Clairvoyance / Demo 2020

ポーランド発 Death Metal、Clairvoyance
2020年、3曲収録デモ音源。

サウンドの紹介タグに Death Metal/Doom/Old School Death Metal 等が挙げられている様に、疾走から激速までブルータルでストレートに走るパート、そしてそこからの重低速でドゥーミーなテンポダウンしてくる緩急ついた楽曲は、ディープでゴーリーなボーカル含め実に暗黒度、そして極悪度の高いデスメタルを叩き出しています。。こういう言い方をすると語弊があるかもですが、楽曲にテクニカルさや凝った展開はなく、あくまでシンプルでストレートなデスメタルですので、普通の、というと言い方が悪いかもですが、普通のデスメタル、オールドスクールデスが好きな方は勿論、このストレートさはハードコアサイドのデスメタリックな悪いビートダウンハードコア好きの方もイケる極悪サウンドではないかと思います。。本音源はデモということですので、もしかしたらサウンドプロダクション等はバンドの意図したものではないかもしれませんが、私はトータルで本音源が最高にかっこよくて堪らんのです！ Highly Recommended !!

Bandcamp - https://clairvoyancedeathmetal.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/clairvoyancedeathmetal

Astigarraga Thrower / Aiako Harria

スペイン発 Death Metal、Astigarraga Thrower
2015年、5曲収録EP。

まずバンド名を見て 「おっ、もしや！？」 と気になり、次に思いっきり拝借したバンドロゴを見て、間違いなくあのバンドのサウンドを想像すると思うのですが、その期待を裏切ることのない、というか裏切りようがない、問答無用の Bolt Thrower インフルエンスなストレートでミッドテンポベースなデスメタルをかましています。。ギターのサウンドはジャリった感じですので、 いわゆるスウェディッシュデスメタルなサウンドが好きな方もニヤけてくる音ではないかと思います。。全 5曲収録の本作は兎にも角にもサウンドスタイルがガチガチに貫かれていて、それをよりそう感じさせてくれるのは、1曲目からラスト 5曲目まで、まるでトータルで 1曲かのように曲間がなく、途切れなく続いていくので、このブルータルで悪いサウンドが心地いいまでに聴き浸れるのです。。そしてボーカルの悪さも堪らなくて、歌詞が英語ではなくスペインのバスク地方の言語らしく、その言葉の響きがまた呪いの如くに聴こえて最高なのです。。いやしかし、1曲目から堪らんのですが、その 1曲目は Carcass の あの曲 にちと似てますな。。正直、全曲似た様な感じですが、それはこの手のジャンルでは誉め言葉です。。貫かれたサウンドはただただかっこいいの一言です！
facebook を見ると現在も活動しているようです。

Bandcamp - https://astigarragathrower.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/AstigarragaThrower

Corrode / EP 2019

US発 Death Metal/Hardcore、Corrode
2019年 9月、5曲収録 1stEP。
Gutted Out の Drayさんが新たに始めたバンドだそうです。

前バンドの様なブルータルデス/スラミングデスメタルな緩急付いた激しい展開をみせるのではなく、楽曲は重低なミドルテンポがベースとなり、絶えずモッシュフルの応酬でズリズリと進み、そこから更に引きズリ落としてくるという、もう聴いていると暴れたくなってくる、悪さ満載の暴動誘発ヴァイオレントモッシュフルビートダウンサウンドです。。ディープな猛獣系デスボイスも楽曲のヤカラさが増す悪さで堪らんのです。。かなりピンポイントですが、重低ミドルテンポ デスメタリックビートダウンハードコア 好きには堪らないサウンドではないかと。。全 5曲、繰り返し聴きたくなる快作です！

Bandcamp - https://corrodegr.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/CorrodeDeath

