万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1642 たな霧らひ1501

2015年02月11日 | 万葉短歌

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万葉短歌1642 たな霧らひ1501

たな霧らひ 雪も降らぬか 梅の花
咲かぬが代に そへてだに見む  安倍奥道

1501     万葉短歌1642 ShuD740 2015-0211-man1642

たなぎらひ ゆきもふらぬか うめのはな
  さかぬがしろに そへてだにみむ

安倍奥道(あへの おきみち)=原文は、「安倍朝臣奥道」。「『続日本紀』には<息道>と記す。天平宝じ六年(762)正月従五位下。若狭守、大和介、左兵衛督、内蔵頭などを歴任。宝亀五年(774)三月、但馬守従四位で没。歌はこの一首のみ。」
【編者注】題詞は、「安倍朝臣奥道雪歌一首」。「冬雑歌(08-1636~1654 十九首)」の第7首。
【訓注】たな霧らひ(たなぎらひ=棚霧合)。降らぬ(ふらぬ=零奴)。咲かぬ(さかぬ=不開)。そへて(曽倍而)。