私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

在宅ひとり死のススメ

2023-01-24 08:51:21 | メンタルヘルス
上野 千鶴子著 文藝春秋刊 2021年初版 216P 880円
なんでも上野氏のおひとりさまシリーズの最新刊らしい。どこで見たのか知らないが 仕事忙しい嫁さんが読みたいというので amazonのマケプレみたら既に1円からあるw で図書館検索したらあったので借りてみた。amazonのレビューは700近いのでそれなりに売れた本なのだろうが さすがに2年もたつと忘れられるようで 予約したらその場で準備中になった。出た当時は何十人も待ってたんだろうな・・と思う。880円なんでいつ来るかわからないから読みたければ買えばいいのに・・と思うが。しかし読み込まれた本で新書だからよれよれなんだが なんかこぼしたシミがあって図書館の本でもちゃんと扱えよ・・と思う。あたしが大動脈乖離で死にかけてからまるっともう7年で 詰まったところは人工血管に置換したけど他もあんまりいい状態ではないですからね・・と釘をさされてるので 明日逝くかも知れない。呑気にレビューなんか書いてる場合では無いのだけど 一度死にかけると後の人生おまけみたいな感覚になるし どうせいつかは死ぬんだし 望みはお金以外はみんな叶ったのはみんな彼女のおかげだし・・というわけで あたしはこの手の本には興味がない。彼女には悪いが 絶対あたしの方が先に逝くし 子供もいなければ主夫なんで昼間は一人だし孤独死決定のようなものだから余計にそう思う。さて 遅読の彼女が2,3日で読んでしまって 返すところに置いてあったんでパラパラ読んでみたが中身が薄い。彼女が指摘してたのは 36Pに ”こんな例がありました。東京都国分寺市で訪問診療をしている新田國夫医師から・・”とあるのだけど これ国分寺じゃなくて国立なんだけどねぇ・・とw なぜ知ってるかと言えば 地元だからです。 医療法人社団つくし会 新田クリニックは東京都国立市西2-26-29なのです。上野氏て東大名誉教授か知らんけど 適当に引用して検証しないで書いてるようでは研究者としては失格です。そりゃ最初は国・・で始まるけど 国分寺と国立は2駅違います。もっとも国立駅の北側は国分寺市ですが・・ 都内の上級国民の認識はそんなもんでしょう。それに原稿の時点で校正できなかった文藝春秋の担当も失格です。中央線乗ればすぐなのにね。 もうこれだけで本書の信ぴょう性はゼロ。
amazonのレビューの悪い方にこういうのがある。
真剣に読んではいけません。目くじら立てると寿命がちぢみます。(中略)とはいえ、一理はあるので読んで損はありません。得することもありません。この手の本はそういうものです。ただし、これを読んで 激高してはいけません。体に障りますし、なにより著者の思うツボです。
これには思わず激しく同意。読みたい方は図書館でどうぞ。お金を払って読むような本ではありません。
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ほっこり京ぐらし

2023-01-24 08:50:46 | メンタルヘルス
大村しげ著 淡交社刊 1997年初版 絶版 222P 1957円
しげさんの本で京暮し・・というと 2010年に新装版で出た 京暮し (暮しの手帖エッセイライブラリー)は有名だが これは知らなかった。ほとんど売りが出てこないので知らなかったのだが 図書館検索したらあったので借りた。もう古書特有の茶色くなってるのが来たが これは良い。個人的には京暮しよりも良いと思う。というのは 戦前の京都の普通の暮らしや庶民の食 まあ おばんざい・・と呼ばれる食べ物の話が 普通の京都の人の目線で書かれているからだ。京都って今のあたしをこさえた土地なので思入れも愛着もあって特別な場所でほぼ故郷と言ってもいいだろう。観光の古都京都でなく暮らす京・・というところ。出物があったので今月は使いすぎてて余裕が無かったけど安くは無かったが買った。来るまで図書館の方を読んでるのだが 既に背割れしてるし分類ラベルが書庫になってるので 誰も借りないまま そのうち除籍されてご自由にお持ちくださいの棚に置かれるのか・・と思うと悲しい。京都好きならぜひ読んでいただきたい本だ。しげさんの本では一番だと思う。ちなみに おばんざい・・という言葉を全国区にしたのはしげさんだそうで おばあちゃんたちはおまわりとかおぞよ・・と言ってた。暮らしてみるとわかるんだけど京都 まああたしも洛中しか知らないのだけど 普通の商店街を歩けば よそいきではない日常が全部そろう・・という意味では暮らしやすい町だ。
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大村しげ 京都町家ぐらし (らんぷの本)

2023-01-24 08:50:30 | メンタルヘルス
横川 公子著? 河出書房新社刊 2007年初版 絶版 143P 1760円
大村しげさん・・と言えば あたしの好きな京都の物書きのおばちゃんだけど 2011年にバリ島で亡くなってる。大正7年生まれだけど 京の物書きとして活躍したのは戦後のこと。祇園の仕出し屋さんの長女だけど結婚しなかったようで独身のまま81で亡くなってる。著作で京暮しや しまつとぜいたくの間 京のおばんざい―四季の味ごよみあたりは持ってて好きな本なのだけれど これは持ってなかった。既に絶版なのでamazonのマケプレ見てたら2200円くらいするので二の足踏んでたんだが 手ごろなのが他で出たので買った。横川公子著・・なので???だったのだけど買ってみてその理由がわかった。本書は大村しげビジュアルファンブックなのだ。横川氏が書いた伝記みたいなもん。残された遺品 町家から台所道具から着物 ため込んだものから 京のおばちゃん 大村しげさんを追ったもの。悪くは無いのだけど ご本人が書いたものではないし なんか京のおばちゃん・・を強調しすぎてちょっと・・と思ってしまう。あたしは京都で友禅の仕事してたこともあって 町場のおばちゃんたちを知ってるので 概ねこんなもんだから 何を今更・・と思う。京女の生活のリアルな面をビジュアルに紹介してるという意味では悪くないが なんか見ちゃいけないものを見せられてるようで気まずい。本書でこれは・・と思ったのは20Pにちりめんの色留袖が載ってるんだが これがモダンでいいセンスしてるのでう~む・・と思った。まあ着物業界で仕事してたんで 少しはわかるだけだけど これを着こなしてたのか・・と思うとただものではないな・・という感じだ。全体としては京のお道具のカタログと伝記なので微妙ちゃー微妙。京都好きにはいいと思うが中から見ると本にするような事?って感じだ。良書ではあるけど これよりは平成9年に淡交社から出た ほっこり京ぐらしか 前出の京暮しの方をお薦めしたい。
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