万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌2312 我が袖に2141

2016年12月11日 | 万葉短歌

*** 秋雑歌(10-2312~2332、二十一首) ***

2016-1211-man2312
万葉短歌2312 我が袖に2141

我が袖に 霰た走る 巻き隠し
消たずてあらむ 妹が見むため  

2141     万葉短歌2312 ShuE699 2016-1211-man2312

わがそでに あられたばしる まきかくし
 けたずてあらむ いもがみむため
=柿本人麻呂歌集(2315左注)。
【編者注】以下四首、題詞はない。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第1首。
【訓注】我が袖(わがそで=我袖)。霰(あられ=雹)。た走る(たばしる=手走)[下記注]。
【編者注-た】「たばしる」の「た」は接頭辞。「語調を整え、意味を強める。<た走る><た遠し><たやすし>など。」(『詳説古語辞典』三省堂)