Metal.Hardcore & more
whispering gloom
Parsifal / Heavy Duty
ノルウェー、スウェーデン発 Melodic Power Metal、Parsifal
2016年、11曲収録 2ndアルバム。
以前に紹介した 1stアルバム の時からメンバーが 2人になった様ですが、サウンドは変わらずに通好み、といいますか、マニア向け、といいますか、今一つあか抜けない、突き抜けないマイナーなメロディックパワーメタルです。。とはいえ、メンバーさんは曲を創る時にマイナーな曲を意図して創っていないはずで、聴く側の物差しでマイナーかどうかを決めつけているので、バンドにとっては、まぁ迷惑な話でしかないと思いますが。。
前作に続き本作でもストレートなメロディックさ、フォークやヴァイキング調の牧歌的なメロディーや煌びやかな「オっ!」 というパートがそこそこあり、楽曲も程好く疾走していて、曲、展開、歌い上げるボーカル等なかなか悪くないのです。。なのですが、メロディーや展開がボクシングでいうところのジャブがメインになってしまい、決定打に欠けているのです。。決して悪くはないです。。ただ、前作同様、ちょい曲の詰めが甘いのです。。でも、なんか惹かれるのです。。やはりバンドには申し訳ないですが、マニア向け、マイナーバンド好きの方には、より耳に届くのではないかと。。
Homepage - http://www.parsifalband.com/
Bandcamp - https://parsifalband.bandcamp.com
facebook - http://www.facebook.com/parsifalband
本 2ndの 2曲目 「The Volunteer」
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While Heaven Wept / Fear of Infinity
US発 Epic Power/Doom Metal、While Heaven Wept
2011年、7曲収録 4thアルバム。
以前に 2nd (2003) 、3rd (2009) アルバムを紹介し、お気に入りのバンドと言いながらも以降の音源をチェック出来ていなかったのですが、今更ながら、と言いますか新品が安く売っていたので入手。。活動歴の長いバンドですがサウンドは変わることなく、本 4thアルバムでも安定の While Heaven Wept節は健在で、大きく包み込む様な優しくも暖かみのあるメロディーが満載で、何とも穏やかさに溢れたサウンドは耳から体に沁み渡るのです。。ドゥームメタルはバンドの根底にあるのだと思いますが、もうメロディック/エピックメタルと紹介しても差し支えないと思うメロディアスなサウンドで、また、バンド自身は Progressive とも表記していますが、難解さや変拍子が多様されているわけではなく、あくまでプログレッシブ本来の意味合いだと個人的に解釈しています。
10分越えの曲はラストの一曲のみで、他はコンパクトな曲で構成された本作は全 7曲、約 37分。正直物足りなさを感じるのも否めないのですが、楽曲は文句なしに素晴らしいです。。ほぼ曲間なしに進んでいくので、本作を 1曲の組曲として勝手に解釈して聴き、堪能しております。。全ての曲から感じる訳ではないですが、6曲目 「Saturn and Sacrifice」 などを聴いていると、このバンドの根底には Candlemass からの影響があるんだろうなぁ、とニヤニヤしながら聴いています。
重厚でどこまでも広がっていくかの様なメロディアスなサウンドは、ゆったりと身を委ねて聴き浸りたくなる、実に佳曲揃いの音源です。
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Vanargard / Vanargard
イタリア発 Melodic Metal、Vanargard
2014年、8曲収録 1st音源。
