フランス文学者で奈良屋の当主 杉本秀太郎氏の全集のうちの1冊 筑摩書房 1996年初版 4200円 当時でもとんでもなく高い本だが 既に絶版。今amazonのマケプレで見たら4850円ととんでもない値段になってる。内容は単行本の徒然草・洛中生息・続洛中生息・みちのべの花あたりと雑誌のコラムをまとめたものなので 先の4冊を買えばほぼ網羅できるが すでに絶版ばかりなので古書になるのは仕方ない。それでも2000円は超えるから迷うところだ。実はこれ過去に3000円近く出して持ってるのだが 書棚の関係で前後に入れちゃうと見つからない。図書館にあるのは知ってたので確認で借りたのだけど 背表紙のラベルは書庫・・いずれ除籍されちゃうのだろうが 除籍されたら欲しいけどまあ無理だろう。他の4冊も同じ運命だろうから借りておかないとなぁ・・と思う。杉本氏や京都がお好きな方には無条件にお薦めできるが 一般受けはしないだろうが良書だ。ちなみに元の単行本は全部持ってる。
サイラグル・サウトバイ著 草思社刊 2021年8月初版 2000円 今注目されている新疆ウィグル自治区の民族浄化を経験した著者の半世紀の自伝というべきか。中国は都合の悪いことはみんな隠すので ここ最近新疆ウィグルに関しては正確なところはよくわからない・・というのが現状。欧米の大手企業が人権弾圧に抗議声明を出して使用しない・・と明言しているのに対し日本ではユニクロや無印が新彊綿・・と逆にセールスポイントにしていることで海外から批判を受けているのはご存じだと思う。使わないと宣言してる欧米企業はH&M、ナイキ、アディダス、コンバース、バーバリー、カルバン・クライン、アンダーアーマー、トミーフィルガー、ニューバランス、GAP、ザラと一流どころが名を連ねているのだが
悲しいことに我が国の大手は加わっていない。本書は東トルキスタン 今の新疆ウィグル自治区に生まれて普通に暮らしていた家族が中国共産党の人権弾圧に始まり民族浄化に至る経験を書いたもの。この手の本て難そうなイメージがあるのだけれど読みやすいので一読をお薦めしたい。私も週刊誌の書評で見かけて買おうかと思ったのだが図書館検索したらあったので まず借りて読んでそれからどうするか判断しようと思ったわけ。図書館てその自治体の方針があるようで 収蔵してくれる本はある程度自治体の姿勢が反映されるが うちんとこは文教都市でもあるしリベラルなのでちゃんと買ってくれてた。目の前に同じような本がもう一冊あるが これは後日。341ページ 後書きを入れても348ページなのでそれなりに分厚いのだけれど 平易な文章なので読みやすいから心配することは無いだろう。まあ 著者がスウェーデンに脱出して書かれた本なので 情報統制された中国を知る意味で貴重だと思うが 検証するすべを持たない現状ではどこまで真実なのか多少の不安はあるものの良書だと思う。関係ないけど帯や後書きは国家基本問題研究所や言論テレビの櫻井よしこ氏なので 不安に思う方もいるだろうがご心配無用。美しい日本の憲法をつくる国民の会とか まあ右寄りな立ち位置だけど主張は真っ当だ。週刊新潮に日本ルネッサンスてコラムがあって読んで面白かったので 単行本の言語道断を買ってみたが面白い。昭和の学生って左寄りが賢い・・という風潮があって それが学生運動や反戦運動に繋がるわけで 当時はまだソ連があった時代だし毛沢東が・・て時代で 今のようにメディアが普及してないので今思えば得られる情報は少なく結果妄信的になる。社会主義のソ連は崩壊し 中国は共産党独裁になった今 左寄りの危険さを目の前にすると考えるところは大きい。本書を読むと全体主義の恐ろしさを痛感するし 全体主義が必ず腐敗するのはロシア・中国・北朝鮮を見れば理解できるだろう。 宗教が政治と結びつくとアフガンみたいになる。いろんな国を見てると日本人で良かったな・・と思う。 問題点はあるにせよ西側は良いと思う。本書は読むべき本だが 図書館にあるならそれで良い。本棚にある必要は無いだろう。
悲しいことに我が国の大手は加わっていない。本書は東トルキスタン 今の新疆ウィグル自治区に生まれて普通に暮らしていた家族が中国共産党の人権弾圧に始まり民族浄化に至る経験を書いたもの。この手の本て難そうなイメージがあるのだけれど読みやすいので一読をお薦めしたい。私も週刊誌の書評で見かけて買おうかと思ったのだが図書館検索したらあったので まず借りて読んでそれからどうするか判断しようと思ったわけ。図書館てその自治体の方針があるようで 収蔵してくれる本はある程度自治体の姿勢が反映されるが うちんとこは文教都市でもあるしリベラルなのでちゃんと買ってくれてた。目の前に同じような本がもう一冊あるが これは後日。341ページ 後書きを入れても348ページなのでそれなりに分厚いのだけれど 平易な文章なので読みやすいから心配することは無いだろう。まあ 著者がスウェーデンに脱出して書かれた本なので 情報統制された中国を知る意味で貴重だと思うが 検証するすべを持たない現状ではどこまで真実なのか多少の不安はあるものの良書だと思う。関係ないけど帯や後書きは国家基本問題研究所や言論テレビの櫻井よしこ氏なので 不安に思う方もいるだろうがご心配無用。美しい日本の憲法をつくる国民の会とか まあ右寄りな立ち位置だけど主張は真っ当だ。週刊新潮に日本ルネッサンスてコラムがあって読んで面白かったので 単行本の言語道断を買ってみたが面白い。昭和の学生って左寄りが賢い・・という風潮があって それが学生運動や反戦運動に繋がるわけで 当時はまだソ連があった時代だし毛沢東が・・て時代で 今のようにメディアが普及してないので今思えば得られる情報は少なく結果妄信的になる。社会主義のソ連は崩壊し 中国は共産党独裁になった今 左寄りの危険さを目の前にすると考えるところは大きい。本書を読むと全体主義の恐ろしさを痛感するし 全体主義が必ず腐敗するのはロシア・中国・北朝鮮を見れば理解できるだろう。 宗教が政治と結びつくとアフガンみたいになる。いろんな国を見てると日本人で良かったな・・と思う。 問題点はあるにせよ西側は良いと思う。本書は読むべき本だが 図書館にあるならそれで良い。本棚にある必要は無いだろう。