大地一人は、かつて、
女子学生たちに、「月経」を教えていた。
短大や専門学校で、教えていたんだ。
本当のところ、女たちは、もっと、「月経」を語りたがっている!
・・・大地一人には、いつも、そんな思いがある。
だが、女性たちは、なかなか話す機会がなく、
一人で悩んでいることも多い。
そこで、今回は、以前書いたものを増補して、
もう一度、書こうと思った。
言うまでもなく、「月経」とは、生理である。
生理とは「ノーマルな肉体活動」のこと。
反対語は「病理」だ。
「生理=健康」であるのに、なぜある種タブー視されるのか?
なぜ「忌むべきもの」などと陰口を叩かれるのか?
昔、女性は月経中、「忌み小屋」と呼ばれる所で過ごした。
たぶん、それは、「男の側からの恐れ」・・・ではないかと思う。
男にとって、血は、怖いものだ。
ところが女の気持ちからすると、どうだろうか?
「月経のメカニズム」=「子供を産むための準備作業」・・・なのであり、
人類にとって、最も必要なものだ。
にも関わらず、これをタブー視されるのは、
女たちにとって、我慢できないものがあろう。
女たちよ、怒れ!
ただし、月経は、女性にとって、面倒なものであることも確かだ。
月経は「雨」に似ている。
雨はうっとうしい。
しかし雨が降らないと、農作物ができない。
つまり、月経は、絶対的に必要なものだ。
というわけで・・・
男性の理解を得るべく、月経を科学してみよう!
月経とは、「ふかふかベッドの整理」ということだ。
約月一回、女性たちは、子宮の中に、「受精卵のための、ふかふかベッド」を作る。
それが「ふかふかした子宮内膜」だ。
しかし受精卵ができないと、このベッドを整理しないといけない。
つまり「ふかふかした子宮内膜」が、剥がれ落ちる・・・これが月経というわけだ。
そして来月に再度、新しいベッドを作るわけだ。
まず月経の正常期間・・・
医学的には、25~38日周期だ。
これを超えると、異常月経と言われる。
平均的には28日だ。
次に、持続日数・・・
ノーマルは、3~7日だ。
これを超えると、異常持続日数となる。
平均的には、4~6日だ。
経血の量は?
ノーマルは、22~120グラムだ。
平均は83グラムだ。
これを超えると、異常経血量となる。
(それぞれ、過少月経、過多月経と呼ばれる)
月経の開始(初経)は?
ノーマルは、10~15歳だ。
平均は12歳くらいだ。
これを超えると、それぞれ早発月経、遅発(晩発)月経と言う。
初経時の身長は?
大体決まっている。
147~148センチだ。
閉経は?
40~55歳がノーマルだ。
これを超えると、それぞれ、早発閉経、遅発(晩発)閉経と言う。
平均は52歳くらいだ。
以上述べた数字は、一応の目安であり、
統計によっては、若干異なることもある。
たとえば月経平均日数は30日となっているデータもある。
月経期間中には、月経随伴症状というものが、見られる。
ただし、全員ではなく、75%の女性に見られる。
これはどんなものか?
まず身体面の症状では・・・・
乳房痛、乳房緊満感、下腹痛、下腹部不快感、吐き気、
頭痛、腰痛、ベンピ、浮腫、にきび、肌荒れ、アレルギ症状などだ。
次に精神面の症状では・・・・
イライラ、怒りっぽい、憂鬱・・・など。
月経前にも、症状が起こる。
PMS(月経前症候群)だ。
月経の2週間ないし1週間位 前から起こり、
月経開始とともに消失する。
周期性のある身体的、および精神的症状だ。
これは50%~70%の女性に見られる。
症状は・・・
「イライラする、気分が沈んでしまうなどの精神症状」
「めまい、乳房痛、下腹部痛などの身体症状」
そのうち、重度の症状が現れるものを月経前不機嫌性障害(PMDD)と言われる。
適切な治療が必要であるとされる。
たとえば低容量ピルなどの薬剤療法だ。
その他、月経後に、不快な症状(腰痛、吐き気など)に襲われる女性も、
少なからずいる。
こういう話を聞くと、
男である大地一人は、同情を感じてしまうが、
しかし大地一人は二つのことを思う。
まず月経に対し、プラス思考を持つべき・・・これだ。
先ほども述べたが、雨が降るから、おいしい野菜や果物を食べられる。
月経があるから、すばらしい恋人や偉人などが存在するのだ。
月経のときは、できるだけ、体を労わって欲しい。
特に、下腹部を温めるといい。
次に考えるのは、栄養療法だ。
栄養学者の大地一人も体調が不良のときがある。
それは、つい調子に乗って、
不摂生な食生活をしたときだ。
甘い果物を食べ過ぎたり、
精製されない炭水化物を食べたりしたときだ。
そういうときは原点に帰る。
野菜中心、玄米中心、たんぱく質中心の食事だ。
すぐに体調は好転する。
そして、月経に関する体調不良も、栄養療法で、めざましく好転するのだ。
すなわち、ビタミン、ミネラルをきちんと摂り、
精製されない玄米、全粒粉、豆などを、食生活に摂り入れれば、
効果があるわけだ。
(この栄養療法は、万病に効く。ただし一部遺伝病などは除く)
こういうことを、ずっと続ければいいわけだ。
最後に、女性に言いたい。
とくに更年期の女性に言いたい。
閉経の平均52歳から、すばらしい自由な人生が始まるのだ。
だって、52=ごじゅうに=ごじゆうに=御自由に!
・・・・となるからだ。
更年期障害を感じるたびに、「御自由に!」と、口で唱えればいいのだ!
そして関西の人は、「ゴッツー(52)」楽しい人生を送ってほしい。
どうだ?
少しは明るい気持ちになったかな?