ぶらつくらずべりい

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短歌人5月号「かくれんぼ」鶴田伊津、同人1

2011-05-07 04:02:36 | 平成23年短歌人誌より
かえるときはひとりでかえる 子もきみもわたしの水に棲めぬのだから

作者の子を詠む歌に憧れている。真っ正面から向き合って、それでいて詩的であるから。「わたしの水」という身体の把握、そこに棲めないという言い切り。「かえるときはひとりでかえる」の帰るがどこに帰るのかが書かれていないが、私自身の身体で理解出来る。上手く言えないが分かるから面白い。