバー×ベン・アフレック豪華共演。歴史的なス...

20th Century Studios JP

 

情報統制された社会というディストピアと男の夢を現実にしたようなユートピアが同時に描かれた『未来世紀ブラジル』

2021年10月16日 17時05分03秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:14/16
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
SF
ディストピア

【あらすじ】
20世紀のどこかの国。
情報省に勤めるサム(ジョナサン・プライス)は、
天翔ける騎士となって囚われの美女を救う夢想をしては、
日々のストレスから逃避していた。

ある日、情報剥奪局において、
叩き潰された虫の死骸が混じったことによる印字ミスが発生。
そのせいで、善良な靴職人"バトル"が
テロリストの"タトル"(ロバート・デ・ニーロ)と間違われ、
誤認逮捕されてしまう。

バトル夫人の元を訪れたサムは、
そこで夢に見る女性そっくりのジル(キム・グライスト)と出会い、
取り返しのつかない事態へと発展していく。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1985年のイギリス映画。

テリー・ギリアムが監督というだけあって、
これもまた世界観がかなり独特な映画。
近未来とアナログが混在したような世界で、
便利そうに見えてあまり便利じゃないっていう(笑)
しかも、タイトルがそもそもツッコミどころで、
邦題は『未来世紀ブラジル』となっているけど、原題は"Brazil"のみ。
それなのに、設定は「20世紀のどこかの国」って。
ブラジルじゃないんかいって(笑)

ストーリーはなかなか言葉にしづらい複雑さはある。
簡単に言ってしまえば、
情報省というところに務めるサムが、
上司の尻ぬぐいをしつつ、
夢に出てきた美女とそっくりの女性と出会い、
幸せを手にしたかに見えたが……って話かな。

正直、前半は淡々としていてやや退屈。
後半部分に向けての前フリが長くて。。。
その分、後半に入ってからの逃避行やら銃撃戦やら、
一気にテンポが変わって面白くなるんだけど。
このスピード感あふれるアクションを、
前半部分にも入れて欲しかった(笑)

とはいえ、テリー・ギリアム監督の手腕はすごいよ。
情報統制された社会の生きづらさにディストピアを感じながら、
夢に出てきた美女とそっくりの女性と相思相愛になれるという
男の夢を叶えたようなユートピア、
この2つを同時に描いちゃうんだから。

最後まで次の展開が読めない面白さがあり、
衝撃の結末を迎える展開がよかっただけに、
前半の中だるみがもったいなかったなー。
でも、僕は好きです、この映画。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

 

抜け落ちた記憶が鍵になりそうな『最愛』(第1話)

2021年10月16日 00時57分53秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):4/7
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
殺人事件
記憶喪失

【あらすじ】
「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、
“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。
そんな彼女が、
かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会したとき、
大輝は刑事、
梨央は殺人事件の重要参考人だった――。

15年前の2006年、岐阜県。
梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。
白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、
弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。

その梨央が恋心を抱いていたのが、
陸上部のエースである大輝。
彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、
精一杯声援を送る梨央。
大輝もまた梨央に思いを寄せており、
彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。

ある日の夜、
達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。
梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、
弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせるが…。

【感想】
また面白いドラマ始まったなー。
この枠、前クールは心温まるファミリードラマだったけど、
今クールは一転して暗いサスペンス。

第1話では主な登場人物の過去についてのお話。
梨央はある日、
自分の腕に記憶にない傷があることに気づく。
それは、達雄が留守にしていた寮での
“事件”のときについたものだと推測される。
でも、そのときの記憶はおぼろげにしか覚えていない。
おそらく薬を盛られていたんだろうけど。

ただ、そこには触れずに、
話はどんどん進んで、
現代まで来ちゃうんだよね。
そして起こった殺人事件。
それは、梨央の記憶が抜け落ちているところと関連がありそう。
今後は現代と過去の2軸で話が展開していきそうな予感。

かつて心を通わせた2人が、
刑事と重要参考人という立場で再会するってのも面白いし、
これから期待できそうなドラマだった!

