Monolithe / Interlude Premier


フランス発 Funeral Doom、Monolithe
2007年、1曲収録のEP音源。

このEP音源以外には 2003年の 1st2005年の 2nd がリリースされています。

1曲収録とはいえ、約 19分半の長さがあります。
前 2作のアルバムは共に1曲約 50分を超える楽曲で、アトモスフェリックで広がりのある展開を持ちつつも激遅重で、且つ、物悲しいメロディアスなフレーズが随所で耳を惹くドゥームサウンドでした。。。本EP音源もその前作と変わらないサウンドなのですが、正直、少しメロディアスさ、といいますか、物悲しさが薄いなぁ、と感じるのです。。いや、楽曲は十分メロディアスなのですが、本作のメロディアスさは個人的に少し取っつき難さを感じるのです。あくまで前作と比べてです。。。何度か聴いていますと味が出てきましたが、聴き始めの頃は特にそう感じたのです。。
本音源での Voさんはアルバムとは違う方なのですが、えげつないグロウル/デスヴォイスは聴く者を病ませてきます。

本作は Jamendo のバンドページ にてフリーでダウンロード出来ます。
Funeral Doom系の中でも EsotericSkepticism が好きな方は特にお気に召すのではないかと思います。
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Who Dies In Siberian Slush / Bitterness of the Years that are Lost


ロシア発 Funeral Doom/Death、Who Dies In Siberian Slush
2010年の 7曲入り 1stアルバム。

Funeral Doom系のサウンドは Keyが入っていないと音数が少なかったり、曲も長かったりで楽曲の輪郭が掴め難かったりするのもあり、ドゥームの中でもより聴き手を選ぶサウンドだと思います。。この Who Dies In Siberian SlushMournful CongregationWorship に近い悲愴な雰囲気を持っていますが、それらのバンドほどは一線を越えておらず、楽曲の長さは 6~9分と程々で、また、ギター、Keyによるメロディアスさが際立っていて、聴き易い、と言うと言い過ぎになりますが、メロディアスなフレーズが耳を惹く聴き易いサウンドだと思います。。とは言え、十分に聴き手を選ぶアンダーグラウンドなサウンドには違いないですが。。。

ゆったりと気が滅入りそうなテンポの楽曲を、物悲しく切ない愁いを帯びたメロディーが先導し進んでいきます。。。ディープなグロウル/デスヴォイスは容赦なく咆哮し、楽曲のメロディアスさ、メランコリーさ、物悲しさを更に際立たせる程のえげつなさなのです。。

切ないメロディーは心に沁み、感傷的な気分にさせます。。。
MySpace にてチェックしてみてください。
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Negativeaidguerrilla Realm / Vanitopia


日本発 Drone/Doom、Negativeaidguerrilla Realm
2011年の 1曲入り 1stEP。

余談ですが。
ex-Discrete Corporality の方がおられるということで、確かデモテープを持っていたなぁ、と思い出し、探してみると、Discrete Corporality の 2002年の 5曲入りデモテープが出てきました。。こういうメンバーさんの繋がりがあると、何か嬉しいですなぁ。。

ギターとベースによる 2人組。
約 27分の楽曲が 1曲収録された本作は、勿論、ギターとベースの音だけで、曲の展開も特に緩急はなく平坦なのですが、とはいえ、アコースティックで叙情的なパートが組み込まれていたり、ギターの音でも轟音に攻め込んでくる展開があったりと、ほんのりメロウでメロディアスさもあり、聴き始めるとぐいぐいと惹き込まれ、色々な情景が思い浮かんでくる、約 27分なのです。。

スピーカーから低音を効かせて聴くのも良いのですが、ヘッドホンで聴くと残響が耳の中を木霊し、より楽曲の世界に聴き浸れますのです。。目を瞑りながら、又は空を眺めながらぼーっと考え事をしながら聴くのが、何とも至福の時なのです。。。
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Highgate / Shrines to the Warhead


US発 Sludge/Doom、Highgate
2010年の 4曲入り 2ndアルバム。

以前に 1stアルバムを 紹介 しております。
1st音源と比べると、本作は曲展開がより淡々とし、音数も少なく、緩急も殆ど付くことなく、ジリジリと低速で一線に進んでいきます。。。ジャリジャリとザラついた感触のギターサウンド、ロウな咆哮と喚きヴォイスを絡めたヴォーカル、特にメロディアスなフレーズというのがある訳ではないですが、楽曲からは悲愴さが滲み漂う、邪悪で陰鬱なスラッジ/ドゥームサウンドです。。
前作、本作含め、バンドの紹介時に Blackened Doom/Sludge、Extreme Black/Doom Metal と記されることがありますが、本 2ndアルバムではそれほどブラックメタルな要素は感じませんのですなぁ。。ヴォーカルの邪悪な喚き声はブラックメタルな病み具合ですが。。。十分に異端なサウンドなのですが、それでも比較的聴き易く感じるのは、ストーナーな土臭いノリがあり、聴いていますとゆらゆらと体が揺れ、ノレるのです。。

