イスラエル当局者“完全撤退しない” 恒久的な停戦見通せず NHK 2025年2月28日 6時37分
イスラエルとイスラム組織ハマスは、停戦合意の第1段階で予定していた人質の解放などを終えました。一方、イスラエル当局者は、次の第2段階に含まれるガザ地区からの軍の完全撤退はしないと強調し、恒久的な停戦への道筋は見通せない状況です。
イスラエルとハマスは6週間の停戦合意に基づき、27日までにハマス側がガザ地区で拘束されていたイスラエル人の人質33人を解放し、イスラエル側も刑務所などに収容していたパレスチナ人1700人余りを釈放し、3月1日に期限を迎える第1段階の人質などの交換を終えました。
合意ではこの間に、ハマス側に拘束されている残る59人の人質の解放や、恒久的な停戦を目指す第2段階について協議することになっています。
ただ、第2段階に含まれているイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退をめぐり、イスラエル当局者は27日「われわれはハマスが密輸によって再武装することを許さない」と述べ、「フィラデルフィ回廊」と呼ばれるエジプトとの境界地帯からは撤退しないと強調するなど、恒久的な停戦への道筋は見通せない状況です。
一方、イスラエル国内では残る人質の解放を求める世論が高まっているほか、ハマス側もイスラム教の断食月「ラマダン」がまもなく始まることなどから、双方が停戦の維持を望んでいると見られ、イスラエルのネタニヤフ首相は27日、第1段階の延長について話し合う代表団を、仲介国エジプトに派遣したことを明らかにしました。
イスラエルとイスラム組織ハマスは、停戦合意の第1段階で予定していた人質の解放などを終えました。一方、イスラエル当局者は、次の第2段階に含まれるガザ地区からの軍の完全撤退はしないと強調し、恒久的な停戦への道筋は見通せない状況です。
イスラエルとハマスは6週間の停戦合意に基づき、27日までにハマス側がガザ地区で拘束されていたイスラエル人の人質33人を解放し、イスラエル側も刑務所などに収容していたパレスチナ人1700人余りを釈放し、3月1日に期限を迎える第1段階の人質などの交換を終えました。
合意ではこの間に、ハマス側に拘束されている残る59人の人質の解放や、恒久的な停戦を目指す第2段階について協議することになっています。
ただ、第2段階に含まれているイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退をめぐり、イスラエル当局者は27日「われわれはハマスが密輸によって再武装することを許さない」と述べ、「フィラデルフィ回廊」と呼ばれるエジプトとの境界地帯からは撤退しないと強調するなど、恒久的な停戦への道筋は見通せない状況です。
一方、イスラエル国内では残る人質の解放を求める世論が高まっているほか、ハマス側もイスラム教の断食月「ラマダン」がまもなく始まることなどから、双方が停戦の維持を望んでいると見られ、イスラエルのネタニヤフ首相は27日、第1段階の延長について話し合う代表団を、仲介国エジプトに派遣したことを明らかにしました。