こうの史代 さんさん録
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「妻に先立たれた男、参平に遺された一冊の分厚いノート。
それは妻、おつうが記した生活レシピ満載の
『奥田家の記録』だった。
主夫として第二の人生をスタートさせた
さんさんの未来は、ほろ苦くも面白い。」
とはカバーに書かれた紹介文なのだが
ここを読んだだけでも「ジジイ」は
ウルウルしてきそうなのだ。
で、読んでみるとこれが
予想以上に面白く、おかしくて
「ジジイ」心をくすぐる仕掛けがあって
やめられなくなるのである。
ま、あとがきを読むとその辺の種明かしがあったり
肩透かしを食ったような気になるのだが
逆に言えば、完璧に一本とられたことがわかる。
これを描いていたのが2004年~05年頃で
彼女は30代半ばだから
女というのは恐ろしい。
彼女自身は「一番自信のない作品」と謙遜しているけれど
いやいや「苦手のじじい」から見ても
間違いなく「傑作」だな、これは。
こうの史代『さんさん録』1・2 双葉社 各724円+税
これも横浜駅地下街の丸善で購入。
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「妻に先立たれた男、参平に遺された一冊の分厚いノート。
それは妻、おつうが記した生活レシピ満載の
『奥田家の記録』だった。
主夫として第二の人生をスタートさせた
さんさんの未来は、ほろ苦くも面白い。」
とはカバーに書かれた紹介文なのだが
ここを読んだだけでも「ジジイ」は
ウルウルしてきそうなのだ。
で、読んでみるとこれが
予想以上に面白く、おかしくて
「ジジイ」心をくすぐる仕掛けがあって
やめられなくなるのである。
ま、あとがきを読むとその辺の種明かしがあったり
肩透かしを食ったような気になるのだが
逆に言えば、完璧に一本とられたことがわかる。
これを描いていたのが2004年~05年頃で
彼女は30代半ばだから
女というのは恐ろしい。
彼女自身は「一番自信のない作品」と謙遜しているけれど
いやいや「苦手のじじい」から見ても
間違いなく「傑作」だな、これは。
こうの史代『さんさん録』1・2 双葉社 各724円+税
これも横浜駅地下街の丸善で購入。