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阪森郁代「ランボオ連れて風の中」天動説をうべなふごとく

2012-10-13 05:57:04 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
ひとすぢに流るるみづの細くしてわれと沢蟹へだてられたり

元々へだてられている沢蟹とわれ。けれどこの一首の世界ではひとすぢに流るるみづの細いからへだてられたという。つまり、へだてられていない。作者の創造した世界では何にでもなれる。そして、もう一つ注目はみづが細いからだという部分だ。もしも太かったらへだてられなかったのだ。その意味を考える。