2016-1216-man2317
万葉短歌2317 こと降らば2146
こと降らば 袖さへ濡れて 通るべく
降りなむ雪の 空に消につつ ○
2146 万葉短歌2317 ShuE706 2016-1216-man2317
□ことふらば そでさへぬれて とほるべく
ふりなむゆきの そらにけにつつ
○=作者未詳。
【編者注】「詠雪」(10-2316~24、九首)の第2首。秋雑歌(10-2312~2332、二十一首)の第6首。
【訓注】こと(殊)[副詞、「ごと(如)」と同根。「(下に仮定の表現を伴って)同じく…ならば。どうせ…ならば。」(三省堂『詳説古語辞典』)]。〔濡る=沾〕。〔降る=落〕。〔消(け)=消〕。