2022-0322-man4305
万葉短歌4305 木の暗の3982
木の暗の 茂き峰の上を ほととぎす
鳴きて越ゆなり 今し来らしも 大伴家持
3982 万葉短歌4305 ShuJ405 2022-0322-man4305
□このくれの しげきをのへを ほととぎす
なきてこゆなり いましくらしも
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第13首。題詞に、「詠霍公鳥歌一首」。左注に、「右一首四月大伴宿祢家持作」[「この年の四月五日」、家持は兵部少輔に任ぜられている。一首はおそらく難波に赴任する前、都での詠であろう]。
【訓注】木の暗(このくれ=許乃久礼)。茂き峰の上(しげきをのへ=之気伎乎乃倍)。ほととぎす(保等登芸須)。