ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

短歌人5月号「会員2」奈木朝子

2011-05-26 05:03:15 | 平成23年短歌人誌より
少しだけ変形している恋人の足の中指見つめいる午後

「少しだけ」がいい。つまりなんとなく気になったから見つめている。「少し」だから敢えて何も言わなかったように思う。そんな何気なく過ぎていく午後も、いつかこの先きっと思い出すだろう。何気ない記憶の方が強いから。

大橋麻衣子「シャウト」人妻歓迎

2011-05-26 05:02:28 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
性欲を満たしてやるのも役目だと言い負かされて居酒屋を出る

性欲は夫婦の間を繋げるが、上手くいかなければ決定的に断ち切る。極端に言えばセックスが合えば大抵、乗り越えられる。(個人的意見)愛は精神論ではなく行為だ。それを本能的に感じているから言い負かされたのではないか。