ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、五月と夜風

2011-05-21 19:58:14 | 
僕はもう疲れてしまった

ただ駅のベンチに座っている

電車は目の前を猛スピードで通過する

多分、あの電車に乗っていた人の大半は幸せで

残りの人は不幸せで

何人かは僕よりも疲れていて

僕より優しい

さぁ、僕は次の電車に乗ろう

五月の風は夜にも吹いて

また誰かを傷付けてしまう

傲慢なままの僕は

罪を忘れる

曲がれない道を曲がった男

美しく残酷なキリン

どぶねずみは今日も地下を走る