焼岳 “山頂方向の隆起”観測 火口から1キロ範囲噴火に警戒を NHK 2025年3月10日 20時07分
今月4日に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた長野と岐阜の県境にある焼岳で、8日、山頂方向の隆起を示す変化が観測されました。気象庁は、原因は分からないとしたうえで、引き続き火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、焼岳では、今月3日から火山性地震が増加し、翌4日に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられました。
その後も火山性地震は多い状態が続き、今月7日は1日で60回に上りました。
また、8日、地盤の傾きを計測する傾斜計で、山頂方向が隆起したことを示す変化が捉えられたということです。
傾斜の変動のあと一時的に火山性地震は落ち着いたものの地震活動は続いているとみられています。
これらについて気象庁の碓井勇二 火山活動評価解析官は「火山性地震は山頂付近の熱水の動きが引き起こしたと考えられるが、傾斜変動の原因はよく分からない」と説明しました。
そのうえで、今の状況で噴火が起きるとすればマグマに温められた地下水が爆発的に噴出する水蒸気噴火が考えられるとして、火口からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒するとともに、自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
今月4日に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた長野と岐阜の県境にある焼岳で、8日、山頂方向の隆起を示す変化が観測されました。気象庁は、原因は分からないとしたうえで、引き続き火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、焼岳では、今月3日から火山性地震が増加し、翌4日に噴火警戒レベルが「2」に引き上げられました。
その後も火山性地震は多い状態が続き、今月7日は1日で60回に上りました。
また、8日、地盤の傾きを計測する傾斜計で、山頂方向が隆起したことを示す変化が捉えられたということです。
傾斜の変動のあと一時的に火山性地震は落ち着いたものの地震活動は続いているとみられています。
これらについて気象庁の碓井勇二 火山活動評価解析官は「火山性地震は山頂付近の熱水の動きが引き起こしたと考えられるが、傾斜変動の原因はよく分からない」と説明しました。
そのうえで、今の状況で噴火が起きるとすればマグマに温められた地下水が爆発的に噴出する水蒸気噴火が考えられるとして、火口からおおむね1キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒するとともに、自治体の指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。