 

鏡の中からやって来る殺人鬼に恐怖し、その怒りに同情さえする『キャンディマン』

2021年10月15日 23時13分35秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:167/216
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
スプラッター
人種差別
キャンディマン

【あらすじ】
シカゴに現存した公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区界隈では、
ある都市伝説が囁かれていた。
それは、鏡に向かって「キャンディマン」と5回唱えると、
蜂の大軍を従えた殺人鬼が現れ、
"右手の鋭利なフックで体を切り裂かれる"というものだ。

老朽化した最後のタワーが取り壊されてから10年後の現代。
恋人と共に新設された高級コンドミニアムに引っ越してきた
ヴィジュアルアーティストのアンソニー(ヤーヤ・アヴドゥル2世)は、
創作の一環としてキャンディマンの謎を探求していた。
そんなとき、公営住宅の元住人だという老人から、
その都市伝説の裏に隠された悲惨な物語を聞かされる。

アンソニーは恐ろしくも複雑な過去への扉を開いてしまったのだ―。

【感想】
自主的にホラー映画をひとりで観に行ったのは人生初かな。。。(笑)
小さい頃、父親に観せられた『エルム街の悪夢』(1984)がトラウマで、
そこから30年以上、
基本ホラーは避けてきたけど。
これだけたくさんの作品を観まくって、
ようやく映画が"虚構"であると思えてきたので、
軽めのホラーなら行けるようになった気がする。

さて、本作は1992年に公開された同名映画の
続編的な、リメイク的な、そんな作品。
当時の設定を一部引き継ぎつつ、
新しい解釈が加えられている形になってる。
ちなみに、92年以降に『2』と『3』も作られているのだけど、
動画配信サービスにもなければ、
DVDもなく、
残念ながら現在では簡単には観れません(泣)

ホラー映画ではあるんだけど、
結論から言うと、
92年版も本作も別に怖くはない。
まあ、大きな音でちょっとびっくりするところはあるけど、
超絶ビビりな僕でも問題なく観れるぐらいには怖くなかった。

怖くない理由は2つ。
ひとつは、昼間のシーンが多く、
ホラーな雰囲気があまりないこと。
もうひとつは、キャンディマンの見た目が普通の人間かつ会話もできるから、
恐怖を感じにくい。
総じて、「これはホラーというより、サスペンスなのでは、、、?」
と思うほど。
あ、スプラッターではあるよ?
いっぱい血は出るから(笑)

で、そのキャンディマンが何者なのかっていうのが
本作の一番のポイント。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けないけど、
92年版とはまた違った解釈になっている。
黒人に対する人種差別の怒りを
ホラー映画という形で表現したんじゃないかと僕は思う。
92年版の監督バーナード・ローズは白人だけど、
今作の監督であるニア・ダコスタも
脚本のジョーダン・ピールも黒人なので、
何か思い入れがあって作ったのかもしれない。

芸術家のアンソニーが、
キャンディマンの都市伝説に翻弄され、
取り返しのつかない展開になっていくのは、
92年版を観たことある人なら、
興味深く鑑賞できるかと。
観てなくても楽しめる内容にはなっているけどね。

ちなみに、役名を観ればわかることだけど、
このアンソニーってのが、
92年版の終盤において、
キャンディマンに誘拐されちゃう赤ちゃんなんだよね。
もちろん、演じている人は別の人だけど。
ただ、そのアンソニーのお母さん役のヴァネッサ・ウィリアムズと、
キャンディマン役のトニー・トッドは、
29年ぶりに続投しているのは感慨深いところ。

あと、冒頭に出てくる映画会社のロゴが
全部左右逆になっているのも面白い。
キャンディマン、鏡から出てくるから。

https://www.universalpictures.jp/micro/candyman

スーパーヒーロー映画キャスト総出演の圧倒的な没入体験『DUNE/デューン 砂の惑星』

2021年10月15日 13時14分03秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:28/215
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
SF
アクション
デューン
ティモシー・シャラメ

【あらすじ】
アトレイデス家の後継者、ポール(ティモシー・シャラメ)。
彼には"未来が視える"能力があった。

ある日、宇宙帝国の皇帝から、
過酷な《砂の惑星デューン》へと移住するよう命じられる。
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われるほど重要な場所だ。
しかし、それは罠だった…。

そこで宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家との壮絶な戦いが勃発!
父を殺され、
巨大な砂虫(サンドワーム)が襲い来るその惑星で、
ポールは全宇宙のために立ち上がる――。

【感想】
まさかの朝7時台からの鑑賞(笑)
もちろんIMAXで!
試写会に行った方たちが、
「IMAXでも収まらない」と言うからどんなもんだと思ったのだけど、、、
確かに収まらねぇ。
それぐらい、この砂の惑星の広大さは圧倒的だった。
こんなにも砂漠の圧倒的広さを感じたのは、
『アラビアのロレンス』(1962)や
『スター・ウォーズ』シリーズ以来だろうか。

さて、この映画はもともと1965年に
アメリカの作家フランク・ハーバートによって書かれた小説が原作。
1984年にデヴィット・リンチ監督で映画化され、
その後もドラマが作られ、
今回で通算5度目の映像化。