本音源の 2曲目「Push Back」

Mental Infestation / Real Dads

US発 Brutal Death/Slamming Death Metal、Mental Infestation
2011年、8曲収録 1stアルバム。
バンドは本作リリース後、2012年に解散しています。
Gutted Out のメンバーが 3人いましたが、最終的には途中で抜けていた様です。

サウンドは Gutted Out 云々というのは置いといて、ブルタルデス/スラミングデスメタルなズリズリ、ゴリゴリの安定したブルタルサウンドで、ボーカルが猛獣な咆哮デスボイスな為か、個人的にはよりハードコアなゴツさを感じるので、デスメタリックなブルタルモッシュサウンドが好きなハードコアサイドの方も問答無用ではないかと。。ブチ走る激速パートは組み込まれてはいますが、それ以上に展開の比重を占めているのはズリズリなブルタルモッシュパートで、否が応でも体が反応する程に引きずり倒してきます。。このズリズリさ、ブルタルさ、ボーカルの悪さなど個人的な堪らんポイントを突いてくるのですが、それはもう 1曲目の出だしから最高で、フルボリュームで繰り返し聴きたくなるヴァイオレントブルタルモッシュな音源です！

Bandcamp - http://mentalinfestation.bandcamp.com （フリーダウンロード）

本音源の 3曲目「DTR」

GUTTED OUT / Amongst the Rotted

US発 Brutal Death/Slamming Death Metal、GUTTED OUT
2008年、7曲収録 1stEP。

同じ様な、と言うと少し言い方が悪いですが、同じ様なサウンドを出すバンドの中でも気に入るバンドとそうでないバンド、気に入って繰り返し聴く音源とそうでない音源が分かれてくると思うのですが、その分かれ目は些細な部分だったりします。楽曲の好みは勿論ですが、好みのサウンドプロダクションだったり、個人的にはバンド名やバンドロゴ、ジャケ写で気に入ったり、最終的には何となく気に入った、ということもあります。また、同じバンドでもメンバー交代やサウンドが少し変わったりするとチェックしなくなるので、聴く方は勝手なもんですな。。

走って落として、更に引きずり倒してくるブルータルデス/スラミングデスサウンドの GUTTED OUT は、オーソドックスなスタイルで安定したブルタルさと悪さ、ズリズリさを備えているサウンドです。モゴモゴとしたゴアちっくなブルデスヴォイスが気にならなければ、ハードコアサイドのブルタルモッシュ好きもイケるサウンドではないかと。先にも色々書きましたが、この Gutted Out は、個人的にはトータルで何となく好きな音源です。早いもので、11年前の音源なんですなぁ。。バンドは本作を最後にリリースはなく、活動も停止したままです。ボーカル、ギター、ベースのお三方は同時期に Mental Infestation （解散） でも活動してましたが、最終的には途中で抜けていた様です。
2019年 9月、ギターのDrayさんはデスメタル/ハードコア、Corrode を始動し活動されてます。

Bandcamp - https://guttedout.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/Gutted-Out-225155904193512

本音源の 4曲目「Maggot Ridden Bowels」

MORDERCA / Demo 2019

ポーランド発 Death Metal、MORDERCA
2019年、5曲収録デモ音源。

バンド自らもサウンド紹介でスウェディッシュデスメタルと称している様に、あのジャリったギターの音で、あの雰囲気のサウンドで叩き出される楽曲は、何とも北欧な冷やりとしたトゲのあるストレートなブルータルさで、この手のサウンド好きには堪らない音を出しています。。クラスト/パンクからの影響もある様ですが、それは 2曲目のカバー曲で特に感じるくらいで、またオリジナル曲での走るパートで少し感じますが、全体ではそうパンクさは感じないです。。今までにもこの手のサウンドを紹介している時に書いているのですが、このギターの音、サウンドは、あくまで個人比ですが、楽曲のかっこよさを増させる、かっこよく聴かせる、媚薬の様な仕事をしていると思うのです。。引き継がれる伝統の様なサウンドを聴く度に、昔と変わらずにメタルの血が騒ぐのです。

