俺が中学一年生のとき、
悪ガキ３人が一緒に、
中間テストの勉強を
しようということになった。
泊り込みだ。
K君の家に集合したのだが、
勉強はせず、
話すのは、女のことばかり。
それぞれ、
同級生の好きな女の
ベスト10を熱心に選んだりした。
その後、批評などが始まるのだが、
K君は俺の好きな女・・・特に
ベスト３の悪口を言い始めた。
俺は反論したが、
でも一人の女をどう判断するかは、
その男の子の自由。
俺は「ふ～ん、Kはそう思うのか」・・・
などと鷹揚に構え、
彼の意見も半分くらい受け入れた。
（ただし、その女の子を好きな気持ちは変わらなかった）
そのうちお菓子などを食べながら、
たわいない話をし、
なぜかキスの話になった。
キスの話をしばらくしているうち、
Kの態度が変わった。
彼は突然、
「キスはこうやってやるんだ」
と言って、
俺の口に彼のものを押し付けてきた。
こうして・・・
俺は人生初めてのキスを経験したのだが、
それにしても、
初キスの味は何とまずかったことだろう！
そのせいか、
俺の本当の女性との初キスは20歳まで
ずれ込んだ。
かの美輪明弘は男性との初キスの結果、
その世界に体ごと、のめり込んだ。
逆に俺の場合は、
あまりのまずさに、
同性愛の世界だけは厭だと思うようになった。
大人になると、
女性がキスを求める瞬間がわかるようになった。
そのとき！
女は、不自然に、沈黙する。
求めている・・・求めている・・・求めている・・・
そういうのが、ヒシヒシとわかるようになった。
女とのキスはいいよね。
でも、男とのキスだけは
金輪際、したくないよな。
林家木久扇師匠・76歳は、
いつから同性愛なんだろう？
ホモ・・・いや、ホボ、60年？