足下（そっか）を掘れ、そこに泉あり

どうやったら成功（泉）を掘り当てられるのかを考えることがある。
あっちに行ったら水が出ないか、向こうに行ったら井戸が掘りあてられないかなどと迷いに迷う。
だが、芥川賞をも受けた小説家の宮本輝はこう言う。

◆自分の仕事を最後まで手を抜かずにやることこそが泉を掘りあてる
　頑張って生きて、仕事をするときは一所懸命やる、必死でやる、だけど疲れたら休む、そしてまた一所懸命仕事をする。
　そういうことを自分のリズムとすべきです。
　やっぱり自分の仕事を最後まで手を抜かずにやることです。
　人は皆、みんな与えられた仕事があります。
　主婦には主婦の仕事があるし、夫を支えるのも立派な仕事、自分に与えられた役割を手を抜かずにやり尽くすことこそ、人生では大事なんです。
　
　「足下（そっか）を掘れ、そこに泉あり」という言葉があります。
　皆、自分の足元を掘って行ったら必ず泉が湧いてくることを忘れているんです。
　あっちに行ったら水が出ないか、向こうに行ったらどうかなどと思っているけれど、実は自分の足元なんです。
　与えられた仕事をコツコツと地道にやり続けた先に、自分にしか到達できない泉があるんです。
　その豊かな泉を掘り当てるまでのプロセスが、「一念、道を拓く」ということじゃないかと思います。
　→なるほど、青い鳥にもあったように身近なところに成功や幸福が潜んでいるのかもしれませんね。