良書。
牧大介さんは、その経歴からもわかるが非常に頭が良い。
知識だけでなく、実社会に積極的働きかけている点が非常に魅力的。
どこかから借りてきたようなことをせず、時間をかけて制度(プログラム)を設計していく。
その根っこには自らイメージした形や景色がある。
そのような印象を受けた。
このアプローチはクリエイティブな仕事に近いと思う。
映像、音楽、グラフィック制作という意味ではなく、
創造していくという意味でのクリエイティブ。
この思考ができ、かつ実行に移し、しかも実績を残す人は非常に大切。
こういう人の周りに人が集まり、行動を起こし、そして少しずつ社会が変わっていく。
そのプロセスの中で個人は幸福を感じ、社会は問題解決に近づく。
関係人口という言葉を初めて聞いた。
特に地方の地域活性化は人口の増加とセットで考えられることが多いが、
住人としてでなくても、その地域と関わっている人の数を地域活性化に於ける
指標として捉えることができる。
そして、ベンチャー企業を支援する際に、
ピュアなモチベーションというか、熱意というか、好きであることを
最重視するやり方にも共感する。それがないと駄目な気がする。
いくら形を美しく設計しても、エンジンがない車は走らない。
牧さんのような生き方は、悩みも多いだろうが、充実していると思う。
そして、その一歩を踏み出すのに必要なのはほんの少しの勇気である気がする。
勇気よりも、ノリとか勢いの方がニュアンスが近いかも知れない。
とにかくやってみればいいんだよ。
そう思った。
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