OUTRAGE / OUTRAGE

Thrash/Heavy Metal、OUTRAGE 。
2009年 11月リリースの 10曲入りアルバム。
脱退されていたVoの橋本さんが復帰されての一作目。

3人組での OUTRAGE のライブを観たのは、もう 6～7年前になります。。
地元のライブハウス、B-flat にて、その日のイベントのトリだったのですが、正直、Voの橋本さんが脱退されてからはバンド、アルバム共にチェックしていなくて、その時に初めて 3人組での OUTRAGE のサウンドを聴いたのですが、何とも複雑な気持ちになったのを今でも憶えています。。。橋本さんがVoだった頃の印象が強すぎて、バンド名はそのままに、完全に別バンドだと思いましたなぁ。。それでも、もしかしたらアンコールで 「My Final Day」 辺りは演奏されるかな.....と期待していたのですが、結局その日のライブでは初期の頃の楽曲は演奏されませんでした。。。
それ以来、バンドの動向をチェックしていませんでしたので、橋本さんが復帰されていたのも、本作がリリースされてから知りました。。

1曲目 「Rise」 の静かに始まる出だしから一気に疾走へと雪崩れ込む曲展開に、思わず 「おおっ!!!」 と声に出して仰け反ってしまいました。。このサウンドはまさしく私が好きだった頃の OUTRAGE の、あのヘッドバンギング必須のスラッシュ/へヴィーメタルサウンドです。。疾走ナンバーからミドル、パワーバラード風ナンバーまで配置されたアルバム構成は、緩急、強弱が効果的で実に聴き惹き込ませてくれ、ラストに収録されている 「Terrorizer」 では、もう思わず家の中で一人サークルモッシュ状態です。。。

かっこいいです、実にかっこいいです！
聴いているとメタルの血が騒ぐどころか、煮えたぎってきます。
MySpace にてぜひぜひチェックしてみてください。
Highly Recommend !!!!!

Megaromania / Prophetic Faction

Visual系バンド、Megaromania 。
2009年 11月リリースの 1stフルアルバム、
「Prophetic Faction -the Universe-」。

楽曲の構成美、構築美、耽美さ、メロディアスさ、ギターのメタリックさ、そして、メンバーさんのヴィジュアル、ルックスが、もうこれぞジャパニーズ ヴィジュアル系バンド な王道スタイルで、思わず自然と顔がニヤける程に、実にかっこええです。。
全曲ではないにしろ楽曲にはメタルな要素、メタリックさがあって、ヴィジュアル系メタルなサウンドとも紹介出来なくもないサウンドです。。特にギターの奏でる切なくもキャッチーなメロディーは時に優しく胸を打ち、時に激しく胸を突き刺しますのです。。また、随所で取り入れられている Key の耽美でメランコリーなメロディーは、楽曲のメロディアスさ、ドラマティカルさを増させる、実に良い仕事ぶりなのです。。また、エモーショナルで伸びやかに歌い上げるヴォーカルさんの存在も、楽曲の激情さ、切なさを更に押し上げる存在となっておりますのです。

インスト 1曲含む全12曲収録の本作は、もう全曲良いです。
特にギターが奏でるメロディアスでかっこいいフレーズには、思わず一息ついてしまいます。。中でも 1曲目、9曲目でのメロディアスさには、もう聴く度に失禁しております。。。
個人的な思いですが、90年前半辺りのコテコテなヴィジュアル系バンドがお好きだった方で、ここ最近はヴィジュアルシーンから遠ざかっておられる方は、この Megaromania のサウンドを聴かれたら、再び血が騒ぎ出すのではないかと思うくらいの、V系王道サウンドです。。

レーベルのHP にて、ぜひぜひチェックしてみてください。
Highly Recommend !!!