切なくもメロディアスなキーボード、ギターのフレーズが耳に残る、メランコリックでエモーショナルでキャッチーなメロディックメタル。。ほぼ毎曲キーボードの切なげなメロディーで始まる展開は、正直ワンパターン化しているのは否めないのですが、これが実にマニア心をくすぐる、何とも愁いを帯びたメロディーで沁みるのです。。ですが、その出だしのメロディーは良いのに、曲全体で聴くといまひとつ垢抜けない、突き抜けきらない、というもどかしさを感じるのも、また正直な感想です。。歌い上げるボーカルは少しのっぺりとした感じで、下手ではないのですが上手くもないという、少し不安定さのある歌声なのですが、これがまた逆に楽曲のメロディアスさを浮き上がらせるという、これまたマイナー好きには堪らない感じのボーカルなのです。。偉そうに言うのもなんですが良いものを持っていると思いますし、何かきっかけがあればもっとメジャーな音になるようにも思います、たぶん。。
本音源は bandcamp にてチェック出来ます。
少し言い過ぎかもですが、HIM や NEGATIVE 辺りのサウンドが好きな方はいけるかもしれない、と思ったりもするメロディックメタルサウンドです。
本音源の 5曲目 「With honor and pride」
出だしの切ないメロディーからツボを突いてくるのです。。
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Tales of Gaia / Breaking Dawn
スペイン発 Melodic Power Metal、Tales of Gaia
2015年、5曲収録 1st EP。
いわゆるキーパーサウンドなメロディックパワーメタルにへヴィーメタルさが交わった楽曲は、メロディックメタル好きのツボをグサリ、ではなくチクチクと突いてくるメロディアスさを備えていて、それが何ともマニアックでマイナー臭を漂わせており、言い方は悪いかもですが、好きな人には堪らないであろうメロディックサウンドです。。ふと耳を惹くメロディアスさや曲展開、線が細いながらも歌い上げるボーカルなど、決してケナシテいるわけではなく褒め言葉ですが、この何ともいえない垢抜けなさが胸に響いて良いのです。
本1st EP は bandcamp にてチェック出来ます。
切なげなイントロから始まる本作は何だかんだで全曲なかなか佳曲なのですが、その中でも特に 3曲目 「The Magic Land」 が文句なしにキラーチューンです。一緒に歌いたくなるサビ、メロディアスなフレーズを立て続けるギターソロと、実に堪らんです!
本EPの 3曲目「The Magic Land」
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Parsifal / Here from the Past
ノルウェー、スウェーデン、オランダと国をまたがってメンバーが構成されている、
Melodic Power Metal、Parsifal
2013年、8曲収録 1stアルバム。
8曲中、疾走を軸とした曲が 7曲、ミドルの曲が 1曲という、なかなか気持ちの良い疾走がメインの音源で、Dragonforce の雰囲気に近い、というと少し良く言い過ぎかもしれませんが、このメロディアスさ、疾走さはメロディックパワーメタル好きの方には十分アピールするサウンドではないかと思うのです。。と言いながらも、曲にもうひとパンチ欲しいなぁ、というのも正直な感想です。。メロディックなギターのフレーズや、時折差し込まれる牧歌的なメロディー、伸びやかに歌い上げるボーカルなど、聴いていて耳を惹く、オッ! というパートは多々あるのですが、曲の輪郭、展開のパンチが少し弱く感じるのです。。いや、楽曲は詰めの甘さは否めないもののそれ程は悪くないのです。そう弱く聴こえてしまうサウンドプロダクションが、ただただ残念なだけなのです。。
本アルバムは bandcamp にてチェック出来ます。
1~5曲目まで疾走曲が続き、6曲目でミッドテンポ曲を挟み、ラスト 7、8曲目を疾走曲で締める約 40分の本作は、色々と上で言ってはいますが、ただ一言、最高です! 中でも 1、4、5曲目、そしてラストを締めるに相応しい 8曲目 「Choose to Fall」 は特にお気に入りです。
本アルバムのラスト 8曲目、「Choose to Fall」
曲の後半パートのみですが、一緒に歌いたくなる佳曲です!