まず冒頭で驚くのが、
"PART ONE"の文字。
これ、ニュースにもなってたけど、
2部作らしいよ。
原作が6作品あるから、
そもそも映画1本で終わらせるのが無理と言う話(笑)
実はデヴィット・リンチの前に、
アレハンドロ・ホドロフスキーが映画化しようとしたけど、
構想が12時間もあって頓挫したとか。

宇宙を舞台に多くの兵士たちによる大規模な戦争が行われる点で、
『スター・ウォーズ』を彷彿とさせるけど、
実際に観るとそういう感じじゃないんだよね。
ああいうポップでわかりやすい世界観というより、
もっと画で見せてくるややアートっぽい雰囲気。
本作の監督は『メッセージ』(2016)や
『ブレードランナー2049』(2017)でおなじみのドゥニ・ヴィルヌーヴ。
宇宙船の独特なデザインや、
あのヌゥっとした不気味な存在感は『メッセージ』と同じ空気を感じた。

だから、SF作品とはいえ、
好みが分かれると思う。
『スター・ウォーズ』好きな人からすると、
ちょっと方向性が違うと感じるかも。

物語自体はシンプルなんだけどね。
砂の惑星デューンを舞台に繰り広げられる、
長く続く二大勢力の戦い。
その中で、全宇宙の運命を背負った
ポールの覚悟と成長の物語。

ただ、今回はパート1っていうこともあってか、
話がすごい途中で終わってしまったのと、
キャラクターとしてのポールがちょっと弱かったかも。
敵と戦う話ではあるけど、
よくあるチーム内での対立とか、
自分の運命に対する葛藤とか、
そういうのはなく。
迫りくる危機を何とか乗り越えているだけだったから、
感情移入はしづらかった印象。

演じたティモシー・シャラメはすごくよかったけどね!
あの美しくも儚げな表情。
母親のジェシカ役がレベッカ・ファーガソンなんだけど、
母子揃って顔面偏差値高すぎかって(笑)
ティモシー・シャラメはこれまで
「悩めるティーン」みたいな役どころが多かったから、
こういうSF超大作に出たのは意外だった。
まあ、今作のポールもある意味、
悩めるティーンとも言えるけど。

なので、これはストーリーやキャラクターというよりも、
画を楽しむ映画なのかなって個人的には思った。
先にも書いたけど、
とにかく映像の迫力に圧倒されるから。。。
間違いなくIMAXで観るべきだろうね!
没入感がハンパなくて、
自分が実際にその場にいるかのような感覚にさえなる。

あと、全体的に1984年版よりも丁寧な作りになってはいるけど、
逆に説明がなくなってわかりづらくなった部分もあった。
ポールは妾の子だから、
父であるレト伯爵(オスカー・アイザック)は
ジェシカと正式に結婚しなかったとか。
“クイサッツ・ハデラッハ”は超人を指す言葉だとか。
いや、パート2で明かされるのかもしれないけど、
そこは事前に知っておいた方がよいかと。

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ワーナー・ブラザース映画

 

飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業が急遽倒産の危機に陥る波瀾万丈な『SUPER RICH』(第1話)

2021年10月15日 00時15分56秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):3/6
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
ベンチャー
会社経営
経営者

【あらすじ】
裕福な家庭に生まれた氷河衛(江口のりこ)は幼い頃に両親を亡くした。
しかし、潤沢な遺産もあったため、
大学時代に知り合った一ノ瀬亮(戸次重幸)と
電子書籍販売をメインとするベンチャー企業
『スリースターブックス』を立ち上げて成功。
女性起業家に贈られる“プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー”の
大賞を受賞するまでになっていた。

そんなある日、
衛は亮からアプリ会社へ出資する提案を持ちかけられる。
早速会議にかけるが、
亮のやり方に懐疑的な今吉零子(中村ゆり)、
宮村空(町田啓太)たち社員の反応は鈍い。

その日は『スリースターブックス』のインターン採用試験日。
田中リリカ(志田未来)、豪徳尊(板垣瑞生)たち学生が、
それぞれの思いで試験場に集まっている。
その頃、春野優(赤楚衛二)も試験を受けるために向かっていたが…。

仕事を終えた衛は、
大手IT企業『MEDIA』取締役の島谷聡美(松嶋菜々子)と食事。
かつて新卒で『MEDIA』に入社した衛にとって、
聡美は仕事を教え、
育ててくれた憧れの先輩だ。
今も衛を気にかける聡美は『スリースターブックス』の現状を尋ねる。

なんとかやっていると答える衛に、
聡美は経営者の決断は情に流されてはいけないと釘を刺し…。

【感想】
テンポのよさと波瀾万丈さに引き込まれるドラマだった!
日曜日のあの2つのドラマを除けば、今のところ一番面白い!

