ぶらつくらずべりい

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短歌人4月号「会員2」有明さやか

2011-04-21 09:48:18 | 平成23年短歌人誌より
一体の仔猫の肉をわけあいて鴉三羽の影がまじわる

作者が怖い。「影がまじわる」ところまで観察しているから。普通、目を背けたくなる光景だろう。想像すらしたくない。冷静な観察は短歌にとって必要な才能だろう。だが何故、この一首を詠んだのか。謎である。しかし、迫力がある。