長嶋 有 (著) 文藝春秋刊 2024/9初版 224P 1870円
著者は1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞だそうだ。あたしは本オタクだけど 文学というか小説分野はどうも後回しだが 日経の書評に紹介されてたのと本があたしを呼んだので 図書館検索したらあったんで借りた。春樹みたいな誰もにもウケる作家では無いと思うので 待ちは無くてその日のうちに準備中になったのは幸運だ。さて内容は少し前のパソコンが社会に認知されたがまだオタク中心だった時代の話だ。当時CPUはインテルの286~486だった時代で今はコアiシリーズの終わりだが その前のコア2 更にその前のペンティアムの前の時代なので 車なら旧車の時代に若者だった世代の話。著者は72年生まれなので当然その時代をリアルに体験したわけではないと思うが・・ あたしにとっては日常の世界のロードノベルなので しっくりというかツボにはまった。ただ この世代の空気感を知らない人だと単なるロードノベルだとは思うが。まだ出たばかりなんで古本は高いし 新本で買うか?と言われたら図書館にあるし・・で様子見。今の時代だと村上春樹って有名だし大作も受賞も多いが なんかしっくりこない。山ほど古本買ってみたが 少し読んでああ感性というか空気感が違うな・・という感じで好きかと言われると微妙すぎる。あたしはバイク乗りなんで青春時代はやっぱり片岡義男だし 京都時代があるので森見登美彦や万城目学だ。つまるところその時代のその場所の空気感を知ってる・同意できる・同じ空気を吸ってるのが好きなんで まあ文学音痴だ。本作も EP-ROMなんか出てくるが あたしはソフト屋だったが今のIT系エンジニアってマン・マシン・インターフェースがビジュアルになってるが 制御系って昔はそういうのが無かったからDI/DOやAI/AOで中央制御室でそういうのを統合してみてるので 世間よりは二回りくらい古い。まあ地方の浄水場やら下水処理場 プラントなんかの監視はそれ以上いらないというのもあるし 複雑化すると公共インフラなんでトラブった時に困るのでみんなスタンドアロン。そういう仕事してたんで 今のようなネットワークで繋がりデータはクラウドの時代もやってるが そういう昔の空気がわかる。実際やってたし 今でもまだ地方では動いてると思うが
ちょっと補足 EP-ROMってイレーサブル・プログラマブル・リード・オンリー・メモリーの略称で紫外線で内容を消去できるリードオンリーメモリのこと。これにプログラムを書き込む。windowsのようなOSはHDDやSSDからOSを起動するが この時代はカセットテープやROMから起動する。OS(オペレーティングシステム)はWindowsの前はDOSだがその前は いろんなメーカーが互換性のないOS 当時はモニタープログラムと呼んでいたが それと共にプログラムをROMに書き込んだ時代だ。
著者は1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞だそうだ。あたしは本オタクだけど 文学というか小説分野はどうも後回しだが 日経の書評に紹介されてたのと本があたしを呼んだので 図書館検索したらあったんで借りた。春樹みたいな誰もにもウケる作家では無いと思うので 待ちは無くてその日のうちに準備中になったのは幸運だ。さて内容は少し前のパソコンが社会に認知されたがまだオタク中心だった時代の話だ。当時CPUはインテルの286~486だった時代で今はコアiシリーズの終わりだが その前のコア2 更にその前のペンティアムの前の時代なので 車なら旧車の時代に若者だった世代の話。著者は72年生まれなので当然その時代をリアルに体験したわけではないと思うが・・ あたしにとっては日常の世界のロードノベルなので しっくりというかツボにはまった。ただ この世代の空気感を知らない人だと単なるロードノベルだとは思うが。まだ出たばかりなんで古本は高いし 新本で買うか?と言われたら図書館にあるし・・で様子見。今の時代だと村上春樹って有名だし大作も受賞も多いが なんかしっくりこない。山ほど古本買ってみたが 少し読んでああ感性というか空気感が違うな・・という感じで好きかと言われると微妙すぎる。あたしはバイク乗りなんで青春時代はやっぱり片岡義男だし 京都時代があるので森見登美彦や万城目学だ。つまるところその時代のその場所の空気感を知ってる・同意できる・同じ空気を吸ってるのが好きなんで まあ文学音痴だ。本作も EP-ROMなんか出てくるが あたしはソフト屋だったが今のIT系エンジニアってマン・マシン・インターフェースがビジュアルになってるが 制御系って昔はそういうのが無かったからDI/DOやAI/AOで中央制御室でそういうのを統合してみてるので 世間よりは二回りくらい古い。まあ地方の浄水場やら下水処理場 プラントなんかの監視はそれ以上いらないというのもあるし 複雑化すると公共インフラなんでトラブった時に困るのでみんなスタンドアロン。そういう仕事してたんで 今のようなネットワークで繋がりデータはクラウドの時代もやってるが そういう昔の空気がわかる。実際やってたし 今でもまだ地方では動いてると思うが
ちょっと補足 EP-ROMってイレーサブル・プログラマブル・リード・オンリー・メモリーの略称で紫外線で内容を消去できるリードオンリーメモリのこと。これにプログラムを書き込む。windowsのようなOSはHDDやSSDからOSを起動するが この時代はカセットテープやROMから起動する。OS(オペレーティングシステム)はWindowsの前はDOSだがその前は いろんなメーカーが互換性のないOS 当時はモニタープログラムと呼んでいたが それと共にプログラムをROMに書き込んだ時代だ。