主人公の設定が前クールの『推しの王子様』と似ているけど(笑)
『推しの王子様』はゲームのベンチャー企業の女社長。
今回は電子書籍のベンチャー企業の女社長。
ただ、『推しの王子様』は中途半端なラブコメ感出してたけど、
今回はもっとビジネスやヒューマンドラマ寄りな印象。

勢いに乗っていたスリースターブックスだけど、
共同経営者の亮が出資したアプリ会社が、
いわゆる“反社”と関係があることが発覚。
取引先が次々に手を切る中、
不祥事があった場合、
投資家たちに違約金として
8億円以上を支払わなければならないというピンチに。
もはや倒産レベル。
華々しいポジションから一転、
金策に走るという急転直下な展開はなかなかにスリリング。

第1話から最大の危機に見舞われるわけだけど、
会社の存続と並行してもうひとつエピソードが。
それが、春野優の存在。
インターシップの試験に遅刻してしまい、
スリースターブックスとは縁がない。
しかし、「何とか働かせてください」と毎日通う彼は、
家が貧しいという設定。
生まれながらにして金持ちだった衛とは正反対なわけだ。
うん、パワーバランス的に女性の方が強いというのも、
『推しの王子様』に近しいものが(笑)

それはさておき、最後の屋台ラーメン食べながら、
その2人がお金と人生について語るシーンはよかった。
お金持ちが故に「36歳にして初めてお金で悩むなんて」と嘆く衛に、
「いいじゃないですか、36で気づいたって。気づけたんだから」
と諭す優のやり取りが印象的だ。
生まれも資産も正反対の2人が、
これからどうやってお金を稼いで、
それを何に使って行くのかが楽しみ。

あと個人的には、
スリースターブックスに社内承認システムがあったり、
電子書籍販売の会社として、
新しい漫画作品を自分たちで作り出そうとしている部署があったりするのも、
実際の会社としてのリアルさがあってよかったなと。
その部署は赤字続きなんだけどね、
当たるまで続けようとしているところが素晴らしい(笑)

それにしても、暴力団の事務所から逃げたときは外はまだ明るかったのに、
CM明けで夜になってもまだ走ってたから、
どんだけスタミナあるんだよって思った(笑)

SUPER RICH - フジテレビ

SUPER RICH - オフィシャルサイト 2021年10月スタート 毎週木曜よる10時放送 主演:江口のりこ

フジテレビ

 

コロナ禍真っ只中の医療現場を描いた『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(第1話)

2021年10月15日 00時12分51秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):3/5
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
医療ドラマ
ヒューマンドラマ
私、失敗しないので

【あらすじ】
群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、
専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進む
フリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)。

今回の舞台は、100年に1度のパンデミックによって世界中で医療崩壊が起こる中、
新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」。
「東帝大」は今や感染治療と内科を最優先し、
不要不急の外科手術は延期する方針を採用。
かつて花形だった外科は別棟の分院へ追いやられ、
メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する
内科が台頭の兆しを見せていた。

そんな感染危機と新たな権力が渦巻く「東帝大」に舞い戻った未知子は、
まるで戦場のように疲弊しきった医療現場でも怯むことなく、
確実に目の前の命を救うべく邁進するのだが……。

果たして未知子はこの2年、
どこで何をしていたのか。
そして、彼女の前に立ちはだかる“新たな敵”とは一体…。

【感想】
日本のドラマにしてはめずらしくコロナ禍真っ只中の設定。
しかし、それ以外は過去シリーズとまったく同じ展開。
圧倒的な手術スキルを持つ大門未知子が
パパッと難病を治してしまう安定感あるパターン。

もうシーズン7だし、正直そこまで大きく変わり映えする感じではない。
ただ、今回はコロナ設定が加わってる。
これは過去シリーズとの大きな違い。
リモートあるあるのクスッと笑えるところや、
コロナ禍における医療従事者たちの苦労など、
共感度はこれまで以上に高まるかも。

それにしても、これ半分ギャグドラマなのよ。
冒頭のハリウッド映画のような「そんなバカな」みたいなシーンや、
飛沫が飛ばない御意のポーズ、新たに加わった勤務条件に笑ったわ(笑)

過去シリーズとまったく同じだったら、
ちょっと飽きがきてしまう恐れもあったけど、
コロナ禍での大門未知子の活躍はまた違った面白さがあるかも。

木曜ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』|テレビ朝日

2021年10月14日(木)スタート!【毎週木曜】よる9時放送!どんな困難の中でも「私、失敗しないので」『ドクターX』誕生から10年目の今年...

