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矢嶋武弘・Takehiroの部屋

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「同和」差別感で橋下徹氏を非難するのか!

2012年10月19日 12時02分36秒 | 政治・外交・防衛

人類はみな平等であり、日本人もみな平等である。差別があってはならない。 「週刊朝日」が橋下大阪市長の“出自”に関する記事を載せたというが、朝日新聞出版は18日、週刊朝日編集長名による「おわび」のコメントを発表した。 何はともあれ、早い措置で良かったと思う。以下にそのコメントの内容と、昨年11月、大阪市長選の前に書いた私の記事を載せておきたい。

「記事中で、地区を特定するような表現など、不適切な記述が複数ありました。橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。私どもは差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて、深刻に受け止めています。弊誌の次号で「おわび」を掲載いたします。」

 

「」差別感で橋下徹氏を非難するのか!

昨日も少し書いたが、ある人が「」に関係があったからといって、それを理由にネガティブ記事を書くのは“差別”もいいところだ。最低の行為である。
大阪府の橋下徹知事が今月27日の大阪市長選に立候補することになり、大阪は知事と市長のダブル選挙で沸き立っている感じだ。それを前に、週刊新潮と週刊文春が11月3日号でそれぞれ、橋下氏の出生の秘密や親族の過去に触れる記事を載せた。タイトルからしておどろおどろしい。
『「」 「暴力団」の渦に呑まれた「橋下知事」出生の秘密』 『「オヤジはヤクザでに誇り」・・・』だとか、『暴力団組員だった父はガス管をくわえて自殺』 『橋下徹42歳 書かれなかった「血脈」』などなど、橋下氏を貶(おとし)める内容となっている。これを見た時は“ヘド”が出そうな感じになった。
週刊誌がオーバーな表現で読者の購買意欲をそそるのは常套手段だが、はっきり言って、これが大阪市長選の意味と何の関係があるのか。いかに週刊誌とはいえ、これは酷すぎないか。むろん、橋下氏の過去や人となりを知りたいという読者は多いだろうが、完全にスキャンダラスなネガティブキャンペーンである。
橋下氏の父親が暴力団関係者であり、また彼自身も地区に住んでいたのは事実だろう。それは橋下氏自身がすでに述べていることだ。だからと言って、それが大阪市長選と何の関係があるのか!?

橋下氏を「独裁者」「ハシスト」(ファシスト)などと批判するのは良い。私自身は詳しく知らないが、彼の政治手法などは強権的で嫌な感じがする。例えば、教職員に対し「君が代」起立義務化条例を押し付けるなど、賛否はともかく強権的だなと思ったりした。その一方で、橋下氏が「首相公選論」を唱えているのには大賛成だ。
そんな話はともかく、今回の橋下氏へのネガティブキャンペーンは絶対に許せないものがある。それは、明らかに「」への差別感が出ていることだ。「差別」とは最悪のものだ。人種差別から男女差別に至るまで色々あるが、日本では江戸時代から「被差別」というのがあった。同じ日本人だというのに・・・
こんな話は誰でも知っていると思うから詳しく述べないが、21世紀の今日においても、そういう差別、ないしは差別感(観)が残っているとしたら、とんでもない事である。人間は生まれながらにして「平等」なのだ。こんなことは当然ではないか! 憲法にも法の下の平等が謳われており、何人も差別されないと書いてある(憲法第14条)。
つまり、人間の平等というのは、あらゆるものに優先する最も基本的な事柄なのだ。憲法では「基本的人権」として、決して侵してはならないことになっている。
それが「」がどうのとか父親がヤクザで自殺しただの、基本的人権を無視するような悪態記事を書いて、橋下氏を貶めようというのは最悪の行為である。こんな記事によって、もし大阪市長選が影響を受けるようなら断じて許されない。

どんな政策、政見、公約よりも、人間の平等と基本的人権というのははるかに大切なものである。これが侵害されたら、民主主義は成り立たない!
今回の記事は週刊誌とはいえ、絶対に許されるものではない。名誉毀損や人権侵害にも当たるものだ。橋下氏はどう思っているか知らないが、私だったら絶対に許さない。
先ほども述べたように、私は橋下知事の強権的な政治手法に疑問を持っている。しかし、政策や政見以前に、人間の平等や基本的人権が侵されるようなら、その方がはるかに重大な問題である。
大阪市民でないのが残念だが、もしそうだったら、私は「」差別を廃止し、人間の平等と人権を守るため、また憲法の精神に徹するため、今回は橋下氏に清き一票を投じるだろう。 民主主義が危機に瀕しているのだ! (2011年11月8日)


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはり、書いておられたのですね。 (希土暁宣)
2012-10-19 09:48:09
先ほどのコメントで、この問題に触れましたが、先輩もやはり記事にしておられたのですね。週刊誌に対して、激しい怒りを感じます。
私のブログは、単に新聞記事を転載しただけでしたが、先輩は自分の言葉で書いておられます。やはりプロですね。最後の、「だから橋本氏に投票する」という点だけは反対ですが・・・。
この記事、転載させていただきたいと存じます。ご許可お願いします。
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転載をどうぞ。 (矢嶋武弘)
2012-10-19 12:09:56
希土さん、転載はご自由です。どうぞ。
昨年の11月には、週刊新潮と文春に激しい怒りを覚え、記事にしました。最後の「橋下氏に投票」とは蛇足ですね(笑)。削除しても結構です。
なお、この記事は「ヤフー時代」のものだったので削除されましたが、今日、転載されていた方のブログを発見し、復活したものです。
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明日、転載させていただきます。 (希土暁宣)
2012-10-19 20:06:29
 明日のネタがないので、明日転載させていただきます。最後の橋本氏に投票、は削除させていただきますね。
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転載させていただきました。 (希土暁宣)
2012-10-20 02:27:17
【人権】日本情勢その他、の書庫に転載させていただきました。ありがとうございました。
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涼のブログで同和差別 (希土暁宣)
2012-10-20 05:35:21
下記のようなコメントをしておきました。先輩も抗議を!
「「涼のブログ」は週刊朝日と同じことをやっている。ブログの中で、地区を特定し、明らかな差別行為をしている。このブログ主と、これにナイスをしたトンビ母さんの差別感覚に、断固、抗議する!
ふざけるな!」
http://blogs.yahoo.co.jp/ishikawaryou1/7546583.html#7546583
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差別問題 (矢嶋武弘)
2012-10-20 07:29:26
希土さん、返事が遅くなりました。転載の件 了解しました。
「週刊朝日」の記事は読んでいないので、あとで読みます。
人間にはいろいろな個人感情がありますが、とにかく「差別」と「差別感覚」が良くないのです。
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