意味もなく閉じる開くを繰り返すあなたに借りた飛び出す絵本
つねに肩いからせ歩く母なれど釦あはすとき少女の貌をす
「つねに肩いからせ歩く母」。他に説明が要らないキャラクターだ。そんな母もボタンをあわせる時は俯くのだろう。とてもあどけなく見えた。母をよく見ていないと詠めない一首だ。
「つねに肩いからせ歩く母」。他に説明が要らないキャラクターだ。そんな母もボタンをあわせる時は俯くのだろう。とてもあどけなく見えた。母をよく見ていないと詠めない一首だ。
平日の午後にケーキを焼くという嘔吐やまざるごとき幸せ
ごく自然で定番とも言える「幸せ」な行為(この一首のような)に嫌悪することが私にもよくあるから、とても共感してしまう。人がみな幸せになることを望んでいると思うのは間違っている。
ごく自然で定番とも言える「幸せ」な行為(この一首のような)に嫌悪することが私にもよくあるから、とても共感してしまう。人がみな幸せになることを望んでいると思うのは間違っている。