万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4313 青波に3990

2022年03月30日 | 万葉短歌

2022-0330-man4313
万葉短歌4313 青波に3990

青波に 袖さへ濡れて 漕ぐ舟の
かし振るほとに さ夜更けなむか  大伴家持

3990     万葉短歌4313 ShuJ407 2022-0330-man4313

□あをなみに そでさへぬれて こぐふねの
 かしふるほとに さよふけなむか
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻20(4293~4516、二百二十四首)の第21首。「七夕歌八首」の第8首。左注に、「右大伴宿祢家持独仰天漢(あまのがはを)作之」。
【訓注】青波(あをなみ=安乎奈美)。かし振るほとに(かしふるほとに=可之布流保刀尓)[「<かし>は舟を繋ぐための杭。…。<振る>は浅瀬にしっかり突き立てるために舟の上から勢いよく振り下(おろ)すこと。…。<ほと>は<ほど>に同じ」。03-0460(長歌)客有間尓(たびなるほとに)、12-3091所遺間尓(おくるるほとに)、など」]。