この前、週間ポストの記事について馬鹿にしたことを書いてしまった。
よく見ると4月1日のエイプリールフール号ではないか!
すまん!見落としていた。冗談なら冗談と大きく書いてくれないと。
しかし、エイプリールフールが過ぎた4月8日号でも冗談の続きが・・・
{不都合な真実 新聞・テレビも間違いだらけ 「放射能と人体」本当の話}っていう記事には腹が立った。
その中に、普段もたべている”被曝食品”という見出しで以下の記事がある。
もう一点、食品の放射能について知っておきたいのは、もともと多くの食品には放射性物質が少量含まれていることだ。
食品安全基準では、野菜の放射線量は2,000ベクレル/kg以下だが、基準ぎりぎりの野菜を数kgドカ食いしても、もともと体内にあるカリウムからの被曝量と同程度なのである。その程度で危険というのなら、むしろカリウム含有量の多いイモ類や大豆などは、健康食品どころか毒になる。
もともと体内にある被曝量と同程度なのである。といっているが、そこに足すことになるので被曝量は倍になりますよ。
さらに、食品安全基準の2,000ベクレル/kgの野菜と汚染されていないイモ類や大豆を比較している。しかも、そちらの方が毒だと。
まず、カリウム中に0.0117%の放射性同位体のカリウム-40が含まれている。
ジャガイモの中にカリウムは100g中に330mg(五訂増補 日本食品標準成分表より)。
ジャガイモ1kgには3.3gのカリウムがあることになる。
1g当たりのカリウムには約30ベクレルの放射能量だから、ジャガイモ1kgで約100ベクレルである。
100ベクレル/kgのジャガイモと2,000ベクレル/kgの食品安全基準値を超えた食品を比較して、イモ類や大豆などが毒だと言ったポストは、
死んでお詫びしろ!
さらに、何を言いたいのかわからないが、
普通に口にする食品のなかにも、かなりの”被曝食品”がある。例えば、ジャガイモでは発芽を抑えるために放射線照射を施すことが世界的に行われており(日本では一部のみ)、その他、香辛料や乾燥野菜の殺菌用にも使われている。現在は、世界で約40品目、年間30トンが流通している。これが危ないなら、すでに世界中が危ないことになる。
と書いているが、私たちが気にしているのは、放射性物質が付着した食品であり、放射線を照射された食品ではない。
放射線照射は、密閉容器に放射性物質を入れ、それから出てくる放射線を利用するのである。
今福島から出ているのは放射性物質であり、それが食物に付着することを恐れているのである。
放射性物質の付着と放射線照射をごちゃ混ぜにするな!
これ以上に腹が立ったのは、スリーマイル原発事故、チェルノブイリ原発事故、広島・長崎の原子爆弾による被害についての記事であるが、これは次回に。