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死体と話す: NY死体調査官が見た5000の死

2024-11-21 06:48:22 | メンタルヘルス
バーバラ・ブッチャー (著) 河出書房新社刊 2024/8初版 320P 2640円
amazonには 「古典となる運命にある一冊」パトリシア・コーンウェル(『検屍官』シリーズ)激賞!2023年Amazonベストブック選出!
Netflix「殺人事件ファイルニューヨーク」原案! だそうだ。日経の書評から拾った本。予約いれたら即準備中になったが取りに行ったら次待ってられるので2週間と言われた。著者は10代からアルコール依存でNYの法医学死体調査官。海外ドラマでボディ・オブ・プルーフって検死官のドラマがあるが 不評だったらしく3クールで打ち切りとか・・まあ派手なアクションや銃撃戦とかないし死体が画面に大写しにはならんと思うのでむべなるかな・・あのアメリカの暗い感じの犯罪ドラマみたいな内容の本。320Pなのに読んでも読んでも終わらない。盛り上がりに欠けるというか暗い描写が続くので読み疲れするというか・・元アルコール依存症からNYの検屍官になるという 自己肯定感というか上向き思考がいかにもアメリカ人女性‥と言ってしまえばそれまでだが・・今134Pだが読むのが苦痛だ。これに2640円出すか?と言われたら図書館でいいか・・と。と思ったら 後半の方は面白い。同時多発テロ NYのワールドトレードセンターに旅客機突っ込んで多数の死者が出た悲惨な現場で活動してたらしい。まあ 組織で働いてる人だと理解しやすいが 同僚や上司との関係性みたいなことがストレスになるし 管理職だと権力争いにもなる。あたしは 現場が好きだったし 一人親方の自営だったんで あんまりそういうストレスは無かったが クライアントの事務所に席があったので そっちが権力争いでごたごたしてるのを見てる。本書でも死体相手の日常は どれだけ平静であろうと努力しても 乗り越えたと思っていても 仕事を愛していても 澱のようなものは溜まってきて一線を超えると精神をやられる。ソフト屋さんも精神科かかってる人は多い。 あたしも精神科のお世話になってた。著者のように一線超えなかったんで入院隔離まではいかなかったが いろんな薬を飲みながら3回の未遂で搬送されたりで もうダメ・・というのもよくわかる。クライムサスペンス好きが選ぶ本だがメンタルを病んでる人には後半の方は役に立つと思うのでお勧めしたい。精神が健康な方は理解しにくいだろうが 欝の人ってこういうところで苦しんでるんだよ?というのを理解するのにもいい。検屍という仕事が‥と言うより著者の強さが印象に残った本。高いから図書館にあればいいと思うので買わないけど。次待ってる人がいるのでとりあえず返してきてもらう。
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