月曜の朝。
誰もが心穏やかに滑り出したい、そう思うのが人情である。
しかし!今朝はそうは問屋が卸さなかった。
それは、一の姫が遅刻しそうになり、駅まで送り届けた後の事。
「姫が無事と知れば、奥方も安堵することであろう」
当然、喝采とともに帰還と思っていたのだが・・・・・。
敷居を跨いだ瞬間
「あの~、また玄関の電気付けっ放しだったんですけど」
「しゃきん・・・・・・」
「よせ-っ!やめろ-っ!殿中でござる-っ!」
長年鍛え上げられた、拙者の中の「仏の旦那」が叫んだのは聞こえなかった。
一刀両断にすべく、斬りかかるそれがし。
それを軽々と切り返し、心の臓めがけて剣を振る奥方。
あっという間に形勢逆転である。
この時点で、我に返り、折れればよかった・・・・。
「しゃきん!しゃきん!しゃきん!」
事もあろうに、出勤という波にさらわれるまで、壮絶な斬り合いをしてしまい候。
ああ・・・。
今宵また病が拙者を襲う・・・・・・。
またもや「帰りたくない病」を発症する拙者であった。
誰もが心穏やかに滑り出したい、そう思うのが人情である。
しかし!今朝はそうは問屋が卸さなかった。
それは、一の姫が遅刻しそうになり、駅まで送り届けた後の事。
「姫が無事と知れば、奥方も安堵することであろう」
当然、喝采とともに帰還と思っていたのだが・・・・・。
敷居を跨いだ瞬間
「あの~、また玄関の電気付けっ放しだったんですけど」
「しゃきん・・・・・・」
「よせ-っ!やめろ-っ!殿中でござる-っ!」
長年鍛え上げられた、拙者の中の「仏の旦那」が叫んだのは聞こえなかった。
一刀両断にすべく、斬りかかるそれがし。
それを軽々と切り返し、心の臓めがけて剣を振る奥方。
あっという間に形勢逆転である。
この時点で、我に返り、折れればよかった・・・・。
「しゃきん!しゃきん!しゃきん!」
事もあろうに、出勤という波にさらわれるまで、壮絶な斬り合いをしてしまい候。
ああ・・・。
今宵また病が拙者を襲う・・・・・・。
またもや「帰りたくない病」を発症する拙者であった。