「行動経済学」なる学びがあるという。
人は無意識のうちに、不合理な行動をとってしまったり、無自覚に他人に誘導されてしまうそうだ。
外国の方の著作(エヴァ・ファン・デン・ブルック氏)だが、読んだのはむろん日本語訳だ。
◆不合理な行動と無自覚な誘導の例
「喫煙は健康に悪い」ということはほとんどの人が知っている。
だが、どれだけ身近な人から説得されても、有名人が語っても、ほとんどの人はタバコを吸い続ける。
たとえ正しいと思われることでも、人を動かすということは難しいことなのだ。
人は知識が増えるにつけ、自分がまだそれについて何も知らなかったことに気づくものだ。
だから、かっての無知だったときよりも謙虚となり、たいした知識もないのに自信満々の人に道を譲ってしまうのだ。
意外にも高学歴の人ほど、詐欺の被害にあいやすいという、自分は人より賢いという自覚ゆえのようだ。
だから、ネット上の実在しない恋人に大金を送ってしまうこともある。
歯磨き剤には、必要以上に舌を刺激する味の化学物質が添加されているし、咳止め薬はわざと不味くしてある、
良薬は口に苦しを連想させるための作戦だ。
ニンジン嫌いの子供でも、マクドナルドのハンバーガーの包みにくるめば食べやすくもなる。
→というような例とともに、その学問的種明かしも(裏付け)ありました、ちょっと恐れのようなものを感じました。