 

選挙に行かないことが国を腐らせる絶望を味わえるルーマニアの例『コレクティブ 国家の嘘』

2021年10月14日 00時56分01秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:21/214
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ドキュメンタリー
ルーマニア
国家の腐敗
汚職

【あらすじ】
2015年10月、ルーマニア・ブカレストのクラブ
“コレクティブ”でライブ中に火災が発生。
27名の死者と180名の負傷者を出す大惨事となったが、
一命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々に死亡。
最終的には死者数が64名まで膨れ上がってしまう。

カメラは、事件を不審に思い、調査を始めたスポーツ紙
「ガゼタ・スポルトゥリロル」の編集長を追い始める。
彼は内部告発者からの情報提供により、
衝撃の事実に行き着くことになる。
その事件の背景には、
莫大な利益を手にする製薬会社と、
彼らと黒いつながりを持った病院経営者、
そして政府関係者との巨大な癒着が隠されていた。

真実に近づくたび、
増していく命の危険。
それでも記者たちは真相を暴こうと進み続ける。

一方、報道を目にした市民たちの怒りは頂点に達し、
内閣はついに辞職へと追いやられ、
正義感あふれる保健省大臣が誕生する。
彼は、腐敗にまみれたシステムを変えようと奮闘するが…。

【感想】
ルーマニアで実際にあったこの事故を知ってる人は
日本でどれぐらいいるだろうか。
僕は知らなかった。
当日のライブ映像も流れていたけど、
演出に使われた花火が原因で、
突然火の手が上がり、
瞬く間に会場を覆ったのだ。

多くの人が病院に運ばれたものの、
助かった人まで後から死亡するケースが多発。
なのに、病院は「万全の医療を提供した」と強く主張する。
ではなぜ、後から命を落とす人がいたのか。

実は、病院で使われている消毒液が
10倍以上に薄められていたのだ。
もはや殺菌効果なんてない。
その結果、感染症が広がり、
火傷自体大したことがなかった人まで命が失われていった。

この消毒液を作ったのはヘクシーファーマという製薬会社。
で、この消毒液の原料を仕入れた会社は別にあって、
そこは相場の値段で仕入れるのよ。
それをヘクシーファーマに7倍の値段で売って。
彼らが10倍に薄めるっていう。
しかも、その仕入れた会社とヘクシーファーマの社長がダン・コンドリアで同じ人っていう。
どんなカラクリだよって。
そうやって稼いだ金は全部政治家への賄賂とかに使われていたんだよね。

ただ、そのことがメディアの力によって明るみに出たことで、
大規模なデモとなり、
保健相のトップが交代。
メディアとはこうあるべきだと思うと同時に、
それが政府側を動かしたのは非常に喜ばしいと思った。
ちなみに、その後ダン・コンドリアは交通事故で突然亡くなるんだよね。
自殺なのかどうかさえわからない。。。

で、ここからがこの映画の後半戦。
新しく保健相のトップとなったヴラド・ヴォイクレスクの話。

彼は腐敗した保健相の改革を推し進めた。
調べれば調べるほど出てくる数々の悪行。
病院とも癒着しまくり。
病院の経営者もその経営手腕とかではなく、
政治的忖度で選ばれたりしてたのよ。
だから、先の薄められた消毒液もずっと前から使ってるんだけど、
みんな隠してて。
「この国は腐ってる」
保健相のトップがそう口にしちゃうぐらいひどいもんだ。

でも、この方は本当に勇敢で。
既得権益を持つ者からの妨害が来ることも承知の上で、
どんどんメスを入れていった。
そして、彼は選挙に出た。
次のルーマニアの首相となるべく。
彼がトップになれば、
国の膿は出され、
少しずつでも改善されると誰もが思っていた。

しかし、結果は完敗。
あれだけの報道がありながらも、
若者が全然投票に行かなかったそうだ。
10代の有権者で投票率5%、
20代でも10%とかだったかな(数字はうろ覚え。。。)。
なので、これまで腐敗国家を作り上げていた
社会民主党がまたトップになってしまったんだ。

ルーマニアって1960年代から80年代にかけて、
チャウシェスクがずっと長期政権を握っていたようだから、
「どうせ投票しても何も変わらんだろ」
っていう風潮がまだ残っているのだろうか。

この映画を観て思うのは、
ここまで国家の闇を暴いたジャーナリズムの底力のすごさと、
あとは選挙には行くべきということ。
友人の受け売りだけど、
投票しないと何かあったとき文句すら言う権利がないのだから。

自分たちの未来は自分たちの手で。

映画「コレクティブ 国家の嘘」公式サイト|10月2日(土)ロードショー

ルーマニアを震撼させた前代未聞の巨大医療汚職事件─国家とは、報道とは、様々な問いかけが胸を抉る衝撃のドキュメンタリー! 映画「コレクティブ ...

