ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、大切なものだけ

2012-10-21 03:43:59 | 
あの津波はどこに消えたのか。

あのままどこかに流れて消えた。

私の生活のなかで。

結局、他人事なのだ。

あれほどたくさんの喪失を想像したことがあったとしても。

喪失。

人間の。

私には関わりのなかった。

あれから津波なんかなかったことにして、私は大切なものだけを傷付けて生きる。