木がらしや目刺(めざし)に残る海のいろ
芥川龍之介
森澄雄「俳句への旅」より
「木がらし」は冬の初めに吹く、強く冷たい風。その風と「目刺に残る海の色」は繋がっている。目刺しは干からびた死体とも言える。そこに生きていた時、泳いでいた海の色を見るのは虚しいことだろう。木枯らしは虚しさなのだ。
芥川龍之介
森澄雄「俳句への旅」より
「木がらし」は冬の初めに吹く、強く冷たい風。その風と「目刺に残る海の色」は繋がっている。目刺しは干からびた死体とも言える。そこに生きていた時、泳いでいた海の色を見るのは虚しいことだろう。木枯らしは虚しさなのだ。