映画「コレクティブ 国家の嘘」公式サイト

 

ハリウッド映画のあらゆるフ〇〇クを詰め込んだような『ディナー・イン・アメリカ』

2021年10月12日 21時33分40秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:32/213
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブストーリー
コメディ
パンクロック
ファック
下ネタ
マリファナ

【あらすじ】
パティ(エミリー・スケッグス)は孤独で臆病な少女。
過保護に育てられ、したいこともできず、
単調な毎日を送っている。
唯一、平凡な人生から逃避できる瞬間、
それはパンクロックを聴くこと。

そんな彼女が、
ひょんなことから警察に追われる
不審な男・サイモン(カイル・ガルナー)を家に匿うことに。
実はその男こそが、
彼女の愛するパンクバンド“サイオプス”の心の恋人、
覆面リーダーのジョンQだった…。

家族や周囲から変人扱い、
社会不適合者、
厄介者と蔑まれる、
出逢うはずのない2人が、
心惹かれ合い社会の偏見をぶっ飛ばしてゆく
究極のアナーキック・ラブストーリー!

【感想】
ぶっ飛ばしてぶちかましてたファッキンムービー!!
タイプが違いすぎる2人のラブストーリーってのは
日本のドラマでもよくあるけど、
さすがハリウッド、
これは振り切りすぎてた。
今やってる『ヤンキー君と白杖ガール』のヤンキーも、
これぐらいは欲しいぐらい(笑)

パンクが物語の主軸になっているから、
とにかく全体的に激しい。
映画として観たら楽しいけど、
実際に身近にいたらドン引きするぐらいに、
言葉も行動も汚い。
今年観た映画の中で一番暴言が多かったかも(笑)

とにかく、パティもサイモンもぶっ飛びすぎてるキャラが最高!
サイモンはバンドの資金集めのために治験に参加するんだけど、
途中で不合格。
同じく不合格になった女の子に、
帰りがけに家のディナー誘われ、
まさかのそこのママと、、、(笑)
ちなみに、ママを演じたのはリー・トンプソン。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でのマーティの母親役が有名だけど、
当時と変わらぬキュートさがあるんだよねぇ。

パティもパティでおとなしい子かと思いきや。
趣味がパンクロックってだけあって、
内に反骨精神を秘めまくり。
ファンだったジョンQに
自らの“アレ”な写真を手紙に添えて送りつけるほど(笑)

そんな彼女がサイモンと出会い、
行動を共にすることで、
徐々にパンク精神が解き放たれていく流れと、
ラストのスカッとする終わりがよかったな。

セックス、ドラッグ、下ネタ、暴言、暴力、そして音楽と、
パンクにまみれたテイストだけど、
陽気でポップな雰囲気なので、
コメディ要素たっぷりのラブストーリーって感じがして面白い!

パティもサイモンもパンク好きに表れているように、
常に生きづらさを感じながら日々を過ごしているんだよね。
でも、ああやって本能のままに暴れることができたら気持ちいいだろうなー。
まあ、あの映画のまんまやったら間違いなく捕まるけど(笑)

下手なラブコメや青春映画なんかより断然面白いのでオススメ。

映画『ディナー・イン・アメリカ』公式サイト

映画『ディナー・イン・アメリカ』公式サイト

 

日本人なら知っておきたい、29年間終戦を知らなかった男を描いた『ONODA 一万夜を越えて』

2021年10月12日 00時06分34秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:39/212
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
第二次世界大戦
フィリピン
小野田寛郎

【あらすじ】
終戦間近の1944年。
陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎(遠藤雄弥/津田寛治)は、
劣勢のフィリピン・ルバング島にて、
援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう、
命令を受ける。
「君たちには、死ぬ権利はない」
出発前、谷口教官(イッセー尾形)から言い渡された最重要任務は、
“何が起きても必ず生き延びること”。
玉砕は決して許されなかった。

しかし、彼を待ち構えていたのは、
ルバング島の過酷なジャングルだった。
食べ物もままならず、
仲間たちは飢えや病気で次々と倒れていく。
それでも、小野田は生きるために、
あらゆる手段で飢えと戦い、
雨風を凌ぎ、
仲間を鼓舞し続ける。

