ぶらつくらずべりい

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短歌人4月号「人魚の歌」鶴田伊津、同人1

2011-04-25 06:02:54 | 平成23年短歌人誌より
地に近く花を咲かせる早春の植物の匂い眠りいる子は

眠る子の頬にキスする映像が浮かんだ。まるで地に近く咲く花の匂いを嗅ぐように。子はまだ獣のような欲望はない。親(大人)が敵意を抱かないようにだろうか。

少年は少年とねむるうす青き水仙の葉のごとくならびて
葛原妙子 『原牛』