先日,チームの子がバド以外で活躍している姿を見ることができた。それは町の行事で行われたお囃子(はやし)の演奏だ。普段ラケットを持つ姿に見慣れた私には太鼓のばちを持ったり,笛をもったりしている子どもたちの姿がとても新鮮だった。演奏が始まるとそれは驚きに変わった。「こんなにできるなんてすごい!」。しっかりとした握りで太鼓を堂々とたたいている姿に感動。でも手首の使い方をみて,「もう少し曲げるといいのに・・・」などとバド的視点でもみてしまったが。また,リズムに合わせた締太鼓。すばらしリズム感だ。この位のリズムでフットワークができるといいなあ,Mさん,Yさん。それにしてもとてもよくまとまっていていい演奏だった。何事にもつうじることだと思うが,レベルの高いものに触れると,その他のものもそれにつられてレベルが上がってくるように感じる。バドのレベルは私たちが上げてやれるが,それ以外のものは子どもや家庭で上げてもらうしかない。習字でも,ピアノでも剣道でも,バドと切磋琢磨しながら両方がぐんぐんと伸びていくことを期待したい。それに,勉強もかな・・・。
今日も全小に向けての練習を行ったが,何と言っても助かったのは先輩たちが来て相手をしてくれたことだ。いつも思うことなのだが,年下の子と試合をするというのはとても嫌なことだろうなと・・・。勝って当たり前,負けたら大変。それを分かった上で頼むこちらもこちらだが本当にありがたいことだ。でも様子を見ているとやっぱり小学生が中学生に勝つというのは大変なことだ。考えてみれば地元のK中はこの間の県新人戦で3位になっている。そうそう勝てるものでもないか。練習の最後に突然,「何か言って欲しい」と頼むとすぐに励ましの言葉を考え話してくれる先輩たち。いつまでも応援をしているから頑張ってね!
(追伸:先輩たち,明日も練習あるからね・・・。あと他の先輩たちも待ってま~す。)
(追伸:先輩たち,明日も練習あるからね・・・。あと他の先輩たちも待ってま~す。)
今日の練習のときに話した私の考え。コーチングをすることにより子どもの中に内在する可能性を引き出し技術というピースを作りあげる。それはときに「ロブの打ち方」であったり「オーバーストロークのフォーム」であったりする。それらのピースを組み合わせ、ある段階になったら形をまとめる作業に入る。そんなことの繰り返しを練習の中でしている。今日の練習ではRさんがキラリと光るピースを作り始めていることに気づいた。まだ習い始めなのでゲームでそんなに勝つことはできないがその才能の輝きはすごい。ちょっと長くやっている子の中には、なんとなく作り上げたピースでなんとなく形づくり満足している子も見られる。そういう子に限って自分のピースに執着しもっと光るピースに代える努力をしていない。今は勝てていても、今着実に光るピースを作っている子には最終的に負けることになるだろう。素直に努力できるというのは立派な才能だ。そういう点では2年生より3年生の方がいい感じがしている。2年生は現在ある程度のピースは持ってはいるがピースをもっとレベルアップしていかないと今後厳しくなると思う。
今日は秋田遠征ができずに残念な日だった。子供たちの中には初めての遠征を楽しみにしていた子もいたようだが次回を目指して頑張って欲しい。さて、話は変わり朝のテレビのこと。子供たちに人気のプリキュアというアニメの中にバドミントンが出てきた。それも遊びではなく小学生の競技バドとしてだからおどろき!ヒロインの弟が学校のバド大会で優勝し、近くの強豪チームの入団テストを受けに行き、ゲームには負けるが楽しくプレーをしていたので合格になるというストーリー。まあ話としては分からないこともないが、八人しか体育館にいなかったのはどうしてだろう。テストを受けにきた二人を除くと六人。選抜メンバーか?などと考えてしまった。また受けにきたもう一人の子が「小さい頃からお父さんと練習してきたんだ」と話す場面がある。作者、分かってんじゃんと思う。ちょっと前に「少年Mガジン」にバドマンガが掲載されたり今回のようにアニメになったりということを考えると、意外とバドが認知されてきたのかなと考える。あとは卓球のIちゃんのような子が出てくればと思う。うちのチームにも負けて泣く子はいっぱいいるのですがね・・。