小野田と一緒に最後まで生き残った小塚金七(松浦祐也/千葉哲也)は、
幾度となく小野田といさかいを起こしながらも、
二人三脚で生死を彷徨いながら潜伏していた。
しかし、ある日突然、
小野田と小塚は島民らしき人間たちからの奇襲を受け、
小塚は小野田の目の前で帰らぬ人となってしまった。

そこからは小野田1人きり。
孤独の中で息を潜めていた小野田だったが、
ある日、”旅行者”と名乗る若い男・鈴木紀夫(仲野太賀)と出会うのだった。
終戦から実に29年。
永遠に続くかと思われていた日々は、
この青年との出会いによって終わりを迎えることに…。

【感想】
この話、日本人ならみんな知っておいた方がいいと思う。
日本史の授業でも習ったかどうか覚えていないぐらいだけど、
他に類を見ないエピソードだ。
終戦したことを知らず、
29年間もフィリピンのジャングルで彷徨っていた小野田寛郎。
「そんなことある?」って疑いたくなるけど、
これ実話なんだよな。。。
こんな人、歴史上に他にいたのだろうか。
29年って。。。
生まれた子供もアラサーだよ。。。

しかし、当時の状況を考えると、
そうならざるを得なかったのかもしれない。
「お国のために戦う」という当時の思想。
上官の命令は絶対という軍隊の環境。
油断したら殺されるという極限状態。
そんな状況において、
任務解除の命令が届かなかったら、
とりあえず任務を継続するしかないかも。。。

これを今ならみんなどう思うだろう?
忠誠心の高さを褒め称えるか(帰国後はそういう声も大きかったらしい)。
それとも、柔軟性のなさを非難するか。
29年だからね、
さすがにおかしいって思わなかったのかなっていう気もする。

小野田さんは一度捜索隊の姿は目にしているんだよね。
しかも、彼らが残したラジオや新聞で、
日本の様子は知れたんだ。
ただ、終戦から時間が経っていたからか、
すでにその報道はされていなかったんだけど。

結局、「手の込んだ細工」と判断し、
戦争は続いているっていう認識のままだった。
ある意味、「人は信じたいものしか信じない」
っていうことの表れにも思えたけど。

まあ、それも平和な今だからいくらでも言えるだけかな。
当時のその状況に自分も置かれたら、
常にまわりを疑い、
正式な命令がない限りは任務を続けたかもわからない。

小野田さんが終戦を知ったとき、
涙が出たね。
あのときの津田寛治の泣いている表情に、
29年間の長く辛い生活のすべてが詰まっていたと思う。

それにしても驚くのは、
29年間も大きなケガや病気もなく、
サバイバル生活を続けていたこと。
食事はまあ何とかなるよ。
ジャングルにはいろんな木の実もあるし、
畑に忍び込めば作物も家畜もいる。

一方で、医療道具はほとんどない。
幸い小野田さん自身は致命傷になる事態にはならなかったけど、
逆によく健康でいられたなって。
衛生的にはよくない状況だったのに。

帰国後は完全にタイムスリップした気分だったろうなー。
1945年と1974年の日本じゃ、
まったく違うもんな。
映画では描かれていないけど、
小野田さんは日本での生活に馴染めず、
帰国した後にブラジルに渡り、
牧場を開拓したとか。

享年91歳。
あんな過酷な生活を29年も続けていたにも関わらず、
かなり長生きされたようで。
こういう人がいたってこと、
忘れてはならないね。

映画『ONODA 一万夜を越えて』2021年10月8日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国公開

太平洋戦争後、約30年目に生還した小野田旧陸軍少尉。ジャングルでの壮絶なドラマと孤独に打ち勝つ1人の男を描いた人間ドラマ

映画『ONODA 一万夜を越えて』2021年10月8日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国公開

 

『あなたの番です』の再来だった『真犯人フラグ』(第1話)

2021年10月11日 00時27分21秒 | ドラマ

【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):1/4👑
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
サスペンス
スリラー
あなたの番です

【あらすじ】
中堅の運送会社に勤務する相良凌介(西島秀俊)は、
妻と子供2人の4人家族。
ある雨の日、凌介が帰宅すると、
家には誰もいなかった。
家族の携帯に連絡してもつながらない。
3人で映画にでも行っているのだろうと、
気にも留めず友人の店に飲みに行く。

しかし、翌朝になっても家族は戻って来なかった。
家族の友人たちに当たるも、
誰も行方を知らず、
警察も家出だろうと取り合ってくれない。

困り果てた凌介は、大
学のサークルでいっしょだった河村(田中哲司)に相談。
彼は今最も売れている週刊誌「週刊追求」の編集長。
事件性を感じた河村は
「記事にすれば注目されて警察も動くかも」と、
週刊追求で記事にすることを提案。
戸惑いつつも、
凌介はその提案に乗る。

河村の手腕で、
真帆たちの失踪は事件として注目され、
凌介に同情の声が集まった。
しかし、あるSNSの投稿をキッカケに、
凌介は“悲劇の夫”から一転、“疑惑の夫”へ…!