一貫してゆったりとスロウなテンポ、ひたすら洗脳するかの如く繰り返されるフレーズ、リフ。
聴いていると気分が落ち着き、心地良く感じてくる、雨降る秋の夜。。。
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Whitehorse / Progression


オーストラリア発 Sludge/Doom、Whitehorse
2011年の 5曲入り 2ndアルバム。

フルアルバムとしては実に 4年ぶりとなる本作。
前作から何ら変わることなく、本作でも狂おしい程の激重低音圧殺スラッジ/ドゥームサウンドが貫かれております。。。ズッシリと重たく、地を這うかの如きスロウに進む楽曲は、ほのかに耳を惹くメロディアスさを含み、聴いているとだんだん周りの空気がどんよりと重苦しく、陰鬱になってきますのです。。。暗黒世界から唸り、咆哮している様な極悪ヴォーカルは本作でもえげつなく、ひたすらに楽曲を邪へと導く、実に良い仕事なのです。。。本作でもエレクトロ/ノイズなサンプリング音が前に出過ぎず、スロウテンポの楽曲の合間を縫う様に、なかなか良い塩梅で取り入れられています。

激重低音サウンドに身を、耳を委ね、物思いに耽る秋の夜。。。
実にかっこよく、実に気持ちいい極悪サウンドです。
bandcamp にてぜひ試聴してみてください。
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Whitehorse / Whitehorse


オーストラリア発 Sludge/Doom、Whitehorse
2007年の 2枚組 1stアルバム。
1枚は 3曲入りスタジオ音源、もう 1枚は 2曲入りライブ音源。

スタジオ音源の方の 3曲は 6、9、22分台の楽曲が収録。
1曲目から陰鬱な雰囲気が満ちたベース、ギター、シンバル、そして咆哮&絶叫ヴォーカルによるイントロ的な楽曲。。。続く 2曲目からは、もはや問答無用な重低音効きまくりで這いずる様なズッシリとスロウに進む楽曲がぶちまけられます。。スロウテンポがベースの楽曲の中で若干の緩急の展開が組まれ、薄めながらもメロディアスさもあり、また、エレクトロノイズなサンプリングも出過ぎない程度に取り入れられていて、その効果もあり、殺伐しく淡々としたサウンドながらも、より奥深くへと聴く者を沈めていく激重低音スラッジ/ドゥームサウンド。。。3曲目もひたすら沈み込み、這いずり進む 22分の圧殺極悪曲です。。。サウンドが極悪ならロウデスヴォイスをメインに絶叫を混ぜたヴォーカルさんの極悪ぶりも実にエゲツナイです。。もう、ひたすらに悪い香りしか漂ってこないです。。

23分、20分の長さのライブ音源は、以前にライブアルバムとして出ていた曲のリマスターver。。生々しいといえばそうなのですが、まぁ、あくまでマニア向けだと思います。

往年のドゥームやストーナーな土臭い雰囲気はなく、始終 極悪で殺気立ったスロウテンポサウンド。
Corrupted の 「Paso Inferior」(1997) や 「Se Hace Por Los Suenos Asesinos」(2004) でのサウンドがお好きな方は特にお気に召すサウンドではないかと思います。。bandcamp にてぜひ試聴してみてください。
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SALOME / Terminal


US発 Sludge/Doom Metal、SALOME
2010年の 7曲入り 2nd音源。

1st音源を以前に 紹介 しております。
女性ヴォーカルでベースレスの 3人組。
1st音源でのサウンドと変わることなく、今作も低音ブリブリで暗黒イービル度高めの激重スラッジ/ドゥームサウンドです。。ベースレスとは分からないくらい、もうドがつく程のへヴィーさで、分厚い音の塊が聴く者をジリジリと圧してくるのです。。。6~10分台の長さの楽曲はスロウテンポがベースなのですが、若干テンポアップする展開も組み込まれており、また若干の土臭さも前作同様で、この程好い緩急さ、テンポ、ノリが聴いていて自然と体を揺らすのです。。。始終、絶叫とロウグロウルのヴォーカルさんも強力で、楽曲のへヴィーさ、暗黒さを増させる良い仕事ぶりなのです。。
ちなみに、5曲目には約 17分に及ぶアンビエント/ノイズなインスト曲が収録されています。

激重なサウンドがお好きな方には文句なしにお勧めな音源です。
Last.fmMySpace にてチェックしてみてください。

残念ながら今年の 7月頃に解散したみたいです。。
ギターの Robさんは新たに AUROBOROS というバンドを始めておられます。
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