この世の中を生きていく上で、いわゆる「気遣い」というやつは大事だ。
先輩や同僚、それに上司、あるいは顧客、親類縁者などがその対象だ。
だが、それらの全てで頂点に近い位置に到達してしまう事もある。
先輩がすべて退職したり死亡してしまう事もある、組織の頂点に達してしまうこともある、
名人となり、顧客からも仰ぎ見るような立場となることもある、親類縁者の長老となってしまうこともある。
それは、とても居心地のよいものなのかもしれない。
だが、もっと心が安らぐ立場があった。
◆一歩引く方が幸せなのかもしれない
先輩を立てて、自分はその影に立つ。
手柄は上司に献上し、自分は下積みの立場にとどまる。
仮に名声を得ても、それは顧客にお返しをする。
親類には、もう歳だからと次老にバトンを渡す。
それらは、ある意味無責任なのかもしれない。
だが、おいらに変わって頂点や前面に立った人たちは、満足とやる気を得ることだろう。
それでいい。
大きく俯瞰してみれば、それは消極的なものなのかもしれない。
では、個人で見ればどうだろう。
それは、幸せなものだと断言できる!
凡人は、先頭に立ち続けてはいけないものだ。
一歩引いてこそ、感じられる幸せもあるものだ。