愛する家族を取り戻すため、
“真犯人”と“世間の目”との闘いが始まる―――!!

【感想】
これは今後SNSで考察合戦が繰り広げられそうなドラマ。
まさに『あなたの番です』の再来。
2クール連続だしね。

失踪した家族の行方を探すも、
手がかりは今のところなし。
SNSでは悲劇の夫から一転、
疑惑の夫に変わり、
厳しい目が向けられる。

家族はどこへ行ったのか、
そして犯人は誰なのか。
今後出てくる多くの登場人物の言動や
まわりにある小道具にヒントがあるかもしれない。
常に集中して観ないと見逃してしまうかも。

『あなたの番です』の横展開だけど、
やっぱりうまいよなあ。
ネットで日々行われる「犯人探し」に着目し、
エンターテインメントに昇華させられる秋元康はすごい。
しかも、このドラマは脚本書いてる方もまだ若くて。
フレッシュなストーリー展開が期待できそう。
ただ、ちょっとBGMや効果音を多用しすぎな気もするけど(笑)

これ、ドラマ自体の面白さも大事だけど、
SNSで盛り上がるのも大きいよね。
余計に「このドラマを観なくちゃ」
って心理が働きやすくなるから。

今季のドラマの1位、2位は日曜日で決まりかな(笑)


ラスト5分が面白かった『日本沈没ー希望のひとー』(第1話)

2021年10月11日 00時21分22秒 | ドラマ


【個人的な評価】
2021年秋ドラマで面白かった順位(第1話時点):1/3👑
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
自然災害
日本沈没

【あらすじ】
2023年、東京。
東山総理(仲村トオル)は、
世界環境会議で地球物理学の権威である世良教授(國村隼)のもと、
「COMS<コムス>」のさらなる推進を高らかに表明した。
これは二酸化炭素を排出しない新たなエネルギーの抽出施設だ。

さらに、官房長官の長沼周也(杉本哲太)が、
東山が“未来の日本”を見据えて各省庁の優秀な若手官僚たちを集めた
“日本未来推進会議”を発足すると発表。
そのメンバーに環境省の天海啓示(小栗旬)、
経産省の常盤紘一(松山ケンイチ)も選ばれていた。

ある日、ネットに関東沈没へ警鐘を鳴らす
田所雄介(香川照之)の記事が載る。
この記事が原因で、
一部の団体がデモを起こし、
天海は事態収束のために田所と対面する。
しかし、田所は天海の話に一切耳を傾けず、
「近い将来、伊豆沖で島が沈没する。
 その島の沈没は、私が恐れてきた関東沈没の前兆になる」
という不気味な予言を放ち、
天海は翻弄される。

そんな矢先、天海は週刊誌・サンデー毎朝記者の椎名実梨(杏)に
「Dプランズ」という環境ビジネスで稼ぐ企業と
環境省のあらぬ癒着疑惑を突きつけられる。
一抹の不安を抱えつつ、
常盤と共に趣味のスキューバダイビングに出かけた天海は、
そこで衝撃的な出来事に遭遇する…。

【感想】
これまで何回か映画化・アニメ化されてきた作品が、
ついにTBSの日曜劇場へ。

正直、第1話はラスト5分以外はやや中だるみ感は否めなかった(笑)
まあタイトルからして、
日本が全部とは言わないまでも、
大きな被害に直面することは明らか。
なのに、その前フリが長くて(笑)
ラスト5分でついにね、「来たか」と。

おそらくハリウッド映画のような
緊迫感や映像の特殊効果を楽しむというより、
未曾有の危機に直面した人々の
人間ドラマを楽しむ形になりそうだよね。
家族を守りたい人、
保身を考える人など、
いろんな人の思惑が交錯する中で、
どう生き抜くかっていう。

最後は、、、日本が完全に沈没するか、
『アルマゲドン』みたいに誰かが犠牲になって
プレートを爆破させるか、かなあ。
自然に収束ってのにはならなそう(笑)

相変わらず香川照之のコミカルな役どころが面白いのと、
まさかの元競泳選手の松田丈志が出ていたのは笑ったw

日曜劇場『日本沈没ー希望のひとー』

毎週日曜よる9時放送。出演は小栗旬、松山ケンイチ、杏、仲村トオル、香川照之ほか。諦めずに未来を信じ続けた者たちの究極の人間ドラマ。

TBSテレビ