万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3859 このころの3592

2021年02月02日 | 万葉短歌

2021-0202-man3859
万葉短歌3859 このころの3592

このころの 我が恋力 賜らずは
京兆に 出でて訴へむ  ○

3592     万葉短歌3859 ShuH541 2021-0202-man3859

□このころの あがこひぢから たばらずは
  みさとづかさに いでてうれへむ
○=作者未詳。
【編者注】第3部(3855-3889、三十五首)の第5首。男。左注に、「右歌二首」。
【訓注】このころの(頃者之)。我が恋力(あがこひぢから=吾恋力)。賜らず(たばらず=不給)[16-3840男餓鬼被給而(をがきたばりて)、18-4133己礼波多婆利奴(これはたばりぬ)]。京兆(みさとづかさ)[下記注]。
【編者注-京兆】「漢代以降、首都を称する語」。漢代の三輔(京兆尹、左馮翊、右扶風)に由来。ここでは左京職(さきょうしき)のこと。左京職は行政・司法・警察などの官庁の長官で、京兆尹(けいちょういん)とも。(依拠本注、『百度』など参照)