万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1617 秋萩に1477

2015年01月15日 | 万葉短歌

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万葉短歌1617 秋萩に1477

秋萩に 置きたる露の 風吹きて
落つる涙は 留めかねつも  山口女王

1477     万葉短歌1617 ShuD705 2015-0117-man1617

あきはぎに おきたるつゆの かぜふきて
  おつるなみだは とどめかねつも

山口女王(やまぐちの おほきみ)=未詳。04-0613~0617歌と、この六首だけ、いずれも家持へ贈られている。
【編者注】題詞は「山口女王贈大伴宿祢家持歌一首」。「秋相聞」三十首(08-1606~1635)の第12首。
【原文】秋芽子尓 置有露乃 風吹而 落涙者 留不勝都毛


万葉短歌1615 大の浦の1475

2015年01月15日 | 万葉短歌

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万葉短歌1615 大の浦の1475

大の浦の その長浜に 寄する波
ゆたけく君を 思ふこのころ  聖武天皇

1475     万葉短歌1615 ShuD700 2015-0115-man1615

おほのうらの そのながはまに よするなみ
  ゆたけくきみを おもふこのころ

聖武天皇(しゃうむ てんわう)=08-1539歌参照。
【編者注】題詞は「天皇賜報和(こたへ)御歌一首」。「秋相聞」三十首(08-1606~1635)の第10首。脚注読下しに「大の浦は遠江の国の海浜の名なり」。
【訓注】大の浦(おほのうら=大浦)[静岡県磐田市]。寄する波(よするなみ=縁流浪)。ゆたけく君を(ゆたけくきみを=寛公乎)。思ふこのころ(おもふこのころ=念比日)。