Bandcamp - http://morderca.bandcamp.com
Tumblr - https://morderca666.tumblr.com

Karst / blindness sees no misery

US発 Grind/Death/Crust、Karst
2018年、5曲収録 1stEP。

バンド自らはサウンドを 「encrusted grinding death」 と紹介していて、確かにグラインド、デスメタル度強めなサウンドにクラスト/メタルクラストさが加わった感じではあるのですが、ただ、上記の様なバンドの紹介だとガチなメタルサイドの方はチェックしない様に思いますし、また、メタルさを求めないハードコアサイドの方もクラストとはいえチェックされない様に思いますし、などなどと考えながら聴いていると、狭いジャンルの中で更にピンポイントを突いているので、何かきっかけがないとチェックしないジャンル、バンドだなぁ、と色々と思いながら聴いてしまうのです。。何だかんだで、かっこええサウンドです！


Bandcamp - http://karstla.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/karst.LA

Nihilith / Tragedies of the Wicked

US溌 Brutal/Slamming Death Metal、Nihilith
2018年、6曲収録 1st音源。

いわゆるえげつないブルデスボーカルではなく、ハードコア寄りの咆哮デスヴォイス （あくまで個人比です） なのも一因していると思いますが、サウンドはどろどろとしたゴーリーな感じではなくドライで固いハードコアさを感じるので、また、勿論十分スラミングはしていますがあまりエグさやクドさも程々 （あくまで個人比です） なので、デスメタリックなビートダウンが好きな方もいけるのではないかと。。このボーカルとサウンドは個人的に妙に気に入ったのですが、狭いながらも奥が深いこの手のジャンルのサウンドの中でもお気にのポイントが各自にあると思いますので、これからも試聴の数を打って聴き掘っていかないといけませんな。

Bandcamp - http://nihilithslam.bandcamp.com

本音源の 4曲目 「Nadir」

GOON / GOON

US発 Death Metal/Powerviolence、GOON
2018年、6曲収録デモ音源。

ゴーリーなデスメタルにスラッジーな重低速パート、ドカドカとクラスティーに走るパート、グライディングに激速するパートなど、トータルでいえば緩急付いたデスメタルなサウンドなのですが、バンド自らサウンド紹介にクラストやグラインド、パワーヴァイオレンスとも記している様に、それらのサウンドを経てのブルタルサウンドなので、メタルサイドだけでなくデスメタリックなハードコア/クラストが好きな方もぶちのめす、正に GOON （暴漢、殺し屋） というバンド名さながらな重低暴虐サウンド。。また、楽曲の悪さを上げている要因にディープなデスボイスのボーカルの存在が大きく、実に良い仕事をしているのです。。短い曲から長めの曲まで聴き応えのある全 6曲で、デモ音源扱いの様ですが、最高にかっこいいブルータル音源です！

Bandcamp - http://xgoonx.bandcamp.com
facebook - https://www.facebook.com/GOON-339659543456947

Disinterred / Incantation

ベルギー発 Death Metal、Disinterred
2014年、5曲収録EP。

このギターのジャリった感じと、このメロディアスさ、そしてこのオールドスクールでストレートなブルタルさは、バンド自らもサウンド紹介に dismember、entombed 等の名前やスウェディシュデスメタルと記している様に、いわゆるあの感じのサウンドプロダクションの音でのストレートでオーソドックスなデスメタルです。。私はこういう感じのサウンドプロダクションが特に好みですので、余計に私の中のメタルの血が騒ぐのですが、それでも楽曲がなかなかかっこよく、ボリュームを上げて繰り返し続けて聴きたくなる音源です。

Bandcamp - https://disinterred.bandcamp.com
facebook - http://www.facebook.com/disinterred
バンドは 2016年に活動を停止しています。
新たに Head of the Baptist にて活動しているメンバーがいます。

本EPの 3曲目 「Incantation」