Warborn / Self Titled EP

ロシア発 Melodic/Neo Crust HC/Metal、Warborn 。
2009年の 5曲入り EP音源。

この音源はフリーダウンロード音源でして、リンクしました MySpace にてダウンロード先URLが記してありますので、まずはぜひぜひチェックしてみてください。

程々にメタリックで厚めなギターにて奏でるメロディアスで切なげなフレーズが、ズカドコと荒々しくひた走る曲展開の上を流れ、前のめりな勢いがありつつも、要所でメロディアスさが耳を惹く楽曲は、なかなかにかっこいいメロディック クラストHC サウンドです。。
中音域でダミーに叫び歌うヴォーカルさんとバックのコーラスが、楽曲を更にへヴィーでブルタルさを押し上げる、力強く良い仕事をされてます。。楽曲は 1分後半～2分台の長さで荒々しくストレートに走る曲展開の中に、切なげなメロディアスさと、ほんのりドラマティックさも加味されておりますので、メロディックサウンド好きのメタルサイドの方にもアピール出来るのではないかなぁ、とも勝手に思っております。。

個人的にかなりのお気に入り音源です。
フリー音源ですので、ぜひぜひチェックしてみてください。

Infernal Stronghold / Godless Noise

US発 Black Metal/Crust/Punk、Infernal Stronghold 。
2009年の 10曲入り 2ndアルバム。

ぶっ叩きまくりなドラムで激速にひた走る展開がメインの楽曲、邪悪な空気を撒き散らし叫び歌うヴォーカル、薄めながらも耳に残るギターのメロディー。。。所々でハードコア/パンクな部分を感じなくもないのですが、サウンドはもはや完全にファストブラックメタルと紹介しても、なんら差し支えのないレベルにまで到達しております。。また、Satanic Thrash Metal とも紹介されていたりしますが、それも言い当て妙だと思います。
2～3分台の楽曲をメインに構成された本作は、ファストパートが曲展開の軸となりつつも、ミドル～程よく走るパートも組み込まれ、且つ、メロディーも ほのかに薫る楽曲は、殺伐しく冷酷で邪悪で、もう有無を言わせない程に耳に畳み掛けてくる、全 10曲、トータル約 27分。。

Black Metal、Blackend Thrash、Blackend Crust、Punk、D-Beat 等など、
Infernal Stronghold を紹介する時に個人的にタグに入れる言葉です。。
かっこいいです、実にかっこいいです。
ぜひぜひチェックしてみてください。

Barback / A Contre Courant

フランス発 Metal/Metalcore、Barback 。
2009年の 10曲入り 1stアルバム。

本作はこちらで何度か紹介しております、モナコの 666 Production からのリリースで、今回もレーベルのご好意によりプロモ音源 （今回はレーベルHPからの特別ダウンロード音源） を頂いたのでご紹介をば。

バンドの紹介時にスラッシュメタル/メタルコアと記されていたりすることもあるのですが、確かにその要素はあると思うのですが、スタスタとひた走る様な曲展開のスラッシュではなく、昨今のモダンなメタル/スラッシュサウンドにメタルコアな要素を組み込んだ今風なサウンドでして、聴いていてなかなかにノリが良く、自然と体が揺れてリズムを取りたくなるサウンドです。。
バンドの MySpace では自らのサウンドを Energetic and Melodic Metal　と記していますが、個人的な感想では正統なメタル度よりも、モダンメタル/メタルコア度の比率の方が高い様に思います。。ですので、普段メタルを中心に聴かれている方は、少し違和感を感じられるサウンドかもしれませんなぁ。。曲によってはギターの感じがニュースクールHCな雰囲気も持っていたりして、ヴォーカルさんは始終太く咆哮するデスヴォイスがメインなのですが、もし甲高めの絶叫だったらニュースクールHCとも紹介出来なくもないかなぁ、などとも思ったりするサウンドなのです。。

リリース音源がまだそれ程多くはないレーベルですが、その中でもこの Barback はかなり気に入りました。なかなかにかっこいいです。ぜひチェックしてみてください。