ぶらつくらずべりい

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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」天動説をうべなふごとく

2012-10-11 05:48:44 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
野に臥して怖(お)づるものなしされど今一群(ひとむら)の羊歯揺れ初めにけり

羊歯が揺れ初める。何かがいるからか。それとも風か。さっきまで野に臥して怖づるものなどなかったのに。しかし、よく考えてみると何か動物の気配に怯えたなではないように思える。もっと招待の分からない何か大きな存在に怯えたのではないか。