ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け35年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

油断できない年末ですね(20221225)

2022年12月25日 | 沖縄暮らし

おはようございます。2022年12月25日(日) 名護市西海岸は晴れています。

 23日のホワイトビーチにドック型揚陸艦の新顔LPD-26が来ていたり、昨日24日の名護湾での座礁事故といい、予定外のことが起きています。私は心身共に即応できる態勢をつくっておかないとならないようだ。

 今年も残すところあと1週間。やり残したことも多いです。可能な限りやりきって、来年の始動に備えていきます。焦っても仕方がないが、やはり焦る。

 遂に、「戦後民主主義」の基本と言われてきた議会主義・民主主義・平和主義が崩壊寸前の今、私たちはどうするのか? 簡単に歴史を比較することはできないが、自滅を回避する道を探したい。

 こうした努力は総合的にも、個別にも地域に拘りながらできるはずだ。ただ常に内向きにならない努力が求められている。内も外もみること。そうして繋がっている、繋がっていくことをみることだ。

 一人の人間がやれることなどごくわずかだ。だからこそ、つながり、共同の目をもたなければ、太刀打ちできない。こんなわかりきったことを確認するのも消耗だが、お互いに前を見るためには避けて通れないことだ。

 全体主義は安直な流れだが、これほど科学技術が発達した現在、怖さは倍増どころか、想定外のこともおきるだろう。核と共に死すことは、全然想定内だが、AI技術とやらはお遊び人形じゃない。技術の中に支配階級の醜悪さが宿るのだ。無人機攻撃兵器もだが、お互いに無人で他者を殺す事を目的にするとはどういうことだろう。悪はイデオロギーを超えて共通の道を進む。

 愛することは多様で難しいが、殺すことは単純明快だ。私たちが挑むべきことは、無論前者だ。久しぶりにエーリッヒ・フロムの「愛すると言うこと」を読んだり、考えを深めたい。

 岸田政権が出した「安保3文書」は単純な敵基地攻撃能力の問題ではない。国家の中枢に軍事力を据えることの悪を問い、私たちは如何に生きるべきかを考えない限り、人間の非道さを是正できまい。私たちが口をつぐんでいる限りこの動きに同調していくことになる。地獄を見てから、喚いても仕方がない。油断できないのは年末ばかりではなさそうだ。



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