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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」ランボオ連れて

2012-10-20 08:00:24 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
酩酊のかぎりを謳(うた)へ五月野(さつきの)よわが肢体こそいくすぢの弦

美しい陶酔。人は何度、このように感じることが出来るのだろう。このいくすぢの弦を奏でるのは五月野の自然と酒だ。酩酊し、謳い、肢体を自然に預けてしまう心地よさ。
この一首は根源的な陶酔が描かれている。このような自己の解放は逃避行だからこそ味わえたのではないか。