都知事選、
来年2月9日が投票日だ。
候補者は、まだ出揃っていない。
混沌としている。
自民党と公明党の推す候補者が有力だが、
「これは」と思う候補者は出ていない。
強いて言えば、
舛添だが、
彼も自民党に砂をかけた過去があり、
いまいちシックリ来ない。
(一度、自民党を除名されている)
しかも自民党には
逆風がある。
消費税だ。
また反原発の動きも、
無視できない。
前回支援した猪瀬が沈没した影響もあるだろう。
猪瀬のような堅物文化人が、失敗した。
じゃ、舛添のような堅物よりも、
軽いノリの政治家がいいんじゃないか・・・という反動だ。
そんな中、東国原が不気味だ。
前々回(2011年)は、石原が圧倒的と言われた。
しかし、東国原は169万票も集めた。
得票率は28%だ。
ただ東国原にも不利な点がある。
前々回のときは、「反オリンピック」を掲げたことだ。
しかし、そんなことも、今回は逆風にはならないと思う。
なぜなら、
東国原はスポーツマンで、
行動力も売り物なので、
「オリンピック成功に向けて、がんばります」
と一言言えば、皆が着いてゆく可能性も強い。
つまり、東国原都知事の可能性、かなり大だ。
しかし俺は心配だ。
なぜなら東国原に性格的に不気味な男だからだ。
彼の心の奥には、ものすごい情念があるような気がする。
彼は「妾の子」だ。
だから、彼を差別する気持ちは、全くない。
しかし彼自身は、そういうバックグラウンドを、
上昇志向に換えようとする何か「ものすごい情念」を感じるのだ。
彼は苦学して、早稲田を卒業した。
そのことや宮崎知事時代の行動力は褒めたい。
だが、それ以前の弟子への暴力事件や、
高校生とのセックスなど・・・
ダーティな部分も極めて多い。
あまつさえ宮崎知事時代は、「徴兵制を肯定する発言」もしている。
また宮崎知事時代は、
口蹄疫や鳥インフルエンザ事件も起きている。
彼とは関係ないじゃないか!・・・という人もいようが、
俺は、そうじゃないと思う。
「心の穏やかな人がトップに立てば、平穏な治世が約束される」
という中国古典『荘子』を俺は信じたい。
つまり彼は、「人民のため」というよりも、
自分の名誉のために、都知事になりたいような気がしている。
こういう人が知事になると怖いと思うのだ。
そういう動機を持った人が知事なると、
とんでもないことが、治世の間に起こることが多い。
有名人っていうのは、予想外の得票をする。
1995年、都知事選で青島幸男が当選した。
最初、石原信雄が、勝つと思われた。
石原は内閣官房副長官を長年務め、
自民・自由連合・社会・公明4党が推薦し、
新党さきがけが支持した候補だ。
ところが青島は1,700,993 票、
石原は1,235,498票・・・
青島が、無党派層の支持を勝ち取り、圧勝した。
そういうことがまた、
起きるような気がしている。
俺は個人的には舛添にやってほしい。
彼は仕事のできる男だ。
だが・・・・どうも、しっくりこない気がしている。
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