万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1635 佐保川の1494

2015年02月04日 | 万葉短歌

2015-0204-man1635
万葉短歌1635 佐保川の1494

佐保川の 水を堰き上げて 植ゑし田を
刈れる初飯は ひとりなるべし  尼・大伴家持

1494     万葉短歌1635 ShuD727 2015-0204-man1635

さほがはの みづをせきあげて うゑしたを
  かれるはついひは ひとりなるべし

尼(あま)=未詳。大伴家持(おほともの やかもち)=原文は「大伴宿祢家持」、03-0403歌参照。連名(ただし便宜上)は初出。
【編者注】題詞は、「尼作頭句并(あはせて)大伴宿祢家持所誂尼(あまに あとらへて)続(つぎ)末句等和(ひとしくこたふる歌一首」。「秋相聞」三十首(08-1606~1635)の第30首。初出連歌(下記【編者注】)。
【訓注】佐保川(さほがは=佐保河)[初出03-0371]。初飯(はついひ=早飯)。
【編者注-連歌初出】原歌、第三句のあとに割注「尼作」、五句のあとに「家持続」とあり、前二首贈歌への答歌である。複数作者の歌は、集中初めてであり、「短連歌の最も早い例で、連歌の実質的な源流をなすといわれている。」

― 秋相聞 (08-1606~1635 三十首) 終 ―