UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

正の増幅

2014-07-06 18:19:42 | 日記
不肖の身ゆえ、紆余曲折しつつ日々過ごし、バイトも色々経験してきました。
塾、カフェ、書店、清掃会社、コンビニ、、、挙げればまだ色々あります。詳細はまた折りを見て書きたいと思いますが、
此度は、とりわけ接客業で多用される「マニュアル」について。


  「マニュアル通りの接客。」

この言葉にはどうしてもマイナスのイメージが先行しがちのようです。

この理由の一端として、マニュアルという言葉が発音しやすく、連呼しやすいのもあるのではないでせうか。
  「マニュアル、マニュアル」と。

簡単に口にされる言葉は周知されやすいという点においては大きなメリットでありますが、言葉に重みを欠くようになり、身を窶します。
元来あった品位が無くなるのです。

いっその事、「学びの書」とかの呼び名がいいかもしれません。


さて、横道から戻りますが、
確かに融通が効かない、通り一遍の対応は、接客される側としてはあまり好ましいものではありません。

しかしながら、これはマニュアルを従業員に教える「方法そのもの」に問題があるのであって、
マニュアルという考えは非常に優れたものであると思います。

なぜならばこれまた言うまでもありませんが、マニュアルというのは、先達が経験した失敗談を元に作成された「同じ失敗を4~6割片回避する方法」なのであって、
決して、「この通りにやっていれば間違いない」という代物ではないからです。

確かに、ファミレス等の料理の仕方に関するマニュアルにおいては、ある程度記述通りに作った方が美味しそうなのも事実です。
しかし、○○ドナルドのハンバーガーの実物がメニュー写真と大きく体裁を異にしているようにマニュアル通りに作れば「完璧」という訳ではなく、その時々の野菜の状態・パンの焼き加減に応じて自ら調整を効かす事も大事なのは言うまでもありません。
ただ、一定のマニュアルがある組織内では「この手順通りにやれば問題ないから。書いてある通りにやって」と指示される事が多いのが現状だと思います。

 ここで今一度再認識したいのは、マニュアルの優れているのは本来、「その考え方」だという点です。

「自らが経験した過ちを繰り返さぬように」、「自分以外の人が見ても分かるように」形に残す、全体への優れたフィードバック資料。

自分で失敗しなければ何も学ぶ事が出来ないという信念の元で、今現在仕事に取り組んでいる者にわざと失敗をさせる教育方法もありますが、これでは結局そのひと個人の経験値はあがるかもしれませんが、また次に経験する人は〇から学ぶ事になるだけとなり、大きい視点で見るとプラスになっていません。
永遠の〇は、ここでは要りません。

自らの失敗を元に自分の考えもプラス(正)アルファをし全体に還元する。
決して他者に〇に戻らせない。
それが大事ではないかとも思うのです。







あまねく雨音(天音)

2014-07-06 18:19:42 | 日記
空からの贈り物で満たされるこの季節。梅雨の最中。
雨が嫌いという方には憂鬱の極みとなる時期となりましょう。
しかし雨の日しか出来ない事もあると考えると、雨の魅力は増します。

Musicがその一つかもしれません。

  Raindrops Keep Falling On My Head     B.J. Thomas
  揺れる                   羊毛とおはな
  Mr.アンブレラ                
  My Heart Will Go On            Celine Dion
  冷たい雨                   Every Little Thing
  台風                    →Pia-no-jaC←
  人生の旅路                  ZAZ
  氷の世界                  井上陽水
  夢を味方に                 絢香
  We ca go                  鬼塚ちひろ
  私とワルツを
  みずいろの雨(カバー)           柴田淳                 
  それでも来た道
  魔女の話
  雨
  ぼくの味方
  Dearset(劇場版「機動戦艦ナデシコ」主題歌)    松澤由美
  regret                   星村麻衣
  そらと君のあいだに             中島みゆき  
  囁く雨
  Sunny Day(原作:伊坂幸太郎 映画:「死神の精度~Sweet Rain~」劇中歌)   小西真奈美    

これらのMusicは私のipodに登録されている楽曲ですが、雨の日には再生回数が伸び上がります。
太陽が赤々と照っているそんな時に聴くのはいささか抵抗がありますが、雨の日の情景にはフィットする旋律たちです。

これらのMusicが雨の日に聴くと心にすっと染み入るように感じられるのは、
 肌で (雨の日ってどうしてみんな一様に、手の平を空に向けて降り具合を確認するのでしょうね?)
 耳で (雨音はどしゃ降りの音も、ぽたぽた落ちる音も子気味いいものです。水の協奏。)
 鼻で (雨のにおい。)
 目で (療(にわたずみ)に波紋が出来る光景。)
 口で (雨の日のお酒は乙なものです。)
の五感で感じるがためなのでしょうか。
あなたにとって特別な意味を持つ「雨音」はなんですか。


さて、ここで少し話を変えると、
日本は「雨の国」とも称されるほど、雨に対する表現が多様な国でもあります。

翠雨(すいう)  霖雨(りんう) 地雨(じあめ) 霧雨(きりさめ) 豪雨(ごうう) 篠突く雨(しのつくあめ) 俄雨(にわかあめ) 肘笠雨(ひじがさあめ) 驟雨(しゅうう) 凍雨(とうう) 五月雨(さみだれ) 夕立(ゆうだち) 氷雨(ひさめ) 秋雨(あきさめ) 時雨(しぐれ) 春雨(はるさめ) 菜種梅雨(なたねづゆ)
卯の花腐し(うのはなくたし) 虎が雨(とらがあめ) 薬降る(くすりふる) 半夏雨(はんげあめ) 寒九の雨(かんくのあめ) 驟雨(しゅうう) 篠突く雨(しのつくあめ) 村雨(むらさめ) 怪雨(あやしあめ) 天泣(てんきゅう) 山茶花梅雨(さざんかつゆ) 緑雨(りょくう) 麦雨(ばくう) 甘雨(かんう) 瑞雨(ずいう)

挙げだしたら正に切りがありませんが、その多様な表現の一つに

   「遣らず(やらず)の雨」  、というものがあります。

今帰ってほしくない、もっとそばにいてほしい、もっと話をしてほしい、

そんな時に降る雨のことをこう呼びます。
チャンスをものにする雨、恋心を察する雨。予期せぬ助けを天からも借りれるのならば正にそれは天佑に他なりません。

今降っている雨も誰かの役に立っていると考えると、雨に対する見方も少し変わるかもしれません。

嘆いても悔やんでも雨は降ります。
梅雨があける頃の雨を「外待雨(ほまちあめ)」と呼びますがまだ先の事。
どうせなら贈り物を楽しんで受け取るのも、受け取る側に求められることかもしれません。