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Discordian
UK発 Metal、Discordian
■Perdition (2014) / 4曲収録
■Abolition (2015) / 4曲収録
メンバー自ら メタル とだけ紹介しているサウンドは、ミッドテンポベースで、いわゆるモダン/ニューメタルやエモメタルな感じのサウンドではあるのですが、極個人的な感想ですが、曲によって、どことなしかメタリックなニュースクールハードコアさを感じたりもするサウンドなのです。。2014年の 1st音源を初めてチェックした時、なかなか曲が良いなと思ったのですが、2015年の 2nd音源では更に佳曲になり、また、よりニュースクールな感じのするサウンドになったのではないかと、聴きながら一人ニヤけているのです。。ボーカルは主にハードコアな咆哮ボイスがメインなのですが、展開により歌い上げるクリーンなエモボーカルを入れてきます。。2015年の音源での 1、2、4曲目でのギターソロパートがメロディックな盛り上がりをみせて、なかなか聴き惹かせてくれるのです。
両音源は上記でリンクしました bandcamp にてチェック出来ます。
ニュースクール云々というのは個人的な感想ですが、曲はなかなかメロディックでかっこいいです。
2015年の 2nd EP の 1曲目 「Faceless」
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CHROMES / And here my disgust begins
UK発 Blackened/Post Hardcore、CHROMES
2011年、2曲収録EP。
ミドルテンポが軸となった楽曲の展開の中で、激しく激情なパートとポストハードコアな広がりのある叙情的でメロウなパートが交錯し、暗く、物悲しく、悲愴さが滲み出たサウンドなのですが、ここに更に凄まじく裂けんばかりの絶叫ボーカルが耳を突き刺してくるので、聴いていると悲痛さをも伴ってくる、なかなかに壮絶で激情なエモーショナルハードコアです。
バンドは 2人組。本作以降は音源のリリースがないのが残念ですが、メンバーは現在アンビエント/ドローン/ポストロック、 FVNERALS をメインに活動している様です。これ以外にも MYYTHS や AMNPTN といったプロジェクトをやっている様ですが、こちらも共にアンビエントでポストロックなサウンドです。
本音源は bandcamp にてフリーダウンロード出来ます。
フルボリュームで聴き浸りたい、Emotional Violent Sound !
絶叫ボーカルは明日への活力です!
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Deadpoets. / Paper Crane
オーストラリア発 Emotional Post Hardcore/Screamo、Deadpoets. 。
2014年 5月リリース、7曲収録 1stEP。
ポストロック/ハードコアな広がりをみせる叙情的で切なげで物憂げなメランコリーさをまといつつ、激情な激しさも兼ね備えたメロディアスでエモーショナルなスクリーモ/ハードコア。。激しさを抑えたメロウなパートと激しく感情をぶつけてくるパートが交錯する曲展開は聴く者の胸を熱くし、歌詞の言葉数が多く、訴える様に力強くはり叫び歌い、時折感極まり絶叫へと変わるボーカルは、聴く者の感情をかきむしるのです。
少し言い方が悪いかもですが、ボーカルが入っていなかったら、数多くいるポストロック/ハードコアなサウンドだったかもしれません。ですが、この感情むき出しなボーカルが入っているからこそ、バックのメロディアスさ、メランコリーさ、そして激しさがより際立ち、耳を惹きつけるのだと思うのです。
本EP音源は bandcamp にて試聴&フリーダウンロード出来ます。
今の所、本EP音源はストリーミングのみのフリーダウンロード音源で、CD等のリリースはないようです。
全 7曲、約25分。素晴らしい佳曲揃いです。
1~2曲目の流れ、そして、ラスト7曲目での美しくも悲壮感漂う楽曲に訴え叫び歌うボーカルが胸を、感情を刺してきますのです。Highly Recommended!!!
本EPの 3曲目 「Fox Bones」
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Shake The Pagoda Tree / Something Divides Us Forever
ドイツ発 Progressive Electronic Deathcore、Shake The Pagoda Tree 。
2012年、1曲収録シングル。
Facebook の投稿によると、今年に入ってバンドは解散したようです。
数多く存在するこの手のサウンドの中では埋もれてしまう存在だったかもしれませんが、私の中では抜き出た存在だった Shake The Pagoda Tree。。前作の音源を紹介 した時にも書きましたが、楽曲がなかなかにかっこよく、佳曲揃いで、今でも時々聴いている程のお気に入りのバンドです。。ブルタルでズリズリに落としてくるデスメタル/ハードコアなサウンドに、歌い上げるパートと共にメロディアスなパートを組み込んだ楽曲は、個人的にはそこそこ人気が上がるのではないかと思っていたのですが、解散とは実に残念なのです。。去年の 11月にリリースされ、ラスト音源となった本シングル曲も、メロディアス、エモーショナル、そしてブルータルで、なかなか良い曲なのです。
本シングル曲は バンドの Facebook にてフリーダウンロード出来ます。
2010年の 9曲収録EP音源、2011年のシングル音源もフリーダウンロード出来ます。
Highly Recommended!!
Shake The Pagoda Tree / Something Divides Us Forever (Official Video)
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